インターネット昔話~ホームページサービスの栄枯盛衰~

ホームページ、一般的にはHPと訳されています。
個人でこのサービスを利用できるようになったのは、windows95が市販されてWebサービスが一般的になりはじめて、インターネットサービスプロバイダーが付加サービスとして開始始めました。
今回はこれらホームページサービスの歴史を思い出してみましょう。
なお、ホームページという言い方は本来の言葉と大きくかけ離れているので、これ以降はwebサイト、webサービスなどと書きます。

自由に発表できる場所、それがwebサイト

インターネットが普及し始め、今までは閲覧する側だった人達が自分でも情報の配信を行ってみたい、そんな欲求に答えるべくwebサービスは開始されて行きました。
それまで自分を表現する方法としては、たとえば文章ならば雑誌への投稿や持ち込みなどやや敷居の高いものが多く、そのための労力は一般の人では難しい事でした。
絵を描く人ならばコミケットや同人誌サークルなど、これも敷居が高く手軽にできるものではなく、人を集めたり、印刷のための資金を集めたり、そしてそれでも売れなくて赤字だったり。そもそもコミケット自体が競争率が高いので、参加することすら出来ない事もある。
それに比較して、webサービスはインターネットに接続が可能であれば発表の場が与えられる。
引っ込み思案やコミュ障であっても一人で、しかも人と会わずに自分を表現する事ができる。
まさに今まで機会に恵まれなかった人々にとっては、福音ともいえるサービスだった。

IBMホームページビルダーの登場

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自宅にあったホームページビルダーバージョン2のCD-ROM。windows95以外にOS/2 Warp版が同梱されている。

webサイトを作成するには、HTML(ハイパーテキストマークアップランゲージ)というマークアップ言語を覚える必要があったが、1996年にはIBMからホームページビルダーが発売。
これによって、ライトユーザーでもある程度のサイトを作成することが出来るようになっていった。
当時はデザインなどもさることながら、まずは出すこと。
ウェブサイトを作ることに意義があるといった時代でもありました。
今ではあまり好まれない無駄に音を鳴らすサイトやアニメーションGIFというぱらぱら漫画の技法が利用できる画像フォーマットなどを多用してマウス操作で画像が変わったりするアイコンを作成したり、今までは手間の掛かっていた事を簡単に出来るようになり、webサイトを作成する裾野を拡げたと言われています。
冒頭で「ホームページは本来の言葉と大きくかけ離れている」と書かせて頂いた。
このホームページという言い方は本来、webサイトで最初に表示されるページの意味ですが、全く異なる使い方がされてしまっていました。
ホームページ=webサイト全体 このように誤解させる要因のひとつとなったのがこのソフトの影響だといわれています。

無料でwebサイトが作れるサービスが出てきた。

1997年、広告を表示させることで無料でサイトを出すことが可能な無料サイトが登場しました。
米Geocitiesがソフトバンク、Yahoo!ジャパンと共に日本市場に参入、日本でもジオシティーズのサービスが開始されることになった。
ジオシティーズは無料だが、空きが無いと入れないサービスで、サイトマップとしてそれぞれの「部屋」を表示させるようになっており、片っ端から見ていくこともできるし、空き家を探して自分のサイトを出すことも可能となっていた。
定期的な更新が行なわれないと削除されると言われていたが、実際には数年更新されなくてもそのまま放置されています。
tknriiii自身のブックマークの中には最高で14年更新されていないサイトが残っていて少々ビックリしました。
ジオシティーズの成功から、同じようなサービスがたくさん出てきました。
ライコスが始めたTripod(トライポッド)やインフォシーク(現在は楽天グループ)のisweb。
Hoops!、gooなども無料サイトを提供するサービスを開始していった。

まさにインターネットバブルの絶頂期、個人サイトも数多く出てきた時代でありました。

WEBサイトを盛り上げるJAVA、Flash

テキストと画像だけで構成されていた多くのサイト、2000年頃からは徐々に動画や特定の動作をすると反応が変わるインタラクティブなサイトが出始めてきました。
それらを支えたのはJAVAやFlash、それにJava script達です。
Flashは単体でゲームを作成することやクリックすると画面が変わったり、音声や動画が再生されるなどの現在では一般的となっている物も出始めの頃は珍しく、それだけでアクセス数が増えることもあれば、回線が細い(遅い)ユーザーからは、邪魔な存在だと邪険に扱われたこともあります。
その後、AJAXと名を変えて様々なサービスに利用されていくことになります。インタラクティブサイトの登場はウェブをリッチにしていく反面、ナローバンドと言われるダイヤルアップユーザーたちを置いてきぼりにして行くものでもあった。
時同じくしてブロードバンドの普及、特にADSLの普及がめざましくAJAXのリッチコンテンツであってもテクノストレス(OA機器などが元となるストレス)もあまり起きてはいなかった。
余談ではあるが、こういったリッチコンテンツの閲覧にはIEが推奨されていたこともあり、この頃のIE、インターネットエクスプローラー(Microsoftのブラウザ)は圧倒的なシェアを獲得していた。

そして斜陽の時代へ

リッチコンテンツの普及の後、トータルでサイト管理を行う事が可能となるCMS(コンシューママネージメントシステム)が普及し始める。一般的に言われる「ブログ」と言われるサービスです。
これによって、今まで個別にページ更新を行い、ディレクトリ管理を行うなどの煩わしい管理が不要となっていった。
特に大規模サイト、企業やポータルサイトなどはCMSによって構築されていくこととなった。
その中でも、企業ベースではMovable Typeが普及し個人向けにはCMSとしては貧弱だが日記や日々の更新に便利なWordpressが普及していくこととなる。
単一ページを更新していくウェブサイトはだんだんと様変わりしていき、旧来型のウェブページはだんだんと減少していく事となった。
更新の乱雑さや手間が掛かるウェブページは徐々に敬遠されていくこととなった。

無料サービスの閉鎖

無料ウェブページサービスも徐々に減っていき、トライポッドやiswebは終了となり、hoops!やgooも無料でのサービスを終了している。
現在でも続いているのはYahoo!GeoCitiesのみという寂しい結果となっている。
ただ、iswebは有料サービスは続けており、gooはいち早くブログサービスを開始している事から時代の流れをいち早く感じ取ったと言えなくもありません。
Yahoo!GeoCitiesはその古くからの歴史もあり、そもそもウェブサイトはブログやリッチコンテンツに比べて負荷が少なく、利用可能な容量も限られていることから続けているのかもしれない。
ちなみに、無料サービスとして続いているのは日本のみで、米国Yahoo!はGeoCitiesを閉鎖している。
このように、単純なウェブサイト、ウェブページは減少傾向にあり、変わってブログサービスが対等しているのが現在の流れとなっている。

個人で情報配信が行えるウェブサイト、隆盛を誇ったのはわずか3年から4年程度ではあるが個人の発表を行える場を提供出来た功績は忘れてはならない。
さらなる発展と進化によってリッチコンテンツが扱えないユーザーが脱落していったが、今では逆にブログサービスなどによって【文章】で人を集める事も可能となっている。
このサイトも是非そうなって言ってほしい、そのための努力は今後も続けていきたいと思っている。

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