7notes with mazec説明¥980
7notesについては以前にもご紹介をしたが、その時は7notes mini(iPHONE版)で、今回は iPhone版の方ではなくAndroid版の事について少々書いていきたいと思う。
Android版はβ版を数ヶ月出した後、10月27日に正式にリリースされた。
Android版とiOS版とでは、大きく異なる点としてmazecを標準のIMEとして登録が可能か否かがある。
iPhone版が劣っていると言う訳ではなく、システムの問題なので比較にならない。
そして、アプリケーションとしての7notesは現時点では明らかにAndroid版が劣っている。
今回は二つの違いをメインに書きたい。
mazecはIME部分のアプリケーションで、7notesの中核をなすアプリケーションだ。
手書き入力をメインに、パスワード入力等に使うソフトウェアキーボードを入力モードとして持っている。
7notesを利用する際にのみ、手書きをそのまま表示させるstrokeモードを使う事ができる。
ソフトウェアキーボードは、漢字変換を前提としておらず、IDやパスワード入力の大文字小文字の英数字のみ入力が可能という訳だ。
Mazecのメインとなる手書き入力だが、変換効率は少しiPhone版に劣る気がする感じが見られる。これは液晶の感度や特性にもよる所もありそうなので、感覚でしかないのだが、iPod touchで使っていたときよりもやや劣る。
また、入力していて無駄な点や線を入力してしまうことがあったり、しっかりと書き終えることができなかったりしている。 誤変換の修正を行う時にマークをタップしたつもりがうまくタップできずに点を打ってしまうことが多い。
液晶の感度の問題もありそうだが、少し残念だ。
入力部分も作りは悪くないのだが総じて粗削りの部分も多く、iPhone版程の快適さが無いので、今後のアップデートで改善されることを祈りたい。
また、mazecのボタンを長押ししても出てくるのはストロークとキーボードの切り換えのみで、IMEそのものの変更ができない。
mazecは片手での操作は不可能で、両手で使う必要がある。
そのため、とっさに切り換えができないのは難点だ。
入力ウィンドウを長押しして切り替えるが、mazecから切り替えるときは片手操作を行ないたいときなど限られた環境であろう事を考えると、左下にあるボタンで切り替えができた方が使い勝手がいいように思える。
手書き入力は快適だが、システム周りが微妙であるのが何とも残念でならない。
ここに関しては、使う人によっては変更しない方が良いと思う人も居るだろうから何とも言えないのだが。
メモというか、文章作成を行なう7notes本体ははっきり言ってパッとしない。
そもそも、IMEにMazecを指定できるので、メモなども7notesにこだわる必要が無い。
シンプルにテキストだけを入力したいのであればJota Text Editerなどがあり、Wordのように使いたければそれなりのソフトウェアがある。
私が利用しているISW11MではQuick Officeの無料版がプリインストールされているので、それを利用すればとりあえず文章作成に困ることは無い。
Word形式で出力が可能なのでスマートフォンで編集した文章をパソコンで校正、レイアウトの変更などをさっと行なえばそんなに不便は無いだろう。
入出力機能もiPhone版より劣り、ドロップボックスへの連動などもできないのであれば、無理をして使う事も無い。
しかし、strokeモードが利用できるのは7notes上だけなので、手書き文字と普通の文章などを混ぜて使いたいときには7notesを利用するしかない。
そういった状況がどれだけあるのかはわからないが。
mazecはフリックになじめない人にとってはとても重宝するだろう。
ただし、iPhone版に比べると認識度が劣るの部分が多い様に思えるのが残念。
7notesは正直に言うと、あってもなくてもどっちでもいいような気がする。
iPhone版では、IMEに設定ができないことから、7notesでしかmazecが利用できないが、IME設定ができるAndroidでは無理をして使う必要はない。
罫線が引いてある便せん風に入力ができるメモアプリは少ないので、タッチペンを併用することで文章を書いている感覚は味わえるだろう。
ただ、正直に言うとmazecだけを製品版として販売しても良かったのではないか、そう感じさせる部分が見えるのが残念でならない。
とはいえ、まだこれからのバージョンアップでどう化けるかわからない。
今後に期待しつつ今回は終わりとしたい。