【Cube i7 book購入記】Core m3-6Y30の実力はどれくらいなんだろう-ベンチマークをやってみた

\すでにいろいろなところでベンチマークテストは行われていると思います。私はちょっと古いベンチマークソフトなどでやってみたいと思います。

ベンチマーク対象はCore i5-2500KのデスクトップPC、Z3735Fのタブレット(DG-D08IW)、それとCube i7 bookの3つです。また、過去の記事から引用してhp製 6560bとかつての主力機AS3830Tのデータも持ってきたいと思います。

ベンチマークソフトは10年以上前に出ているCrystal Mark2004R3です。それとは別にCrystal Disk Markを使ってみました。

まずはDG-D08IWの結果から。

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こんな感じです。まあ、ベンチマークソフト自体が古いのもありますが、D2D(Direct X 2D)がなぜか動きませんでした。スコア的にはCore 2 DuoのモバイルCPUだったSL9380あたりと同等くらいでしょうか。2008年第3四半期発売のCPUなので、6年前のミドルレンジ~ミドルローくらいのスペックになります。これがローエンドだって言うんだから世の中は発展していますね。

HDDに関しては、eMMCの割には頑張っているかな?という印象です。まあ、この速度ならばストレスフルという事にはならないと思います。今はAtomとしてはCherryーtrail世代となっているが、下位モデルはグラフィック機能の向上だけでCPUパワーは大して変わらないという。なので、今Atomタブレットを買ってもほとんど変わらないスコアが出ると思う。

こいつでも色々できたんですけど、ストレージが小さいこととさすがに厳しいなあと思う所もありますね。また、画面が小さいためにアイコンやステータスバーをタップしづらいというデメリットもあります。これは、タブレットモードにしてもうまく使えない所もありますね。

続いてテキストだけですが、AS3830Tのベンチマークです。

CrystalMark :  148318
[ ALU ]             38924
[ FPU ]             39881
[ MEM ]             40737
[ HDD ]              8113
[ GDI ]             14690
[ D2D ]              2554
[ OGL ]              3419

AS3830TはCore i5 2410Mを搭載していたはずなので、Z3735は約半分の性能って感じなんですね。さすがにフルスペックで使うには無理があるって所でしょう。このベンチマークでHDDが低いのは、標準搭載されている500GBのHDDを利用しているからですね。この頃はまだSSDは結構高かった時代ですからね。

続いて残っていたhp Power Book6560bのデータです。

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こちらはCPUがCore i5 2540Mと少し上位のCPUを搭載しています。なので、AS3830Tより若干高い数値が出ていますね。HDDはSSDに換装後なのでかなり高い数値になっています。グラフィック性能に関しては同じ世代のCore i5なので大差がありませんね。確かクロックもほとんど変わらないので誤差の範疇でしょう。

ではここで本命のCube i7 bookです。

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第2世代のCore i3と大差がなさそうです。2410Mを少しスケールダウンした感じでしょうかね。ただ、グラフィックは世代が変わっている西南でしょうね、OpenGLなんかは第2世代Core iシリーズより高い数値をたたき出しています。HDDがSSDのためにかなり高い数値をたたき出しています。ランダムアクセスについて、ReadよりWriteの方が高いのが微妙に意味不明だったりしますけど。

CPUのスペックとしては、第2世代Core i5以下というのが実際の所のようです。ただ、世代が上がったからと行って良くなっているわけでもなく、低電圧版などと比べてこの頃のCPUは意外と高いスコアが出たりすることもあります。これらCore i5はTDP35wなので、TDP7wのCore m3-6Y30と比べるのも酷な話かもしれません。そう考えると、1/5の電力で少しスペックが低い程度の性能が出せるのは世の中が変わったなあと感じます。

最後にデスクトップです。こちらはCore i5 2500Kという当時のCore i5最上位CPUを使っています。

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こんなんでももう世代遅れで買い換えをしてくれなんて話が出る、サポート切れCPUのようです。正直、これだけのパフォーマンスが出ていて何で買い換えが必要なんだろうと感じてしまいます。Z3735から比べると3倍以上のスコアです。そして、SSDも結構いい数値出していますが、ランダムReadがなんとなくひどい状態となっています。

また、こちらもOpenGLはCube i7 bookに負けていますね。世代の違いでGPUの性能が上がっているという良い例でしょう。最近はCPU性能だけではなくて内蔵GPUによって動画の再生などを行うので、性能の割り振り方も変わっているのかもしれませんね。

改めて見比べてみると持ち運びやサイズ、液晶解像度などを考えるとCube i7 bookがバランス良いのかもしれません。できればもう少し軽ければ良いんでしょうが、これは前回書いたとおり、仕方がない部分もあります。

すべてにおいてハイスペックなどということはなく、バランス良くなかなか良いという感じに見えますね。贅沢を言えばメモリが8GBとストレージが256あったら良いな(笑)なんて思いましたけど、SSDは殻割りすれば差し替え可能ですし、メモリもだいたいの作業ならば4GBあればなんとかなります。

そういう意味ではバランスとコストパフォーマンスの良い機体だと思います。後継機種に当たる mix plusはCPUがKaby-LikeのCore m3と4GBメモリなので、ストレージが増えた以外は大して変わらないのに2万くらい高くなっているそうなので、1年後くらいにそちらの価格がこなれてきたら買ってもいいかなと思います。

4万~5万程度でこれだけのスペックの物が買えるんだから、中国恐るべしという所でしょうか。

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