Wiiのゲーム、ディザスター。
モノリスソフトが開発し、任天堂ブランドで発売されたサバイバルアクションゲームである。
モノリスソフトというソフトメーカーはご存じの方もいるかもしれませんが、「ゼノサーガ」シリーズなどを作成したソフトメーカーで、今まではバンダイの子会社となっていました。
2007年に任天堂が株式の80%を取得し、現在では任天堂の子会社となっています。
もともと、子会社となる前にも「バテンカイトス」なども開発してました。
今回、Wii向けのソフトとして、Disaster Day Of Crisisを開発、紆余曲折があって発売へとこぎ着けました。
紆余曲折については後ほど。
あらすじ
「ついに始まってしまった、最悪の1日が・・・」
主人公であるレイはレスキュー隊員として働いていたが、仕事の最中に噴火に巻き込まれ親友であり最良のパートナーだったスティーヴを失う。
「救えないことだってあるさ」その言葉とともにスティーヴは死んだ。
1年後、武装集団にさらわれた人質を助けるために立ち上がった主人公レイ、しかしその最中に襲いかかる自然災害。
「まただ、また救えなかった!」
過去のトラウマと戦いながら人質を救出し、この自然災害から生き延びることができるでしょうか。
自然災害が発生している中、人質を救出しようとする主人公を操作していく面クリア型のアクションゲームです。
しかも、なぜか武装集団からも襲われたりします。踏んだり蹴ったりな状態になるゲームです。
その中で、人質だけではなくて災害によってけがをした人や災難に遭っている人たちを助けながら進んでいく。
そのアクションが多彩にあるのが特徴かな。
たとえば、けがをしている人ならば水をかけてまずは傷口を洗浄し、その後で包帯を巻く。なんてのもあるし、リモコンをタイミングよく振ってビルから落ちそうな人を助けたり、心臓マッサージしたり、たぐり寄せたりまあ色々とw
操作そのものはWiiにありがちなリモコン振ったりひねったりというのがほとんどです。
特によくあるのが振って「走る」アクションで、結構手を抜いてやると死んだりするのが(‘A`)ヴァー
ついでに振って振って振ってMAXになったらB押してダッシュ!んでまた振って振って(ry みたいなのもあります。
案外疲れますw
CMでは「主人公←あなた」みたいなのを主張してたけど、その通りに映画のような流れで進んでいきます。
途中途中でムービーも入りますが、なぜかその後普通だったらムービーで流すだろーみたいなところを操作することになったりします。
しかも走って逃げるところとか、突然の銃撃戦とか、まあいろいろ。
ただ単にだらだらとムービーだけが流れないところはバイオハザード4にも通じるところがあります。
あれもムービーだと思ってたら突然キー押せって出てきたりしてたしw
まだ中盤~位までしかやってませんが、「えーここ操作するの?w」みたいなところがあります。
たとえば、車の運転も行えるんですが、何にも敵も出てこない普通のドライブ状態で、主人公が回想するかのように台詞を吐いている。なんてシーンもあります。
こういうところが「映画っぽい」と見せるシーンなのかもしれません。
全体としては、色々と詰め込みまくったせいで一つ一つが大味、ただ全体として見るとまあいけてるんじゃない?という感じで、悪くはないです。
個人的に例えたいのはこのゲームは「かき揚げ」です。一つ一つを味わうというところよりはそれらをひっくるめて全体を楽しむ。
B級映画のイメージなので、突っ込みどころも満載ですが、それも含めて全体で楽しむというのが正しいかもしれません。
色々と操作を行えるんだけど、まずは基本的なところ。
ライフとスタミナの2つのステータスがあり、スタミナはナニもしていなくても勝手に下がっていく。0になっても死なないが、ライフが下がっていく。
ライフはダメージを受けたりスタミナが0になると減っていく。ライフが0になると死亡。
これらのほかに「肺」のステータスみたいなのがある。
基本は歩く、走るというアクションなんだけど、もう一つダッシュってのもある。歩くとか走るは3Dスティック倒すと変わるという一般的な操作で、Bボタンを押しながら走るとダッシュする。
ダッシュ状態では移動速度はいきなり上がるが、ダッシュしているとだんだんと息が荒くなっていく。そして、心拍数を表すステータスがバーストすると、その場でばてる。
スタミナも大きく低下する。つまり、使いすぎるとヤバいってことです。
心拍数のほかに、空気のよどんだところを走ったり歩いていると肺が汚れていきます。
