Snapdragon625は省電力と発熱、スペックのバランスの良いSoCでした。そのため、これを搭載したモデルはいい感じで動作する機種が数多く出ており、Xiaomiや富士通なども採用しています。ローエンドのSD400系統よりかなりスペックが高く、それでいて14nmで作成されているので発熱も少ないといういいSoCです。
で、今回はそのSD625を搭載していたZenfone 3とSD660を搭載しているZenfone 4でのベンチマークテストの違いを見ていきたいと思います。
といっても、試したのはよくあるAntutuだけですけど。というわけで、過去にテストをした一覧はこの記事を元にして貰うと楽です。
では実際のスコアを見ていきます。
あれ?なんだか突然スコアが上がっています。Kryoにアーキテクチャが変わってしかも14nmプロセスルールであるという事があるのかもしれませんが、Zenfone 3に対して2倍近いスコアが出ています。
私が買ってきたスマフォの中でも一番のスコアを出しています。iPad mini4よりもスコアが高いのは価格を考えたら十分なスペックだと言えます。
4年前に使っていたHTL22からすれば4倍近いスコアです。それだけ世間のスペックが上がっているという事でしょうね。しかし、この数値で5万前半で買えるのならば、バカ高いiPhoneを必要とするのか疑問になりますね。
かつてパソコンが、ゆっくりとハイエンド以外でも十分だという事になりましたが、それがハイペースで起きているんではないでしょうか。正直、Zenfone 3でも十分だと思っていましたが、これに変えることで色々と変わりました。ポケモンGOも起動が速くなりましたし、メモリが6GBになった事からか、アプリが落ちることも減りました。
下位モデルに搭載されているSD630はここまでの違いが見られないこと、アーキテクチャとしてはSD630は625と変わらないことから、Kyroの効果が出ているんだと思います。しかし、ミドルレンジのスコアじゃないですよ、もうこれは。
まあ、それだけ底上げがされていけば、ハイエンドは一部の人しか必要が無い時代が来るか、すでに来ていると感じます。iPhoneは別の話ですけどね。
アレは今まで使ってきた人が今更変えられないという事で買い換えている人もいますから。ただ、頻度が下がっていくかもしれません。価格が上がりすぎていますからね。
私はゲームもほとんどしませんし、これくらいのスペックがあれば十分です。もう少し安いと良いんですけど、Zenfone 3のスコアが2倍、メモリが1.5倍と言う事を考えると価格が上がってしまったのもしかたがないかもしれませんね。