PC好き、ガジェット好き、平凡な日常大好き

投稿者: tknr@tknriiii.net

  • ダイヤテックのキーボードMajestouch、その実力を図る

    こんにちは、@tknriiiiです。
    日本のキーボードメーカーの一つ、ダイヤテック。
    高品質なスイッチを多用したキーボードは評価が高く、高価格帯にありながら堅実にファンを持っている。
    今回は、ダイヤテックのキーボードは、その中でも私が愛してやまない黒軸キーボードについて話してみたい。

    FILCOブランドで展開するキーボードは単に打つだけのキーボードではなく、気持ちよく快適にタッチできるのが最大の特徴だ。

    ダイヤテックが展開するキーボード商品は軸の種類が4つ、柄や接続方式と大きさで6製品に別れています。
    好みに合わせて24種類から選べるので、幅広く対応が可能となるだろう。
    まずはその中から、4種類の軸についてご紹介しよう。

    茶軸、黒軸、青軸、赤軸

    4つの軸はそれぞれ色で表現されており、茶、黒、青、赤の4種類になっている。
    キーを外すと本当にそれぞれの色をしているので、見て見るのも楽しい。というと言い過ぎか。
    では、それぞれの特徴をここで紹介していこう。

    茶軸
    20130219-111323.jpg
    茶軸は、特徴としてはリニア駆動にわずかにメカニカルキーボードの特性を組み合わせたもので、キーを押下すると徐々に圧力が残るようになり、底打ち…つまり入力できた地点で少し抵抗がある。この抵抗がカチッとまではいかないが、少し入力したという実感につながる。そしてその後は約4mmまで押し込むことが可能だが、これは完全にマージンとなっている。
    タッチそのものは一般的なパンタグラフとは違って軽く、しかも軸がしっかりしているためキーの真ん中を押さなくてもしっかりと認識する。
    これは、すべての軸に共通する項目ではあるが、キーボードの基本をしっかりと抑えたものになっている。
    茶軸は、昔からのメカニカルキーボードが好きだけど、うるさすぎる。
    その代替手段として利用するにはいいかもしれない。ただ、あのカチカチした感じが欲しい人にはお勧めできないので注意が必要だ。
    バネ圧は約45gなので、軽く軽快な入力が可能だ。この圧力ならば、女性にもお勧めできる。へたなパンタグラフやメンブレンよりも軽くて使いやすい。

    黒軸
    20130219-111635.jpg
    黒軸は私が一番好きなタイプのキーで、押していくと徐々に圧力が上がる、つまり抵抗があるタイプでありながら、底打ちしても特に感覚がない。
    画面上に出てくる文字が入力結果として確認できるだけで、抵抗なく入力できる。
    感触としては、一部でも熱狂的なファンがいる東プレ製Realforceに近いものがあり、Realforceよりもやや安価なために代替品として利用するユーザーもいる。
    このキーボードも底まで打たなくても入力が可能で、約2mm押下すると入力ができてさらに押し込んでもいいし、そこまで押し込まなくてもいい、どちらでもいい。
    最大で65gの圧力がかかるためかなり重たく感じるが、最大の圧力がかかる前に文字が入力できるため、思いのほか重く感じないのがいいところだろう。
    黒軸を好む人はほぼ間違いなくRealforceも好むだろうと思われる。同じ系統で使えるキーボードだからだ。逆に抵抗が強いメンブレン型のキーボードに鳴らされてしまっていると使いづらいと感じるかもしれない。これは、重さとキータッチのタイミング、強さなど様々な要素が絡むが、なにしろ、軽めのタッチに慣れないと「気持ち悪い」と感じてしまう人が多いのは事実だ。
    私はRealforceが好きだが、今では後述するがスペースバーの大きさの関係でMajestouchの黒じくを好んで使うようになった。

