PC-486SR 購入記

仕様表についてはここを見てください。
当時の購入価格11万8000円前後

自宅では今まで386マシンにてMS-DOSを使っていたが、やはり386マシンでは、ゲームも遅くストレスがたまる。
そうしたストレスを感じるより・・・、と新しいパソコンを買おうと思っていた。
当時、会社に勤め始め、初の満額ボーナスを得てうはうはだったと思う。(夏の少ないボーナスはすべてはたいて40MBのHDDを買った)
俺の部署にいた部長さんが、486CPUははやーいと言っていたので、自分も買おうと思い買った。
それがこの486SRだった。(その部長さんはPC-9801BX2を買っていた)
当時、すでに486DX2と名前の付いた50MHz/66MHzの製品が出始めており、入門機に近い位置づけで安い486SXのCPUを搭載したPCが出ていた。
NECで言えばBシリーズのBX2やBS2であり、EPSONではこのSE/SRなどのシリーズだ。
この時に買った486SRは、33MHzのCPUを搭載。SXと後ろについており、これは浮動小数点演算を行える機能を省いたCPUで、その分安価だった。
浮動小数点演算を必要とするのは、主に複雑なゲームなどで、家庭で使う上では必須というわけでもなかった。
買ったのは93年の冬だったので、最新機種というわけではなかったが、その分値段も下がってきてお手頃価格になっていた。
本体のほかにもディスプレイやHDDなども買わないといけないので予算を考えるとこの機種か、下位機種にあたるSEという機種の2つに絞られることとなった。
NECのBXは価格の上では486SRとほぼ同等ではあったが、同等でありながらCPUのクロックはSRの方が高い。
値段が同等なのにCPUスペックが劣るのは納得ができない。だから、NECのPCは考えない。という結論に達した。
もう一つ、この頃使っていたラップトップPCのHDDがそのまま使えるというメリットがあったのもNEC製品を買わなかった理由だ。
そんな理由でSRかSEかを悩んだのだが、差額が2万で、その違いが

  • CPUが33MHzと25MHz。
  • 搭載メモリが1.6MBと3.6MB

の2点だけしか違いがなかった。
メモリに関しては1.6MBでは動かないアプリケーションが出始めている頃でもあり、一部のゲームでは2MB以上の増設メモリが必要となっていたり、DOS版ロータス1-2-3でも、イメージ編集機能(R2.4か2.5から搭載)を使うときには3MBのメモリが必要となっていた等の理由から、メモリは最初から多い方がいいだろうと判断し、最終的にSRの方を買うこととした。
本体11万8000円(定価218,000円)、ディスプレイは飯山の4万くらいの14インチを購入。
総額16万と当時としてはかなり安い価格で購入することとなった。
SRを購入してもしばらくはMS-DOSでゲームを主にやっていた。
HDDはラップトップで使っていたHDDがそのまま移植できるので40MBのHDDにゲームを詰め込んで遊んでいた。
そのうちに、Windows3.1を使ってみようと思い立ってEPSON版のWindowsを購入。
ただ、メモリが最低でも4MBは必要となると言うことだったので、メモリを増設。
8MBのメモリを結構いい値段で購入した。
当時は8MBも容量が大きい方だったと記憶する。
Windowsを買ってみようと思った理由は、画像や動画も見ることができるというところが最初の理由だ。
カメラでとった写真なんかもでてくるとか、中途半端によくわからない情報ばかりを得て、便利なものだとか、使いやすいとか、そういう情報に乗せられて買ってしまったのだ。
だが、動画を見たり画像を表示したりするのにはグラフィックカードとかサウンドカードとかそういうものが必要になると言うこともその後で知ることとなった。
仕方が無く、サウンドカードとグラフィックカードを購入。
このときに、サウンドカードは後々CD-ROMがつけられるものを買っていたようだ。
全く気にしないまま買ってしまっていたのだが、拡張スロットが少なかったため、後々これによってものすごく助かった。
グラフィックカードはメルコのやつだったと思う。最初に買ったときにはすごく高かったような覚えがある。
増設にはCバスという16ビットの増設ポートを使った。
当時のPC-98系統のパソコンはこのCバスと呼ばれるポートに増設をするしか方法がなかった。
後日知ったのだが、このSRとSEには32ビット動作するローカルバスと言うものが搭載されていて、それを使えばかなり高速な処理を行うことができたと言うことだ。
そうすれば、Cバスも余るので、用途が広がっただろう…。自分の情報収集能力のなさにあきれ果てる。
グラフィックカードを買って、フルカラーといわれる256色3(三乗)の1667万色を表示することができるようになった。
HDDも40MBの物から200MBの物へと買い直した。確かこのときのHDDは3万円くらいで買えていたような覚えがある。最初に40MBを買ったときよりも安かった。
古いHDDは再びPC-386Book LXへとつけて、会社へと持って行った。
時代の流れだろうか?Windows3.1が発売された頃あたりから、HDDはほぼ必須に近くなっており、あの一太郎もVer5からはHDD専用となっている。(フロッピーディスクは15枚くらいでセットアップした覚えがある。)

初めてパソコンでフルカラーの画像(確か風景画)を見たときの感動は未だに忘れていない。
4096色中16色表示の時代から遙かに発展した、未知の世界に踏み入れたかのような錯覚にとらわれるほどだ。
大げさな表現と思われる人もいるだろうが、あのころはフルカラーで何かを扱うというのはMACでしかできなかった。
しかも、そのマックもかなり高いものばかりであったため、一般の人の手にはなかなか手に入れることは難しかった時代だ。
フルカラーな環境を手に入れたものの、それを必要とするようなアプリケーションもろくに持っていない。
強いて言うなれば、○な画像やら、写真やら、そういう画像を見る事ばっかりだ。
CD-ROM等もまだ当時はフルカラーの画像を入れるのではなく、高くても16Bitカラー(6万色)や、一般的なものは256色のものがほとんどであった。
ゲームなども256色を使うものがまだ一般的で、16Bitカラーやフルカラーはまだまだ使われていなかった。
逆に言うと、それだけの環境をそろえるにはかなりの金額がかかると言うこともあるだろう。
そんなグラフィックカードのことで一つだけ気になるのが、ディスプレイの事。
そのころ持っていたのは、ノーマルディスプレイと呼ばれる640×400の解像度しか出すことができないものだ。
周波数24kHz表示のみができるディスプレイで、NECの98シリーズでは標準規格となっていた。
つまり、一般的にWindowsで使われている(DOS/Vの規格とも言える)640×480を出すことができない。
だが、俺の買ったボードはそういう時代背景を考えて作られていたようだ。
ノーマルディスプレイで解像度を高めたものを

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