CANON Innova 486CS/340購入記

当時の購入金額 9万8000円 渋谷ソフトクリエイトにて購入
 
仕様

CPU Cyrix486DX4(75MHz)
標準 8MB(オンボード8MB)
最大 24MB
VRAM 1MB
グラフィックチップ Opti 92C178
表示素子 10.4インチ DSTNカラー液晶(SVGA)
本体液晶 解像度 : SVGA/800×600ドット(256色) : VGAへの切替え可
FDD 3.5インチFDDx1、3モード対応(1.44MB/1.2MB/720KB)
HDD 340MB(EIDE)
ポインティングデバイス スティックポインタ
外形寸法 297(W)x215(D)x53(H)mm
重量 2.7Kg
初期導入OS Microsoft DOS6.2/VおよびMicrosoft Windows3.1

こいつを買ったのはそれまで活用していた98互換機のPC-386Book LXがほとんど起動しなくなった頃だ。
HDDが死んだと思われる状態だったんだけど、すでにかなりの型落ちの386CPUを積んだラップトップで、EPSONのノートPC(および一部デスクトップ)独自のインターフェイスを使っていたため、搭載できるHDDはすでに市場には無かった。
すでに98アーキテクチャが斜陽の時でありEPSONは98互換機の生産からほぼ撤退している感じでもあった。
中古市場で探してもジャンク品扱いばかりで、しかも絶対数が少ない。
見かけたことがあるのは980円のジャンク品などばかりで、動作保証はおろか、動作検証すらしていないものしか無かった。
容量も40MBや20MB程度の小さいもので、さすがにワープロソフトやCAD程度でしか使っていないとはいえど、なかなかつらい容量だ。
会社では文章を作るのには一太郎、CADは私だけがテストとしてJW-CADを使っていた。
新しいPCを買うとなれば、もはや98アーキテクチャにこだわる必要はない。一太郎は6.3でwindowsへの適応がなされているし、JW-CADに関しては98、PC/AT互換機ともにソフトウェアを供給している。
今更386SX16MHz程度のPCを延命するのも得策ではないのでは無いかと思っていた。
ラップトップという縛りもあり、どれだけ金をかけても絶対的なパフォーマンス不足でそのうちすぐにいやになってしまうだろう。
製品寿命は終わっていると考え、少しスペックの高いノート型パソコンを購入することにした。
ここで言うスペックの高いノートパソコンは、あくまでも386BOOKよりはスペックの高いという意味。
ノートPCはアップグレードなども難しいので、オーバースペックで買えば長く使えるだろうが、使用しているソフトなんかはそれ以降も大して変わらないと考えたので、とりあえず今のソフトがサクサクと動く程度のPCを買えばいい、しかも安く。
デスクトップPCを買ってからというもの、ノートPCはどうしてもサブマシンという位置づけで考えてしまうようになった。
なので、現状できることがちゃんとできればそれでいい。その後のことは考えない。
それがノートPCを買う上での基本的なところと考えている。
探し回っているうちに、すでに過去の製品となっている新古品に多く出くわした。
とりわけ安いのは、Windows95が出てくる直前頃のPCで、Windows3.1搭載モデルなどはスペックは劣るが、実用上は何ら問題がない。
そのときに見つけたのがこのInnova Note475csというモデルで、CPUはCyrixの486DX4、75MHzのクロック数だった。
75MHzということは、以前使っていたデスクトップPCのPC-486MVと大差がない。
あれは確かDX2-66MHzだったからこのノートよりもクロックは低い。
それでも、Windows3.1を使う上では問題もなく、それほどストレスを感じることもなかった。
用途としてはJW-CADと一太郎あたり、あとはDOS/Vへの対応のために古いBASICプログラムをVisualBASICへと移植する作業を行うくらいだった。
その程度のことであればWindowsは3.1で十分だし、下手をすればMS-DOSでもことが足りる。
値段は10万円を切っていることから、十分使えるだろうと判断し、ソフトクリエイト渋谷店で購入した。
本当は外付けのCD-ROMドライブと抱き合わせで12万円となっていたのだが、今の用途ではCDはほとんど、いや全くと言っていいほど使わない。
CD-ROMドライブがなくてもいいから安くしてほしいと交渉。結果としてちょうどドライブの値段相当の2万円が引かれた9万8000円で購入することができた。
会社へ持ち帰り早速セットアップを行っていった。
セットアップといってもプリインストールされたPCなので、リカバリ用のバックアップをして、必要なソフトを入れるだけだ。
必要なソフトといえば一太郎とJW-CADだ。
一太郎はwindows3.1対応版のVer6.3を導入し、JW-CADは起動用バッチファイルを作って起動させるようにする。
JW-CADはV-Textという機能を使って、より高解像度で編集を行うことができた。
これは、PC/AT互換機版のみに搭載された機能であった。
これによって画面は25%広く使うことができ、使いやすかった。
主に会社で、または家でちょこっとしたことに使うのにとても重宝した。
1997年にはいるか入らないかの頃にwindows95を入れた。
自宅のメインマシンと環境を合わせたかったからなのだが、やはり95はこのマシンには重荷となっていた。
メモリも8MBしかなく、型落ちの486CPU。ちょっとしたことを使う上では問題がなかったが、やはり非力さが気になるようになっていった。
また、この頃はまっていたゲームにDiabloというゲームがあったのだが、このDiabloはネット対戦の走りでもあったゲームで、装備やお金の受け渡しなどをするためにシリアルケーブルを使って通信体制にして、お金やら装備を移動させたりするのにも使った。
このとき、16MB以上のメモリが無いと使えなかったため、メモリも増設している。
家と会社の両方で活躍をしていたが、97年の秋を過ぎた頃には当時つとめていた会社の取締役が使っていたPCを使っていい事になって、会社では使わなくなっていった。
そのとき借りたのはMebiusノートの最初の頃のモデルだと思う。Pentium133MHzのCPUで、パームレストがとてつもなく暑かったのを覚えている。

家ではDiabloのデータ移動やちょっとしたテキスト打ち、VT516SVMが壊れたときの代替えとして数週間使ったりとかなり重宝して使った。
しかし、少しの間使っていなかったら起動しなくなってしまった。
電源が全く入らない状態で、どうにもならなかった。
実はその前にすでにLet’s noteを買っていたので、どちらにしろお払い箱だったのだが、その後はDOSマシンとして使おうと思っていた矢先の出来事だった。

メインマシンと違って、用途を区切って使うノートPCは比較的長く使うんだが、これは結構短命だった。
用途の区切り方が極端だったのかもしれないが、過渡期だった事もあるので、これは仕方がなかったんだと思いたい。

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