    青軸
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    青軸は昔からあるタイプのメカニカルキーボードで、カチカチと爆音を立ててタッチする人には気に入られています。このタイプは大人数がいる職場などで使うと少し嫌われてしまう。
    このキーは約2mmのところでカチッと切り替わるようになっており、文字もその切り替わりと同時に入力できる。これもキーの底は4mmのところにあるが、底まで打たなくても入力は可能だ。
    このタイプはカチッとした感覚を楽しむもので、音と共にキーを売っているという感覚に浸れるのがいいところでもあり、意味もなくその音を聞かされる人にとっては邪魔なものでもある。
    機械的な音がするために、熱狂的なファンがいるが、タッチは2mmまでは硬く圧力がかかるがそこを超えると一気に軽くなる。本当にスイッチの挙動をする、キー入力をしていると実感できるキーボードだ。
    青軸は実はあまりお勧めしていない。このタイプは周りの迷惑になるので一人でいる時に使ってくださいというところか。
    また、柔らかいキーに慣れていると、自然な入力が出来ずに力を込めて打たなければいけないことから疲れてしまう。この点がどうしても難点として残るのが残念だ。
    もちろん、それが好きだから買うという人も少なくないだろう。本当にこのタイプは「お好きな人にはたまらない」ものである。

    赤軸
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    赤軸は黒軸と同じようにリニアキーボードに利用されており、圧力が黒軸よりも軽いのが特徴で、最大で45gと黒軸に比べて20g程度軽くなっている。
    45gというと、おかめ納豆1個分程度か。(いや、この表現だとわかりづらいな)
    コンビニなどで目にするものでいえば、ブルボンのプチシリーズにあるプチポテトというチップスターの小さいやつが45g。
    パッケージの重さもあるので厳密には違うが、あれくらいの重さに匹敵する圧力がなので、小指でも人差し指でも押しやすいだろう。
    しかも、これも黒軸と同じで最大圧力であるため、キー入力というところでは、45gまで必要なく、軽く軽快なタッチが可能だ。
    黒軸よりもさらに軽いため、慣れていないと落ち着かないだろう。これは仕方がないことだ。
    なお、Realforceでは中心を60gキー、外縁部を45gキーの2つに分けたモデルがある。様は人差し指や中指は圧力があってもいいが、小指や薬指でや(位置の関係もあり)やや軽いキーで入力ができる。
    これも便利であるが、RealforceだけでMajestouchにはこういった変則モデルは存在しない。価格を考えると、キーを変えることでコストがかさむことになるだろうから仕方が無い。が、存在していれば買いたいと思う事もある。
    赤軸は黒軸よりさらに軽いタッチを好む人は人向けで、基本的に黒軸を好む人向けである。キーを強く叩く人よりは軽く撫でていくかのようにして入力する人向けの一品である。

    最初に軸のことを書いていたら、やや長くなってしまったので、モデルに関しては次の機会としたい。

  • 【Note Anytime】実際に使ってみよう~ライブラリの利用

    Note Anytimeの特徴の一つとして、ライブラリと言われる図形を呼び出す機能があります。
    ハンドフリーでしか図形が作成できないNote Anytimeにとっては、貴重な存在となるのがこのライブラリです。
    また、ライブラリ以外にもいくつかの方法で画面に画像などを取り込む方法があります。
    実際に使ってみましょう。
     

    画像や図形は4つの方法で取り込める。

    image

    iPad版ではこの4つの方法で図形や写真を取り込むことができます。
    windows版では、ウェブカメラなどがついていないと「カメラから追加」は出てきません。
    一番利用しそうなのはライブラリ、次に写真から追加、Webページを追加の順でしょうか。
    カメラは使うかもしれませんけど、という程度では無いかと思います。
    まずは、Webページを追加から。
    これは、単純にアドレスを打ち込むことでそのページを画像として取り込むことができる機能です。
    image
    こんな感じでまんまのページで取り込めます。
    そして、これはそのときに表示させていたページと言うだけでは無く、拡大してWebを表示していた場合には、拡大された領域だけが表示されます。
    image

    こんな感じで取り込むことも可能です。
    上の画像の真ん中あたりだけを拡大したまま取り込むと言うことになります。
    画像として処理されていますが、もちろんその上に線を書くことができます。
    なので、たとえば隠したいところに線で墨を入れたり、注釈を入れたりと言ったことも可能です。
    image

