前回は対象外OSだったWindows2000を入れて見た。
結果は対象外なんだな、と実感させられたけれど、だったら更に対象外のを入れてみようじゃないか。
というわけで、続いてはUbuntu12.04を入れてみた。
おそらく、デスクトップ用Linuxでは知名度No1なのがこのOSではないでしょうか。
LinuxはWindowsと違ってひとつのメーカーが作っているというわけではありません。
ディストリビューションという売り手がいくつもあるのが特徴です。
これがLinuxの特徴でもあり、わかりづらくしているところでもあります。たとえばMacOSもWindowsもアップル、マイクロソフトのそれぞれのソフトメーカーからのみ発売されています。
Linuxは代表的なところだけでRed Hat、Fedora、Stackware、CentOS、SUSE、Ubuntu、Debian、日本製ではVineやTurboなど様々なソフトメーカーから出荷されています。
なんでこんなにたくさんあるの、というのが普通の考えです。
Linuxというのは大本をたどればカーネルと呼ばれるOSの心臓部分だけの事を示しています。
たとえが悪いのですが、鶏卵(よく言う玉子)と言っても、赤玉子もあれば白いのもある。大きさもL玉もあればS玉もある。
でも、中身は一緒、白身と黄身が必ずある。というのと一緒だと思えばいいのかなと思っています。
いろいろなパッケージソフトを同梱して肥大化したL玉のようなものもあれば、動作に必要な必要最低限の部分だけを同梱しているS玉のようなものもある。
しかし、根本は一緒なのでそれぞれの癖はあるにしてもやれることはほぼ一緒。というのがLinuxというものです。
今回、Ubuntuを入れたのには訳があります。
たいした理由じゃないんですけどね(笑)
対応OSの中にRed HatとCentOS、SUSEがあるのはお話ししましたが、SUSEは独立系だとして、Red HatとCentOSはほぼ一緒。
商用アプリケーションが含まれているか否か、サポートがあるか否かなどの違いしかありません。
言うなれば、ワンパック買ってきた玉子の中でも微妙に大きさが違うかな?と思う玉子があるのと一緒です。
Linuxにはいろいろな解釈がありますが、大まかにいうと言って2つの系統があります。
ひとつがRed Hatを祖とするRPM系などとも言われるRed Hat系。そしてもう一つがDebianを祖とするDebian系です。
RPMというのはRed Hat Package Managementの略、Red Hat系の意味にとらえられてます。
Debianはapt(Advanced Packaging Tool)というのがあり、これでパッケージ管理というのをしています。
パッケージ管理とは、というところについてはまた別の機会にお話しします。
簡単に言えば、自分で環境に合わせて色々やらなくても簡単にソフトウェアのインストールができるものを差します。
今回CentOSとRed Hatの同じ系統が動作保証とされつつも、Debianの系統はスルーされていたのでDebian系の有名どころとしてUbuntuを選んでみたというわけです。
インストール用DVDが手元にちょうどあったから、なんて理由じゃないですよホント
仮想マシンの作成は割愛します。
環境としては以下の通りにしてあります。
CPU:1コア
メモリ:1GB
HDD:127GB
インストールがやや進んだ状態。
ものすごく適当に割り振っていたらとんでもないことになってました。
普通こんな割り方はしませんよ。
何でbootが3.4GBもあるんだよw適当にもほどがある。
キーボードレイアウト、さすがにもう98配列はありませんね。
いまいちわからないのが日本語と日本語-日本語(かな)です。
かな入力なんですよ、という意味なのかな?でも配列としてはOADG109キーボードなんだからわざわざ分ける必要があるのかな。
ユーザー名をいれたら、コンピューターの名前にも同じように入るんですけど、勝手にVirtual-Mashineって入ってますね。
仮想マシンなのばれてます。(ばれても関係無いんですけどね)
インストール中にちょっとお遊び。
XPでmixi開きながら、Windows2000を起動中にしておきながらなおかつUbuntuをインストール。
これを1台のコンピュータ上の仮想環境で行っています。
家の非力なPhenom IIくんだとCPUもかなり高い稼働率を誇ってくれました。
いやあ、仮想環境ってすばらしいと言っておきます(笑)
Hyper-Vのコンポーネントは最初から入っているらしい
Ubuntu環境では、仮想化ツールを利用しなくてもマウスの共有やらネットワーク共有やらが自動で行われていました。
仮想環境用ツールはCentOSなどでは別途インストールが必要だったり、下手すればカーネルの再コンパイルといわれるめんどくさい作業が必要となるのですが、Ubuntu12.04で採用されているカーネルはそのような作業は不要となっていました。
結構これ、うれしいことですね。
ただ、グラフィック周りが旧世代のものと認識されることもあって、動きはもっさりしています。
コンソール(コマンドプロンプトのような画面)では問題が無いので、単に仮想化の限界なのかな?とも思っています。
ま、うちのマシンの限界なのかもしれませんけどね。
あえてDebian系列のOSを入れて見たが特段問題は発生しなかった。
ただ、動きがもっさりしていたので本格的に使おうと考えた倍には難があるかもしれません。
うちの場合は共有ファイルを入れたファイルサーバもどきをLinux+外付けHDDで運用しているので、メインマシンのOSをLinuxに切り替えるメリットはあまりありません。
ですが、こうして仮想環境で楽しむのはありなのかもしれませんね。
がっつり使いたいときにはインストールしたマシンを使えばいいのですから。と、仮想マシンの根本を覆すようなことを言って今回は終わりにします。