まだみぬ君のスマートフォンへ~バイトやビットって?

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携帯電話では以前から「パケット通信」というやり方を行っています。
このパケット通信、1パケットあたり使用料金が掛かる計算方法を使っているのですが、実際にどれくらいのパケットを利用するといくらくらいになるのか、そして今では各社帯域制限をかけるようになっているため、どこまで使ったら通信制限が掛かるのか、今回は通信の単位のことを簡単に書いてみたいと思っています。

基本となるビット

クリップボード01モテモテビット君は1さんと0さんのどちらかを選ばなくてはいけません。
0さんを選らんでも1さんを選んでもその答えはビット君の大切な答え、1ビットになります。

一般的に利用される単位として、バイト、ビット、携帯電話ではパケットというものがよく使われています。
ほかにもたくさんの単位がありますが、一般的に携帯電話やパソコンを使っている上ではこの3つの単位が大きく関わってきます。
まずビットは一番小さい最小単位だと考えてください。1ビットは簡単に言えばスイッチのONとOFFを司るようなもので、二択の答えに当たる情報量です。

つまり、1ビットで扱えるのは0か1かの二択、2ビットになると0か1かの選択肢が二つ決められる。
愛人1号と本妻をそれぞれ選ぶこともできるようになるようなものです。(たとえは最悪ですが)
コンピューターは基本的に0か1かで動いているので、0か1かを決めるビットはとても大切な最小単位なのです。
ビットがわかったところで、次にバイトです。

バイトはよく耳にする言葉かもしれません

バイトはビットよりも大きい単位になります。
簡単に言ってしまえば、8ビット=1バイトなのです。
1ビットでは、1つの答えしか出せませんが、1バイトは8つの答えをひとまとめにしたものです。
この二つは名前も似ているし用途も似ているので混乱しやすいのですが、ここでは8ビット=1バイトの部分だけを記憶しておいてもらえれば幸いです。
このバイトは一般的なパソコンの「容量」を表記する際に使われます。
たとえば、ハードディスクの容量はビットではあまり表記されません。バイトで表記されるのが一般的です。
500GB(ギガバイト)のハードディスクなどという言い方、聞いたことがあるでしょう。メモリーも4GBとバイトで表記されるのが一般的です。
また、漢字やひらがなは2バイト文字といわれています。1文字で2バイトの容量を使うためです。
半角のアルファベット、数字、カナ(一般的にこの3つをあわせてANKといいます。)は1バイト文字とも言います。

ではパケットは?

1パケットという言い方は料金換算の際に使われますが、今は定額制のためにあまり気にしたことが無いかもしれません。
そのパケットは何バイト?何ビット?と思うのが当然です。1パケット=128バイトと定義されています。
128バイトは、漢字64文字分、もちろん通信の取り決めですべてが使えるわけでは無いのですが、64文字を送るには1パケットあれば十分なはずです。
画像データなどであればもっと大量なパケットが必要となります。
たとえば、写メールで小さい画像を送るにはおおむね20キロバイトの通信を行います。
キロは10(10の3乗)なので、バイトで言うと20000バイト。128で割ると156.25、約157パケット使う事になります。
一つの例として、docomoのパケ・ホーダイダブルで最低料金の月額390円で済ますには4650パケット以下である必要があります。
となると、この計算で言えば約30通の写メールを送ると390円を超えていってしまう計算になります。
1日1通のメールならば問題ない、その程度のレベルと言うことですね。
最近では、docomoのXi(クロッシィ)のプランで1パケットいくらという表記をやめています
KB、キロバイトで表記されていますね。スマートフォンを含めた現在の端末は今までのiモードなどと違い限られた通信ではなくなっているため、表記を変えているのだと思います。
ちなみに、1キロバイトあたり0.63円、1キロバイトは約8パケット。8パケットで0.63円はFOMAのiモード1パケット0.315円に比べて4分の1。どれだけパケット通信がぼったくりなのかよくわかりますね。

同じ1バイトでも中身が違う

1バイトは8ビット、でも1ビットの答えは0か1、2ビットならば0か1が2個。
ならば、8ビットは0か1の組み合わせが8個ある。同じ1バイトでも中身が全く違うものになってしまうのでは?

クリップボード02
1ビットの中身が1でも0でも8つ集まれば1バイト

そう思った方がいたら、それは正しい考え方です。
同じ1バイトであっても、11111111もあれば00000000もあります。中身が違うのに1バイトと同じ単位を使う。
パソコンなのに曖昧なところがあるのでは、そう感じる人もいるでしょう。
身近な例を出してみましょう。
デジタルカメラ、ケータイについているデジカメでも何でもいいです。
同じ100キロバイトの画像は「全く同じ中身」でしょうか?人物を撮った写真と風景を撮った写真、どちらも同じ100キロバイトであったとしても中身は違うものが記録されています。
もっと簡単に言えば2バイト文字、先ほどひらがなや漢字の事を指すと書きましたが、「あ」も「い」も「隆」も「横」もみな2バイト文字でくくられます。
あくまでもビットやバイトやパケットはその受け皿となる段ボール箱のようなもので、その中身は千差万別。
段ボール箱に収まるだけの情報であれば、中身が違っていても困ることはないのがこれらの単位です。
もっと簡単に言ってしまえば、100グラムの牛肉と100グラムの鶏肉、同じ100グラムでも中身は違いますよね?
コンピューターだからと言って難しい訳ではなく、一般的に使われているメートルやグラムなどと同じものなんだと考えましょう。

今回の最後に通信速度の読み方

ビットやバイト、パケットがどう言ったものかはおわかりいただけたでしょうか。
では最後に通信速度の読み方です。
3
よく見かけるテロップだと思います。
最大で54Mbpsの通信速度と書いてありますが、果たしてこれはどれくらいの通信速度なのでしょうか。

(*1)通例で、バイト(byte)は大文字のBを、ビット(bit)は小文字のbを使います。
まあ、Bpsという書き方は普通しません、1MB/sと書くのが一般的です。

54Mは54メガ、bpsはビット・パー・セコンドなのでこの場合は54メガビットを1秒間に転送できる速度となります。
何でビットで表示するんだ、バイトの方がわかりやすいじゃないか、混乱させるな。
よくわかります。難しいことを考えるのはやめましょう。これが通例だと思えば良いのです。それにビットで表示した方が値が大きくなる(バイトの8倍になる)ので、数字が大きくなる事から錯覚を起こしやすい効果もあるのです。
1MBpsの高速通信と8Mbpsの高速通信、見た目は後者の方が早く感じるでしょ?でも同じなんです。(*1)
ほかにも意図があって使い分けられているのですが、深く考えるときりがないので、そういうものなんだと思ってください。

今回は簡単に通信の単位について書いてみましたがいかがでしょうか。
今回のことを踏まえて、次回は帯域制限と言われる通信制限について書いてみたいと思います。

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