    これを利用するとなると、おそらくWebクリップ的な使い方になるでしょう。

    写真から取り込む場合もほとんど同じです。
    というより、操作は説明する必要も無いほど簡単です。というわけで、写真とカメラはすっ飛ばします。

    では本命のライブラリの使い方についてです。

    ライブラリは自作画像を登録して利用することが前提と言えます。
    標準でいくつかの図形が登録されています。
    image

    これらは、ベーシックアイテムとされており、無料で利用できます。
    すべてNote Anytimeで書かれた図形として処理されているため、消しゴムをかけると消せます。
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    こんな感じで消せます。
    このベーシックアイテムは加工が可能なので、改変するのもありでしょうし、別の図形と組み合わせるのももちろんありでしょう。
    さらに、無料のアイテムがいくつか用意されており、簡単な食べ物の図形や乗り物などが収録されています。
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    これらは無料の他に課金制のアイテムもあり、85円~となっています。
    正直、これらのアイテムに関しては課金してまで買いたいと思うものがありません。今後に期待したいと思っています。

    ライブラリへの登録方法

    これは簡単です。

    図形を囲んで・・・

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    一番右にある操作を選びます。
    20130218224919
    アイテムの登録を選択します。
    このときに、他の図形があると前面へや後面へといった項目が出ることもあります。
    これで登録完了です。
    複数の図形をまとめたようなもの、たとえばパソコン本体、マウス、キーボード、液晶といった図形を登録する際には、あらかじめそれぞれを個別にグループ化しておき、さらに全体をグループ化してから登録すると後々面倒が無くていいと思います。
    というのは、ライブラリに登録する際にグループ化されているかどうかの情報も同時に記録されています。
    なので、グループ化せずに登録すると、呼び出したときにグループ化されていないまま出てきてしまいます。これはかなり不便な作業となってしまうので、できるだけグループ化してからアイテムの登録を行った方がいいでしょう。
    最初、それをしないで後からかわいそうな目に遭いましたので・・・(笑)

    ライブラリ登録のちょっと裏技

    裏技と言うほどでも無いかもしれませんが、写真・アルバムから追加したjpgファイルなどをそのまま登録することもできます。しかし、それではおもしろくない、できれば事前にjpgからpng形式へ変更してから登録しましょう。
    というのも、アイテムに追加したときには、png形式の透過色もそのままつかえます。図形の背景は無いに越したことはないし、その上にさらにアイテムを重ねたり、線を書く際に便利です。
    windowsやPCであらかじめpng形式にしておいてからiPadなどへ転送して登録、もしくはwindows8であれば、windows8版Note Anytimeでライブラリを登録し、デジタルキャビネット経由で他の端末と共有するという手段もあります。
    後者の方が楽に登録はできます。写真・アルバムではなくマイピクチャやマイドキュメントなどのフォルダから直接呼び出して登録が可能なため融通が利きます。
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    上に透過色の設定ができないjpgを元にした図形を表示させると下の線や図形などが消えてしまいます。しかし、pngなど透過色の設定ができるファイルをライブラリに登録すると

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    このように、下の図形などが消えることはありません。
    元がjpgだとジャギーなどが出ることもありますが、ある程度補正は可能ですし、最悪はgifをベースに作ってもいいかもしれません。なお、こういったjpgなどの画像ファイルを元にした図形は線の属性が変わるため消しゴムツールで消えることはありません。当然と言えば当然ですけど。

    このように、ライブラリを使うことで表現の幅が広がります。
    Note Anytimeを利用するならば、不可欠なライブラリ、是非活用してみてください。
    次回は、使ってみてちょっと気になったところやTIPSとしてつかえそうなところを書いてみたいと思います。

  • やっぱりiPadの漢字入力はこれに限るな!


    こんにちは、@tknriiiiです。
    iPad、充実して使っていますよ。
    ただ、少し問題もあるのです。それは漢字入力についてです。
    iPadのキーボード入力は永遠のテーマとも言えるほど、どのようにすればいいのかが悩まれる。
    横持ちではソフトウェアキーボードは 画面の半分を占領し、快適なタッチとは縁遠い使い勝手だ。
    では、縦持ちはというと、あまりiPadを縦持ちで使う人を見かけない。重量バランスの問題と、どうしても世間のウェブは横長ディスプレイで見ることを前提に設計されている事から、縦持ちではやや使い勝手が悪いことがある。
    かと言って、スマホ向けサイトでは画面サイズが大きすぎてかえって見づらくなってしまう。
    なんとも悩ましいところだ。

