http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130507/474884/
Intelは新しいCPUとして22nmプロセスルールにて新たなマイクロアーキテクチャー「Silvermont」を発表した。この新しいマイクロアーキテクチャーは既存のAtomに比べて3倍の性能を発揮し、最大で5倍の省電力で駆動するという。
対抗するAMD Eシリーズに比べても大きくパフォーマンスが上がるという事だ。特にグラフィックパフォーマンスについては現在のCore iシリーズに搭載されているものをスケールダウンしたものを搭載するようで、こちらのパフォーマンスも大幅に向上が見られるという事だ。
今回の発表で気になるのは、今までのAtomをパフォーマンスアップさせることで、すでに消えかけているネットブックやサーフィスに続くWindows8タブレットの中核にAtomを持ってこようというIntelの策略が見え隠れしていることだろうか。なにせ、タブレット市場ではARM一択状態でIntelの入る隙間がほとんどないのが現状だ。
今やIntelのライバルと言えるのはAMDではなくARM陣営であり、タブレットブームに乗らなければこれから先細りになる可能性が否定できないのは事実だ。また、今まで出していた超低電圧版CPU(CPUの型番にUが付くシリーズ)との棲み分けがどのようになるのかも注目されるところだろう。
というのも、超低電圧版モデルはAtom以上、低電圧版未満のニッチといえる市場規模だったのだが、Atomの性能が上がってきたことで、この市場の差異がみられなくなり、どちらかが消えていくことになるかもしれない。
もっとも、そこまでAtomに期待できるかどうかはわからないのだが。このCPUでネットブックもしくはタブレットが登場し、それなりの値段でそれなりに快適に動くならば1台買ってみてもいいかなあ、と思う。
私が持っているネットブックは初期のAtom、N270と少ない容量のSSDを搭載した最初に流行ったモデルだけに、CULVノート位のパフォーマンスが出るならば価格との兼ね合いはあるが、魅力ある製品になってくれるだろう。