Skypeに統合されるLive Messenger、Messengerサービスを色々と思い出す

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こんにちは、@tknriiiiです。
以前から告知されていたMicrosoft Live MessengerとSkypeとの統合によって消滅します。
3月15日以降はサインインできなくなり、Skypeへの移行を促すメッセージが出てくると言うことです。
数多くあるメッセンジャーサービス、その時代時代で様々な使われ方をしてきました。
今回はそれらMessengerサービスを懐かしんでみたいと思います。

草分け的存在、ICQ

クリップボード01
ICQ、I Seek Youをもじって名付けられたのがICQで、4年で1億人が登録し、最盛期には1000万人が利用していたと言われています。

1997年、当時はインターネット普及期ともいえる時期であり、たくさんのサービスがリリースされ、たくさんのメーカーがISP事業を始め、ソフトウェアもたくさんリリースされていました。
たとえば、サービスで言うならばPIAFSというPHS回線を使った32kbpsの高速通信が可能となり、ISPで言うならばDION(KDDIが行っていたISP事業の旧名称)がサービス開始、ソフトウェアではInternet Explorer4.0、通称IE4がリリース、あのPostPetもこの時期に正式版がリリースされています。
そんな中、イスラエルのソフトメーカー、Mirabilisが一つのソフトウェアをリリース、ICQと名付けられたそれはインスタントメッセンジャーのスタンダードとなり、世界中で利用されることとなりました。
多人数や不特定多数の人と話をするチャットというシステムは以前からありましたが、メッセージを簡単に送るだけの機能で、まだ携帯電話ではメールが扱えない(SMSもない)時代にはパソコンの前から簡単にメッセージが送れるこのICQはとても便利でした。
ICQのリリースの後に各社からメッセンジャークライアントが数多く出てきました。
後発ならではの、追加機能などもあったことで、徐々にシェアは低下していきましたが2000年頃までは主流のメッセンジャーであり続けました。
当時使っていた人ならばあの懐かしい「アッオー」という音を覚えている人もいるのではないでしょうか。
特徴的な音だったので、耳につくというかなんというか。
今ではほとんど使っている人はいないかもしれません、しかし一時代を作ったのは事実です。
Androidでは、あの当時を懐かしんで音を再生できるアプリが出ていたりします。
評価している人も大半が「懐かしいwwwww」といった内容になっています。

私自身はこれを立ち上げながらUOをやっていたのを思い出します。
いまでも、ロシアでは人気が高くロシアの投資会社がICQを買収しています。後述のAOLと互換性があるため、今後も細々とそして堅実にサービスを続けていく事でしょう。

私は使ったことが無いAOLメッセンジャー

aim_aol_instant_Messenger
AOL、アメリカオンライン。
アメリカでは最大のISPと言われたところです。
元々インターネット以前のパソコン通信の時代から大きなシェアを持っていて日本ではそれほど有名にはなりませんでしたが、未だに世界では3000万人以上の会員がいると言われる大手ISPです。
そのAOLが配布しているのがAOLメッセンジャー、未だに高いシェアを誇っています。
日本ではAOL自体がそれほどシェアをとれなかった事もあり、Yahoo!メッセンジャーやMSNメッセンジャーに後塵を拝しています。
しかし、世界規模で見れば大きなシェアを持っており、アメリカでは人気の高いサービスでもあります。
前述のICQを買収していたこともあり、ICQとの相互接続が可能となっており、現在はICQのシェアは無くしたが、AOLのみで高いシェアを誇っておりメッセンジャー市場としてはおおよそ50%あると言われています。
現在でも、アメリカを中心に多くの人々に使われています。
私自身は使ったことがないので、あまり詳しくはわからないのですが、現行製品としては、一般的な機能を持ち合わせておりファイル転送なども行うことが可能になっています。
私の身の回りではあまり使っている人を見かけないのがこのままじゃAOLメッセンジャーです。
これからも多くの人々に使われて行くことでしょう。私は使うことはないと思いますけど(笑)

いく度となく名前が関わったWindows Live Messenger


1998年にリリースされたMSNメッセンジャーは様々な機能拡張と様々な名称の変更とMicrosoft自身による互換メッセンジャーを持っていました。
ファイル転送やマイクやカメラを使ったビデオチャットはもちろんのこと、ホワイトボード機能やゲーム。
名称が変わり、現在のWindows Live Messengerとなりさらに追加でオフラインメッセージ機能(相手がオフライン中であってもメッセージを送ることができ、オンラインになった時にオフライン中のメッセージが配信される機能)も持ち合わせていました。
問題となり後日廃止される事となるユーザー間での共有フォルダ機能も持っていました。
この機能はパソコンごとに違うユーザーIDを作成することで、今でいうクラウド型ストレージサービスのように使うことも可能でしたが、共有フォルダに置いたファイルはそれぞれのユーザーのパソコンへローカル保存されるため、ファイル共有というよりはコピーが行われていたことから、著作権上の問題も発生しやすくなり、さらに不特定多数とのファイル共有ではないため友人同士での不正コピーに利用されていたこともあり、そのために別のアカウントを作成するなど、不正コピーの温床となっていたことから、バージョン2009にて廃止となってしまいました。
実際にはこの機能はかなり便利でしたので、残念なのですが仕方がないことです。
さらに企業向けとしてWindowsXPにはWindows Messengerが提供されていましたが、SIP接続やExchenge連動がある以外は劣化しており、手書きメッセージやゲーム機能等は利用できませんでした。
しかも、これが標準で入っていることから、知らない間に同じようなメッセンジャークライアントを2つインストールする事もありました。
全く意味のない行為です。
2011年にSkypeを買収、1社で2つのメッセンジャーサービスを持つ意味はなく、統合されることとなります。
現在は、パソコンではなくスマホなどでLINEを利用してメッセンジャーサービスを利用している人が多いとは思いますが、まだまだシェアも高いため影響がいろいろとありそうな気がします。
あと1ヶ月ほどで消えることになるが、約15年の間利用されたサービスなので少々残念な気もしますね。
ちなみに、MSN Messengerと後述のYahooメッセンジャーは相互乗り入れを行っており、両社のサービスをまたぐことが可能になっていました。

日米で互換性のないメッセンジャー、Yahoo!メッセンジャー

今回お届けする物としては最後になります。
Yahoo! メッセンジャーです。
これも各地で多くのユーザーを持っていましたが、日本とアメリカでは事情が異なり、別物として扱われています。
つまり、同じYahoo!メッセンジャーと名前がついていても、アメリカでアカウントを作ってしまうと、日本のYahoo!メッセンジャークライアントでは利用することができません。
日本のYahoo!は他の国とは別の進化をしてしまっているので、こういうことになったのかもしれません。
他にも日本とアメリカのYahooでは違いが多く、ジオシティーズに関してもアメリカ法人はその業務を終了し、ウェブサービスも終了しています。
メッセンジャーとしては標準的な機能を持っていましたが、それよりもウェブでカテゴリごとのチャットサービスが一部には評判でした。
というか、出会い系のはしりなのかそういう使われ方をされていました。
現在ではクライアントのバージョンアップもなく、2009年にリリースされたものが最新版となっている(Mac版は2010年リリース版が最終)事から、今後今後再度シェア獲得のために頑張るつもりはないでしょう。
ひっそりとフェードアウトしていく方向なのかもしれませんね。
 
今回はメジャーなメッセンジャーサービスを思い出して みました。
インターネットでこの手のサービスが生まれてもう16年になります。
次の10年、15年ではどんなサービスが生まれるのでしょうか、期待しつつ今回は終わりにしたいと思います。
 

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