    横持ちにする場合、両手で扱うならば片手で持って片手でプチプチとソフトウェアキーボードを扱う人が多いだろう。そもそも、iPadは片手で扱える大きさではない。
    このスタイルは、文庫本を持ってページをめくる動作の延長上にあり、扱い易いという人も多いかもしれないが、個人的にはいけてない持ち方にみえる。
    紙媒体の偉大さはあるが、デジタルデバイスに切り替わってそれに見合った使い方があって当然だと思っている。
    特に文章作成という観点からは片手入力は煩わしいものだ。
    かといって、単にキーボードを買えば済むという問題でもなく、不安定な環境ではキーボードを使うことはかなり難しい。
    スマホサイズであれば片手入力で全く問題ないが、iPadとなるとそうはいかない。

    寝っ転がって使う以外の用途

    iPadを含めたタブレット端末は気軽に使えるネット端末として、パソコンとスマホの間を埋める存在として実に絶妙な物だ。
    だからこそ、移動中でもスマホ以上のことを望んでしまう。
    例えば、電車の中で座れたとしてもノートPCならば膝の上で広げて文章作成などは行える。しかし、タブレット端末は操作性に劣る部分が多く、正直言って使うには工夫がいる。
    キーボードを使うとしてもノートPCのように一体型ではないモデルが多く、安定して使えるとは言い難い。
    そう考えると、パソコン未満、スマホ以上だけど使うシーンが限られてくるというアンバランスなものになってしまう。
    というより、利用シーンが限定されることを前提に使わなければいけなくなる。
    いい値段を出して買うのだからそれではもったいない。
    もう少し考えればいい使い方があるはずだ。
    新聞だって読む時は縦長だし、雑誌だって折って読む方が多いはず。
    出先で使う時には縦長の方が利便性が高いはずだ。
    なぜかiPadは横長に持つ人が多いが、あえて縦長で持って使ってみよう。

    両手で扱うならば縦持ちでキー入力は…

    縦持ちで扱う時には、しっかりと持つ必要はある。持つ場所にもよるがどうしても頭側が重くなりやすい。
    バランスが悪いのは重々承知の上で使うしかないが、これが意外と使いやすい。
    キー入力に関していうならば、とても使いやすい入力方法がある。
    正式名称は知らないが、ゲームボーイ持ちもしくはゲームウォッチ持ちという言い方をしている、親指でキーを打つ方法だ。
    かつてこの方法で様々なデバイスを扱ってきた。古くはWindowsCEを採用していたCassiopeia、小さいノートPCとして地位を築いた東芝Libretto20、私は持っていませんでしたが、HP-100や200のパームトップPCと言われていた機種。
    この中にはもちろんIBMがリリースしたウルトラマンPCことPC-110なども含まれる。
    この手の小さいデバイスは両手でしっかりと持って親指でキーボードを叩くというスタイルが標準化されていた。
    両方の親指を器用に使うさまは往年のゲームボーイをプレイしているかの如く使えていた。
    iPadではデカすぎるだろ、と思われる人もいると思いますが、さにあらず。
    横幅は185mmとそれなりのサイズです。この横幅は名機とうたわれるHP-200LXに比べて25mm程長いだけで、厚みは25mmに対して10mm程度なので、半分程度の厚みしかありません。
    また、ソフトウェアキーボードはテンキーがないのでプチプチ打つには丁度いい感じになっています。
    ケースなどで少し厚みをつけてやるとさらに持ちやすいかもしれません。
    ただ、どちらにしろ電車の中でつり革につかまってといった状態では利用しづらいので、端っこで壁に寄り掛かっている時などは利用できますが、それ以外ではむつかしいかなと思う。
    でも、座って片手でちまちまソフトキーボードを打つと思えば、両手ゲームボーイ持ち親指シフト(?)が使いやすい。
    これもやっぱり私が変態だからなのかな。
    皆様もお試しあれ。

  • Skypeに統合されるLive Messenger、Messengerサービスを色々と思い出す

    こんにちは、@tknriiiiです。
    以前から告知されていたMicrosoft Live MessengerとSkypeとの統合によって消滅します。
    3月15日以降はサインインできなくなり、Skypeへの移行を促すメッセージが出てくると言うことです。
    数多くあるメッセンジャーサービス、その時代時代で様々な使われ方をしてきました。
    今回はそれらMessengerサービスを懐かしんでみたいと思います。