この状態が続き、肺が真っ黒になると死亡します。ライフにかかわらず死にます。酸欠状態になった感じを表してるんでしょう。
で、咳き込んで肺が黒くなっても綺麗な空気があるところへ移動すると深呼吸してステータス回復ができます。また、ダッシュして駆け抜けると肺が汚れません。
Aボタンでジャンプ。よじ登ったりは勝手にやってくれる。
壊せるアイテムの近くでリモコンを振るとパンチして壊します。中にはアイテムが入っていたり、燃えたりします。
燃えているものの近くにいると体に火がついてダメージを受ける。そのまま放置すると死亡。
火を消すには、燃えているものから遠ざかってリモコンとヌンチャクを両方振ることで火を消せる。片方だけじゃだめ。
基本的なアクションはこんな感じで、それ以外に専用パートみたいなものがある。
カーチェイスでは、文字通り車を運転して目的を達成する。逃げたり追いかけたり、前述の通りただ運転したり。
操作はリモコンを傾けてハンドル、2ボタンでアクセル、1ボタンでブレーキ、Aボタンがサイドブレーキとシンプルな操作で、ちゃんとチュートリアルで「リモコンの傾けは90度まで認識します」みたいなことも書かれています。
90度しか傾けられないので、少しの操作で移動するからちょっと操作がシビア。
銃撃戦もあり、これははっきり言って二昔くらい前のタイムクライシスっぽい。
隠れてリロード、出てって打つ、敵が討ってくるときにまた身を隠す。の繰り返し。ただ、身を隠すところが無いシーンもあるので、そういうところでは的確に敵を倒して行くしかない。
これに関しては、Wiiとの相性がいいと言われるところなので操作に関して文句なし。使用する火器もパワーアップできるので何か楽しめそう。(お遊びアイテムもあるし)
レスキューはいろいろなアクションがある。前述の包帯巻き、心臓マッサージなど以外にもタイミングを合わせて障害物を撤去したりするアクションもある。
操作方法はほとんど変わらないけど、結果が異なることもあって飽きる感じは少ない。
アクションはジャンプして移動して、炎を避けたり火がついたら消したり、深呼吸してなど色々やれる。
それらを使いながらクリアしていくんだけど、ノーマルだと難易度は結構低くて中盤まではへたれ操作でも死ぬことはほとんどありません。
ハードにいくといきなり難易度が上がるらしいけど、やってないからワカランですw
お遊び的要素としては、前述の火器のパワーアップを色々選べたり、身体能力の向上を図ることもできる。
また、射撃場もあってそこで火器のパワーアップに必要なポイントを稼げたり(本編でももちろん稼げる)、武器に「がらくた」なんてのがあったりする。
がらくたはまだロック解除されてないんでどんなもんかはわからんけど。
あと、ライフやスタミナ回復アイテムがあるんだけど、それもふざけてますw
アメリカンサイズ顔負けのでかいハンバーガーだったり缶ジュースだったり、マンガ肉だったりしますw
ハンバーガーも缶ジュースも顔よりでかいサイズです。ありえんw
しかもそれらが出てくる壊せるアイテムボックスはゴミ箱が多いです。ゴミ箱から出てくる顔よりでかいハンバーガーを食う映画の主人公。
これがDisasterの主人公です。
前述の紆余曲折について。
この作品は実は7月3日発売予定でした。
それが無期延期となり、9月25日に無事発売されました。発売延期の理由は「クオリティアップのため」と発表されていましたが、作品内容からして明らかに四川省大地震や国内で起きたいくつかの直下型地震が影響していることは確かです。
作品の冒頭で火山の噴火があったり、地震で町が壊滅していく様などが描かれているので、配慮したのでしょう。
ほとぼりが冷めて今回の発売になったんでしょうが、一時はいつ発売されるのかホントにわからない。という状態でした。
Wiiで発売する、しかも任天堂ブランドでだすよく言われる「ゲームらしいゲーム」であるために一部では注目されていました。
発売2日の売り上げは約1万程度とそれほど大きな売り上げでは無いそうですが、こういうソフトも作れるんだって事を示したのはよかったのでは?とは思う。
ただ、やっぱり売れないとなあ。
好みがあるので、一概におすすめはできませんが、やらされてる感があるゲームなので、PS2のゲームが好きだった人にはお勧めかも。
ムービーゲームだけど、所々操作しなくちゃいけなかったりするのは「主人公←あなた」にあっていてなるほどと思えるので、買って損は無いと思います。