今回は、通話の品質についてちょっと考えてみたい。
ただし、私はiPhoneで通話をしたことがほとんど無い。ちょこっと借りて使った程度のレベルであることを先にお断りしておく。
なので、今回はPHOTONをべた褒めの状態になるかもしれません。
音声通話は電話機として利用する上で基本的機能だ。
しかし、その音声通話は今では少し軽視されているように思える。
どうしても音声通話よりはデータ通信がメインとなっているので仕方が無いことではあるが、少し寂しい。
iPhone4はこういった流れに反してマイクを2つ搭載し、声とノイズの2つを判別してノイズキャンセルをすることが可能になった。
これによって通話の「聞こえ」に対してスマートフォンでありながら改善が見られている。
どうしても形状の問題で通話しづらいスマートフォン、少しでも使いやすくするための対策だろう。
ただ、対策はiPhone4以降であることから、他社に対抗して行っただけかもしれない。
しっかりとフィットするガラケーからユーザーを移行させるには、今までよりも劣化してはいけない部分がある。
通話品質はその中でも劣化してはいけないところだと思っている。
しかし、タダでさえフィットしにくい形状。通話がしづらくなることが多くなる事だろう。
iPhoneはそこさえも押さえようとする、シェアを獲得することが出来るのは単にアプリが多いとか、Appleが出しているからではなく、基本性能の高さがあるからだとここでも改めて思い知らされる。
対してAndroid、というよりもここに関しては端末メーカーの問題になると思うが、日本メーカーはこういったところが甘い部分もあるのが残念だ。
とはいえ、外国メーカーでも通話に関しては軽視されている傾向が強く、iPhoneの見かけやCPUなどのスペックばかりを追いかけているように思えてならない。
シェアではAndroidが上だと言うが、単一機種の売り上げとしてみるとiPhoneと他社では全く話にならないシェアとなっているのは、こういった本当に基本的なところを押さえているか否かも関係してくるのかもしれないと思っている。Androidは機種がたくさんあるため、すべてがわかっているわけでは無い。きっちりと基本を押さえて設計されている機種が無いとは思えない。
ただ、少なくとも日本メーカーで言うとここを軽視している、もう少しがんばってほしいと思う。
では、私の使っているPHOTONはどうなんだろうというと、実はここに関して言うとiPhoneよりも上だ。
マイクを3つ搭載。口元とスピーカーの裏側、そしてマイクの裏側の3カ所にマイクを配置している。
それぞれが拾う音を識別し、ノイズなのか声なのかを識別する。
そして、ノイズは極力キャンセルする作りとなっている。そのために、通話品質としてはかなり高いものを持っており、聞き取りやすい通話が可能となっている。
なので、基本性能を考えても悪い機種では無い。単に通話に関する事だけを切り出すならば、上位にいていいのがPHOTONだろう。
通話という基本的なところを忘れているメーカーが多い中、Appleはしっかりと考えられて設計されており、私の使うPHOTONも結構まともな設計になっている。
ガラケー、二つ折りという使いやすかった電話機を捨てさせるためには、まず「通話」と「メール」の使い勝手を考えるべきでは無いだろうか。
メールに関しては一定の成果を上げつつあるが、通話に関しては重視されていない。
どちらかというと、通話品質では無く通話料、金のことばかりが気にされる。
ただ、通話料に関しては今までのガラケー時代と同等である。ここは今更料金を上げるというわけにはいかない。
料金を上げるならばIP電話として利用できるアプリがたくさんあるのだから、それ以外のところを気にしなくてはいけないのでは無いか。
それが「通話品質」、気持ちよく電話が出来ることが電話機を使う上での最初の一歩である事を考えてほしい。
今後は少しずつ変わっていくことを祈りつつ、今回は締めたいと思う。
次回は操作性について書いてみたいと思います。