    草分け的存在、ICQ

    クリップボード01
    ICQ、I Seek Youをもじって名付けられたのがICQで、4年で1億人が登録し、最盛期には1000万人が利用していたと言われています。

    1997年、当時はインターネット普及期ともいえる時期であり、たくさんのサービスがリリースされ、たくさんのメーカーがISP事業を始め、ソフトウェアもたくさんリリースされていました。
    たとえば、サービスで言うならばPIAFSというPHS回線を使った32kbpsの高速通信が可能となり、ISPで言うならばDION(KDDIが行っていたISP事業の旧名称)がサービス開始、ソフトウェアではInternet Explorer4.0、通称IE4がリリース、あのPostPetもこの時期に正式版がリリースされています。
    そんな中、イスラエルのソフトメーカー、Mirabilisが一つのソフトウェアをリリース、ICQと名付けられたそれはインスタントメッセンジャーのスタンダードとなり、世界中で利用されることとなりました。
    多人数や不特定多数の人と話をするチャットというシステムは以前からありましたが、メッセージを簡単に送るだけの機能で、まだ携帯電話ではメールが扱えない(SMSもない)時代にはパソコンの前から簡単にメッセージが送れるこのICQはとても便利でした。
    ICQのリリースの後に各社からメッセンジャークライアントが数多く出てきました。
    後発ならではの、追加機能などもあったことで、徐々にシェアは低下していきましたが2000年頃までは主流のメッセンジャーであり続けました。
    当時使っていた人ならばあの懐かしい「アッオー」という音を覚えている人もいるのではないでしょうか。
    特徴的な音だったので、耳につくというかなんというか。
    今ではほとんど使っている人はいないかもしれません、しかし一時代を作ったのは事実です。
    Androidでは、あの当時を懐かしんで音を再生できるアプリが出ていたりします。
    評価している人も大半が「懐かしいwwwww」といった内容になっています。

    私自身はこれを立ち上げながらUOをやっていたのを思い出します。
    いまでも、ロシアでは人気が高くロシアの投資会社がICQを買収しています。後述のAOLと互換性があるため、今後も細々とそして堅実にサービスを続けていく事でしょう。

    私は使ったことが無いAOLメッセンジャー

    aim_aol_instant_Messenger
    AOL、アメリカオンライン。
    アメリカでは最大のISPと言われたところです。
    元々インターネット以前のパソコン通信の時代から大きなシェアを持っていて日本ではそれほど有名にはなりませんでしたが、未だに世界では3000万人以上の会員がいると言われる大手ISPです。
    そのAOLが配布しているのがAOLメッセンジャー、未だに高いシェアを誇っています。
    日本ではAOL自体がそれほどシェアをとれなかった事もあり、Yahoo!メッセンジャーやMSNメッセンジャーに後塵を拝しています。
    しかし、世界規模で見れば大きなシェアを持っており、アメリカでは人気の高いサービスでもあります。
    前述のICQを買収していたこともあり、ICQとの相互接続が可能となっており、現在はICQのシェアは無くしたが、AOLのみで高いシェアを誇っておりメッセンジャー市場としてはおおよそ50%あると言われています。
    現在でも、アメリカを中心に多くの人々に使われています。
    私自身は使ったことがないので、あまり詳しくはわからないのですが、現行製品としては、一般的な機能を持ち合わせておりファイル転送なども行うことが可能になっています。
    私の身の回りではあまり使っている人を見かけないのがこのままじゃAOLメッセンジャーです。
    これからも多くの人々に使われて行くことでしょう。私は使うことはないと思いますけど(笑)

