2012年1月25日のFOMAの音声・パケット通信サービスがご利用しづらい状況について
一部の報道では新しい設備に切り替えたことによって負荷に耐えられずに現象が発生した、パケット通信が増大していることが起因であるという様な感じに言われています。
また、パケット定額に限界があるなどということがまた言われています。
どう考えても設計不備
しかし、今回の事象に関して言えば旧設備、つまり今までの設備では問題が無かったことになります。
と言うことは、新しい設備がポンコツだったというわけで、パケット通信の限界とかそういう所とはまた別の次元の話ではないかと思っています。
また、そうした報道をさせることでパケット通信定額化をやめたい意向が見えているのが卑怯な所です。
移動体通信は金が掛かるのはわかりますが、切迫しているのであれば何故増設しないのか、増設した結果このような自体になったのであれば、それはそもそもの設計ミスなのでは無いかと考えることができます。
設備増設はしたくない、でも営業利益8000億円
docomoは数年前から利益が下がっているとはいえ、一兆円規模での利益を上げてきた企業です。
現在も純利益が5000億円弱をコンスタントに出しています。
営業利益では8000億円というとてつもない利益を上げています。
資産も6兆円を超えています。
そこまでの金を持っていてもパケット通信がきつい、設備が持たない。
まあ、利益を下げたくないのはわかりますが、明らかにおかしいことです。
(参考:http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/ir/finance/highlight/index.html#p02)
親方日の丸だったNTTの流れを汲んでいるのでしょうかね。
ただでさえdocomoはMNPにて転出超過しており、12月も9万人の転出超過、つまり既存のユーザーが9万人離れたと言うことになります。
純増数では2年ぶりに首位と言いつつもコレも通信モジュール、PS VITAの分が19万近くとなっており、実情に沿わない感じが見受けられています。
本当に余裕を見せているdocomoだなあ、と言わざるを得ません。
障害が続けばユーザーは離れる
こういった通信障害が多発すると離れるのはヘビーユーザーではなくライトユーザー、つまりdocomoにとってはおいしいお客様が離れていくことになります。
ヘビーユーザーはだいたい複数回線を所有していたりするわけで、docomoが一時的に通信できないからといって困るわけでもなく、一番の被害を受けるのは「メールがメインでwebは余り使わない」というライトユーザー達です。
そして、多くのパケット通信を行なわないライトユーザーはdocomoにとってもおいしいお客様な訳で、そういう層が離れてヘビーユーザーが残ることが一番の問題となります。
巨人docomoの迷走はどこまで続くのでしょうか、LTEの展開も併せてまだまだ目が離せませんね。