Dropboxは、オンラインストレージの先駆けだった。
無料で2GB、会員紹介で最大で11GBまで拡張が出来るオンラインストレージ、使い方によってはWEBサイトのように利用することも、ファイル共有で有意義に使うことも可能なサービスだ。
しかし、ただのオンラインストレージ。ファイルの共有などは行えても編集までは行えない。
多くのPCを持ち、同じファイルを様々なところで更新する人にとってはやや物足りないところもあっただろう。
今回、Googleがオンラインストレージに殴り込みを掛けてきた。
以前から言われていたが2012/04/25、正式にリリースされた。
GoogleDriveは単にストレージサービスだけでは無く、GoogleDocsというオンラインで利用できるワードやスプレッドシートと連動して利用することが可能となっている。
つまり、使いようによっては簡単な業務などはこのサービス一つで片付けることも可能となるだろう。
さらに、Gmailとも連動出来るため、Googleのサービスを最大限に利用しているユーザーにとっては利便性がかなり高く、有意義なサービスと言える。
追加ストレージの購入も可能になっており、単価はDropboxのそれよりも安価となっている。
付加サービスも多く、単価も安いとなってはDropboxよりもいいと思われてしまっても仕方が無いところだろう。
Dropbox はwindows、Mac、iOSだけでは無く、AndroidやBlackBerryでも利用することが出来る。マルチプラットホームなのも売りの一つとなっているが、GoogleDriveは現在のところwindowsとMac、Androidのみが利用可能だ。
近々iOSでも利用できるようになるが、windows Phoneでは利用できない。
といっても、windows phoneにはMicrosoftがSkyDriveという同様のサービスを展開しているので無理に対応させる必要は無いのかもしれない。
Dropboxとほぼ同等のプラットホームで利用できるようになれば、利便性の高いGoogleDriveが優位に立つ。
それに、Googleは他にも様々なサービスを展開しており、GoogleDriveがだめだからといって事業停止に陥るような事も無い。
他で利益を出せばいいだけのことなのだ。
ただ、他社よりも優れたものを安く提供する。そして、ライバルが消えたところで価格を変更する事ができる。
この手法はかつてMicrosoftがやったのと同じ事だろう。もしかしたら歴史は繰り返されるのかもしれない。
このサービスだけである程度事足りてしまう。
実はSkyDriveとOneNoteで編集の共有化を試みたのだが、Android版のクライアントがたいしたできで、全文選択をした後にコピーや貼り付けが出来ないといった基本動作がしょぼいものであった。
そのため、普段はDropboxにテキストファイルをおいてそれをPCなどで編集して上書き保存、Androidでも同じように利用していたが、いまいちイケてないと感じていた。
容量もそれほど使っていないことから、今後はGoogleDriveのみで何とかなりそうな予感がしている。
もちろん、画像の保存などにDropboxを使うこともあるだろうが、編集や検索なども行いやすいGoogleDriveはすべてにおいてDropboxより上をいっていると感じる。
Dropboxが開いたCloudストレージ、そして単にストレージだけの時代からシームレスな編集が可能な時代へ、さらに今後はOSとも親密に関連してくることだろう。
そのときに、オンラインストレージのみで展開しているDropboxがどうなるのか、気になりつつ、がんばっていってほしいとおもう。