    いく度となく名前が関わったWindows Live Messenger


    1998年にリリースされたMSNメッセンジャーは様々な機能拡張と様々な名称の変更とMicrosoft自身による互換メッセンジャーを持っていました。
    ファイル転送やマイクやカメラを使ったビデオチャットはもちろんのこと、ホワイトボード機能やゲーム。
    名称が変わり、現在のWindows Live Messengerとなりさらに追加でオフラインメッセージ機能(相手がオフライン中であってもメッセージを送ることができ、オンラインになった時にオフライン中のメッセージが配信される機能)も持ち合わせていました。
    問題となり後日廃止される事となるユーザー間での共有フォルダ機能も持っていました。
    この機能はパソコンごとに違うユーザーIDを作成することで、今でいうクラウド型ストレージサービスのように使うことも可能でしたが、共有フォルダに置いたファイルはそれぞれのユーザーのパソコンへローカル保存されるため、ファイル共有というよりはコピーが行われていたことから、著作権上の問題も発生しやすくなり、さらに不特定多数とのファイル共有ではないため友人同士での不正コピーに利用されていたこともあり、そのために別のアカウントを作成するなど、不正コピーの温床となっていたことから、バージョン2009にて廃止となってしまいました。
    実際にはこの機能はかなり便利でしたので、残念なのですが仕方がないことです。
    さらに企業向けとしてWindowsXPにはWindows Messengerが提供されていましたが、SIP接続やExchenge連動がある以外は劣化しており、手書きメッセージやゲーム機能等は利用できませんでした。
    しかも、これが標準で入っていることから、知らない間に同じようなメッセンジャークライアントを2つインストールする事もありました。
    全く意味のない行為です。
    2011年にSkypeを買収、1社で2つのメッセンジャーサービスを持つ意味はなく、統合されることとなります。
    現在は、パソコンではなくスマホなどでLINEを利用してメッセンジャーサービスを利用している人が多いとは思いますが、まだまだシェアも高いため影響がいろいろとありそうな気がします。
    あと1ヶ月ほどで消えることになるが、約15年の間利用されたサービスなので少々残念な気もしますね。
    ちなみに、MSN Messengerと後述のYahooメッセンジャーは相互乗り入れを行っており、両社のサービスをまたぐことが可能になっていました。

    日米で互換性のないメッセンジャー、Yahoo!メッセンジャー

    今回お届けする物としては最後になります。
    Yahoo! メッセンジャーです。
    これも各地で多くのユーザーを持っていましたが、日本とアメリカでは事情が異なり、別物として扱われています。
    つまり、同じYahoo!メッセンジャーと名前がついていても、アメリカでアカウントを作ってしまうと、日本のYahoo!メッセンジャークライアントでは利用することができません。
    日本のYahoo!は他の国とは別の進化をしてしまっているので、こういうことになったのかもしれません。
    他にも日本とアメリカのYahooでは違いが多く、ジオシティーズに関してもアメリカ法人はその業務を終了し、ウェブサービスも終了しています。
    メッセンジャーとしては標準的な機能を持っていましたが、それよりもウェブでカテゴリごとのチャットサービスが一部には評判でした。
    というか、出会い系のはしりなのかそういう使われ方をされていました。
    現在ではクライアントのバージョンアップもなく、2009年にリリースされたものが最新版となっている(Mac版は2010年リリース版が最終)事から、今後今後再度シェア獲得のために頑張るつもりはないでしょう。
    ひっそりとフェードアウトしていく方向なのかもしれませんね。
     
    今回はメジャーなメッセンジャーサービスを思い出して みました。
    インターネットでこの手のサービスが生まれてもう16年になります。
    次の10年、15年ではどんなサービスが生まれるのでしょうか、期待しつつ今回は終わりにしたいと思います。
     
  • 無料化されたPenultimateとNote Anytimeはどのあたりが違うかみてみよう

     

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    こんにちは、@tknriiiiです。
    先日、Evernoteが買収したPenultimateが85円から無料アプリへと変わりました。
    メモアプリとして良いという評価を得ているが、その実力を見てみたいと思います。

     

    線を書く事に特化したアプリ

    Penultimateは線を書くと言う事に焦点を置いたアプリに見える。
    線を引くと言う事は、メモアプリとしては基本動作だが、特に図形の様に処理される訳ではないため、ノートに字を書くかの如く扱える。
    まさに、紙とペンを置き替えるためのアプリと言えます。
    用意されているツールはペン、消しゴム、はさみの3種類。どれもデジタルノートとしては基本的な物ばかりで、特に「これだ!」という物ではありません。シンプル故に扱いやすいと言う事でしょうね。
    ペン先は3つの太さと10色を扱えるので、ペンツールとしてはそこそこではないでしょうか。
    image相変わらず字が汚いのはご愛敬ってことで…。
    消しゴムは1種類で、太さを変更する事はできません。そのため、線の一部を消すといった作業は不得意です。
    消しゴムを2回タップすることで、1ページすべて消すことが可能になっています。
    image消しゴムはこの太さのみ。結構太い
    はさみツールはコピーやペースト、カット等を行う時に利用します。このはさみを利用すると、線の途中で切断やカット、コピー、ペーストの一連の作業が可能です。
    imageこのように一部分を囲むと・・・
    image囲んだ部分だけを切り離して移動させることが可能になります。。

