WiMAXにも帯域制限を掛けられる条項が約款にあった。

第38条の2 当社は、前条の規定による場合のほか、次の通信利用の制限を行うことがありま
す。
(1)WiMAX回線に係るパケット通信について、1の無線機器において一定時間内に基準値
を超える大量の符合が送受信されようとした場合に、その伝送速度を一時的に制限し、又は
その超過した符号の全部若しくは一部を破棄すること。
(2)CDMA回線に係るパケット通信について、提携事業者の電気通信設備において取り扱う
通信の総量に比し過大と認められる通信を発生させる等、そのCDMA回線を用いて行われ
た通信が提携事業者の電気通信設備の容量を逼迫させた、若しくは逼迫させるおそれを生じ
させた、又は他のCDMA回線に対する提携事業者の電気通信サービスの提供に支障を及ぼ
した、若しくは及ぼすおそれを生じさせたと当社が認めた場合に、提携事業者の電気通信設
備において取り扱う通信の総量が増加する時間帯において、そのCDMA回線に係る通信の
帯域を制限すること。
(3)CDMA回線からハイブリッド機器へのパケット通信について、1料金月における総情報
量が5,368,709,120バイトを超えたことを当社が確認した場合、その確認した
日を含む料金月の末日までの間、そのCDMA回線からハイブリッド機器への通信の帯域を
制限すること。

ちなみに、前条の規定というのは緊急災害時などに関する部分でした。
原文のありかも書いておかなければいけませんよね。
http://www.uqwimax.jp/service/attention.html ここのUQ通信サービス契約約款(537KB) です。

さて、この項目に書かれている項目でまずは簡単に説明がつくところから確認してみたい。
(3)のCDMA回線からのハイブリッド機器への~という部分に関して。
まずハイブリッド機器というのは現在販売されているものとしてはauから出ているWi-Fi Walker DATA08Wという機器1機種のみです。
auは現在CDMA2000を拡張したEVO-DOという規格で通信を行っているが、これは早い話ガラケーやスマートフォンなどを含めた一般的な「3G接続」に値するものであり、ここに制限を掛けると言うことに関してはどのキャリアも行っている。
5GBで制限しますよ、というのもXiやauのLTEなどでも行っており、もはや日本ではこれが普通となってしまっています。
ま、携帯網でファイル交換するアホがいるからこうなっちゃったんですけどね。
(2)についてもCDMAを利用した事が書かれてるので、こちらも3G回線を使ったときの事ですね。
要約すれば「ファイル交換とかするんじゃねえ」って事でしょうかね。
問題となるのは(1)の部分。
一定時間内に基準値を超える大量の符合が送受信されようとした場合に~の件。
約款って日本語で書かれているからなのかもしれないけど、用語が実にわかりづらい。
大量の符合、符合とは「割り符がぴったり合うこと」(広辞苑より)とあります。
簡単に言えば、一般的なパケット通信の事を指しています。厳密に言うとPPPを利用する通信の事でしょうけど、わかりづらいのでパケット通信でいいことにしちゃいます。
これが一定時間内に基準値を超える、とありますが一定時間内って?基準値って?こんなのいくらでも制定できます。
たとえば1時間に1000パケットが基準値。なんてのも出来るわけです。この数値は現実的ではありませんが、可能と言えば可能です。
明確な数値を出すことで、その通信量ぎりぎりを使おうとする人が出てくるなどの理由からぼかしているんでしょうけど、さすがにこれはちょっとひどいんじゃ?
表向き上はWiMAXの通信制限は行わないと名言していたUQ、そろそろ限界が近づいているんでしょう。
WiMAX2に関しても2年ほど前に2012年第4四半期には基地局をと言う話でしたが、それより先に本体のauがLTEを始めちゃったもんだから、WiMAXの存在価値が薄れてしまっているかもしれません。
ま、だからといってここで通信制限も行ったらさらに存在価値無くなってしまうでしょうけどね(笑)

フォローする

コメントを残す