死後もネットを漂う「故人情報」…トラブルも : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
この問題ってインターネット上に個人がウェブサイトを出すようになってから取りざたされて、特に無料のWebスペースがメインになってから多くの問題が発生している。
放置されたサイトが多く残っているのだが、SNSならばまだしもWebサイトに関しては企業側にも問題があると思っている。たとえば、プロバイダ契約をしてWebサイトを作成すると言うときには、本人がいなくなり支払いが止まれば自動的にサイトは消滅する。意図的に残すのであれば放置することはなく、掲示板などは削除しデータのみを残すと言った手法も取り入れることが可能だ。
それに対して無料で作れるWebサイトは、定期的な更新が無いとサイトを削除する旨の規約が盛り込まれていることが多い。しかし、それらは守られていない事が多い。たとえば無料ホームページとして長きにわたって運営されているGeoCities、今ではYahoo!GeoCitiesとなっているがここでは最終更新から3ヶ月たった場合に利用停止となる旨が書かれている。(Yahoo!GeoCities 利用規約)
実際に、GeoCitiesでは放置サイトがあふれかえっており、たとえば私の知っている限り14年更新されていなくても残っているところがある。おそらく本人が死亡してもGeoCitiesがサービス終了となるまでは残っていくことだろう。なので、記事の前半に書かれていたウィルスが~やら変な書き込みが~に関しては運営会社にも責任がある。対して後半に書かれている遺族からの申し出については賛否が分かれるところだろう。
放置Webサイトならまだしも、SNSとなるとまた話が変わってくる。SNSは個人情報の塊だけに遺族だから、という名目で単純に公開できる物では無い。なりすましだってあり得るし知られたくなかった情報が詰まっている事も多い。だからといってそのまま残しておくというのはいかがな物かと思う。
たとえば、虚偽の申告を防ぐために本人にメールなどでコンタクトを行い、一定期間反応が無ければデータの削除を行うといった行動が必要になるのでは無いか。データを守る事を重視するが削除することには無頓着なコンピュータの世界、もしもあなたが死んだらそのSNSやサイト、PCの中のデータはどうしますか?