    利用するツールはこの3つなので実にシンプルな作りとなっています。
    ではここで、当サイトいちおしメモアプリのNoteAnytimeとの比較をしてみたいと思います。

    同じ「線」でも扱いが違う

    まず最初に、根本的な所で大きく違うのはPenultimateが「ラスター図形」をベースとしており、NoteAnytimeは「ベクター図形」をベースとしています。
    ここで、「ベクター」と「ラスター」の図形としての一般的な違いについて軽く設明します。
    ベクターは一般的には「図形」を表わしています。ここで言う図形は例えばwordやExcel、PowerPointで利用される物を言います。
    拡大と縮小が簡単に行えて、劣化もしない図形です。
    対してラスターは写真などに利用されていて、別名でビットマップ形式と言う場合もあります。
    簡単に言えば線であっても、点の塊となっているのがラスターです。
    ラスタは図形としての情報を持っていないので、拡大や縮小をすると劣化します。
    俗に言うジャギーと言うギザギザの状能となります。
    点の塊であることの宿命と言える結果です。
    Penultimateは後者のラスター形式で線を扱うようになっており、はさみツールでも線一本を選択することができません。
    囲んだところだけが選択されます。
    これは、単に『紙とペン』としては正しい方法かもしれません。
    NoteAnytimeはベクター形式がベースとなっていますが、線を切ったり、一部だけ削除するといったことが可能なため、単に『紙とペン』を置き換えるだけではありません。
    このあたりはPenultimateよりできがいいと言えるでしょう。
    実際に線を移動させようとした場合、Penultimateでは移動させたいところすべてを囲む必要があります。
    前節のスクリーンショットのように、一部分だけを選択すれば囲まれた一部分だけが移動できるだけになります。
    対して、Note Anytimeの場合には、一部分を囲むとその図形全体が選択されます。
    imageこのように、線の一部を囲むと千全体が選択されます。
    線の一部分だけを移動させたい、といった時には消しゴムツールなどで線を分断する必要があるため、一手間必要となってしまいます。
    さらに、Penultimateでは回転や拡大・縮小などはできません。これもラスター形式で処理されているがためでしょう。

    ペンのサイズと色の数

    ペンのサイズはPenultimateは3種類、これも前述したとおりです。
    対してNote Anytimeは1ドット~100ドットまで太さを変えることができる。といっても、1,2,3,5,7,10と太くなると3ドットずつしか選べなくなるので、きりのいい数字にできない事があります。とはいえ、フリーハンドのツール故に1ドット太さが変わったからと言って見た目で何かがわかるわけでは無いのですが。
    また、色は24色で濃さも透明度として融通が利くので、描画能力ではNote Anytimeの圧勝と言うところでしょうか。
    image10色、3サイズのペン。表現力という面では劣る。
    image23色、太さも自在で不透明度も設定ができる。
    ペンの代わりというのであれば、濃さの概念はPenultimateにもあってよかったのでは無いかと思っています。
    この辺は設計思想の違いってことでしょうかね。

    今となってはですが…

    正直にいってNoteAnytimeより優れた部分が見当たりません。
    特に拡大と縮小が出来ないというのが致命的な問題に感じられます。
    絵を書く時にはNoteAnytimeよりかなり処理が高速ですから重宝するかもしれませんが、全体的に個性が少ない様に見えます。
    英文の文化と日本語文化の違いによるものもあるでしょう。
    iOSやAndroidのアプリも日進月歩の世界ですから、もう少し魅力的なアプリならなぁと感じました。
    Evernoteの本業はこのアプリではありません。あくまでも連携するアプリの一つでしょうが、有料ユーザーを増加させるための方法としては正しいと思っています。
    単体のツールとしては残念な作りでしたが、Evernoteにすべてのメモやデータを集める使途で考えるとなかなか良いかもしれません。
    まだまだ今後に期待してもいいんでしょうかね。それともこれが完成形って事でおわるんでしょうかね。

    ではまた。