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でかい飯、それは男のロマン。そんなのを満たしてくれるのがここ洋食すいすだった。古くからある洋食という分野、これはフランス料理でもイタリア料理でも無い。日本が外国の食事を魔改造して産まれた物が多い。
ハンバーグもナポリタンもオムライスもそういった「洋食」という独自の進化を遂げた日本料理である。もちろん、基礎となっているのはヨーロッパ各地の料理ではあるが、日本人の口に合うように、昔からある和食の技法を取り入れた物などだ。
街の洋食屋さん、これは中華料理屋さんなどと同様に今では絶滅危惧種となっている。本格的な料理はもちろんいいことでしょうが、日本人の味覚にあった古き良き洋食などは今後も残っていって欲しいと思う。
さて、ここ洋食すいすはでかい事がひとつのステータスで有り、まだ貧しかった日本人の胃袋を支えてきた貴重なお店と言えるだろう。来客する人たちは年齢層がやや高め、昭和を象徴するような存在だったことも、事実だろう。
さて、そんな訳で行ってきました。以前から場所は知っていたし、2回ほど訪れたことはありますが、なにせ一回で食べられる量が減りつつあるお年頃、最近ではとんとご無沙汰していました。そんな1月26日、ふと訪れてみると、なんと移転するとのこと。
新しい場所を調べてみると、会社からはかなり遠い場所。昼飯に手軽に行ける場所ではなかった。ちょうどいいといえばちょうどいいが、惜しまれつつも最後となるランチを食した。
チキンカツと白身フライ、ハンバーグ(当初シチューだったが、なくなった模様)のランチを注文。最初にスープが到着する。
琥珀色したコンソメスープ、様々なうまみが絡み合うとても好きな一品。スープがうまいというのは料理全般がうまいと言うことにつながりやすい。味の基本はやっぱりスープに現れると思っている。
そして、その後現れたのがランチ。
結構いいボリュームですね。チキンカツはほんのり味がついており、フライドチキン風、白身フライは冷凍食品っぽい感じ。ハンバーグはソースたっぷり。そして、付け合わせの野菜。ご飯もたっぷりという、理想的なランチ。
不惑を超えた人にだけ分かるようなこの充実感。洋食ってやっぱりいいよなあ、と思わせるもの。白身フライは少々残念でしたが、チキンカツはうまかった。もはやここに来ることは距離的に難しいので、最後の晩餐ってかんじでしょうかね。
腹一杯過ぎて、午後の仕事に支障が出ましたが、それでも十分満足。3月以降何かの機会があればまた行ってみたいと思います。
新しい場所は愛宕警察署の近くというなんとなくなじみの場所、もう一度行きたいなあ、というときに用事でも作って行ってみますかね。
おいしゅうございました。
ごちそうさまでした。