iOS5で登場したiCloud、そもそもCloudってなあに?

 

こんにちは、tknriiiiです。
iPhone4sのリリースから1か月近くがたちました。
皆さんはもう慣れましたか?
iPhone4から乗り換えた人はそれほど違和感無いでしょうが、Androidから乗り換えた人、ガラケー(従来型フィーチャーフォン)から乗り換えた人はiOS特有の操作などに戸惑っていませんか。
私はiPhoneを持たない人間なのですが、iPod touch(第四世代)を利用しているので、電話の機能などはありませんがiOSを利用しています。
iOSも4と5では見た目はあまり変わりませんが、中身は結構変化があって興味深い機能が盛りだくさんとなっています。
その中でも一番の売りといえるのがiCloudというものです。
これは、iPhoneやiPad、iPod touchなどのアップル製品の中身を同期させてどのデバイスでも同じ環境にして利用できるという複数の端末を利用している人にとっては大きなメリットがある機能です。
また、パソコンにもソフトを入れることで一部を同期させることもできます。
その名称にあるCloud、これはどういう意味なのでしょうか。
今回はクラウドコンピューティングというこれから先、主流となって行く仕組みについて簡単に書いてみましょう。

クラウド?雲?何でそんな名前なの?

クラウドとは、英語の「雲」や「曇り」などの意味を持っています。
クラウドコンピューティングという名称がつけられたのは数年前、Googleなどが言いだしたのが語源と言われています。
ひと言で言ってしまえば「利用者がサーバーなどを見えない、見る必要が無くデータのやりとりを行える」というコンピューターシステムです。

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ユーザーはあらかじめ設定されている端末を利用すれば、サーバーからデータを落としているという意識すらなく利用が可能なので、専門知識が無くとも安易にさまざまなことが可能となります。

クラウドコンピューティングってそんなに新しい仕組みなの?

現在もよくあるコンピューターシステムにクライアントサーバーモデルというものがあります。
データを一括で集中管理し、つながっているクライアント(利用者)のパソコンはデータを決められたサーバーへ保存することで、ほかの利用者も同じデータを利用することができる。

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このクライアントサーバーモデルから更に進んだのがクラウドコンピューティングと言うもので、基本的にはクライアントサーバーモデルの発展型といえます。
ですから、新しい仕組みというよりは、更に使い勝手をよくした、改良発展型のシステムであるという方が正しいかもしれません。
クライアントサーバーモデルであった問題点を解消でき、さまざまなメリットがあることからクラウドコンピューティングへの移行が取り上げられています。

クラウドにすることによるメリットとデメリット

クラウドコンピューティングを利用することでのメリットは

 

1.データの一元管理が容易である(クライアントサーバーモデルでも同様)
2.利用者が意識すること無くクラウドコンピューティングを利用できる。
3.インターネットに接続できる環境であれば、場所を問わずに利用が可能。
4.セキュリティー事故が発生しづらくなる。

 

簡単にあげてみたので、一つずつ説明をしていきたい。
データの一元管理に関しては、言うまでも無い。
クライアント側にそれぞれデータを持っていると、中身が異なるファイルがいくつも作られてしまう。
一元管理をしていない簡単な例で言えば、Aさんがデスクトップで作成した見積書とノートパソコンで作成した見積書で中身が異なる。という事例も発生する可能性がある。
データの一元化はコンピューターシステムを使う上でとても大切なこと、今までもできていたことだから、できなくては困ることでもある。

利用者が意識することないと言うことは、複雑な操作手順を覚える必要がないと言うことにつながります。
利用者のスキルに依存することが無くなるため、操作ミスによるデータの喪失も少なくなるでしょう。

最も重要なメリットとしては、その次に挙げられる場所を問わないという部分だろう。
インターネットにさえつながれば、データのやりとりができる。
ということは、簡単に言えば自宅でも仕事ができる人が増えたり、時間にとらわれずに仕事をすることもできる、これからの仕事のあり方を変えていく可能性があるというわけです。
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もちろん、旅行中であっても納期間近だったことを忘れていても、インターネット接続環境とクライアントがあればいい。
高速移動通信、つまりパケット通信が高速化している事から、外でも仕事、家でも仕事、どこでも仕事ということもできるようになるでしょう。
いや、そこまで仕事をしたいとかそういうのはとりあえずおいとくとしてですよ。

そして、最後のセキュリティーの問題に関しては、データをクラウド上においておくことで、クライアントにデータを置く必要が無い。
ファイルを開くのもクラウド上から開き、保存もクラウドへ。
クライアントにデータが残らないことから、万が一にも盗難や紛失があった場合であっても、データは残っていません。
なので、個人情報流出などの危険性をもった業務を行う上では大きなメリットとなる訳です。

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デメリットとしてあげられるのは、クラウドコンピューティングを委託している業者などがつぶれた場合、データの保証も無く、サービスの再開も不可能となることでしょう。
つまり、「突然何もかも使えなくなる」という事があり得ます。
ちょっと怖いですね。

アップルのiCloudは

今まで簡単に説明した内容に加え、今まであったmobile meの機能も取り込んでいます。
mobile meは、万が一iPhoneなどを落としたとしても、リモートでロックを掛けたりデータのワイプ、つまり消去を行なうこともできます。
携帯電話の紛失は持ち主の個人情報だけではなく、そこに記憶されている友人知人、仕事仲間などの情報すべてが流出する可能性があります。
特に仕事でつきあいのある相手に対しては、自身の管理能力を問われることも考えられる重要な事です。
また、電波が生きている状態であれば、大まかな位置はわかります。
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これも情報の流出を防ぐという意味ではクラウドの一環かもしれません。

中に何が入っているのかわからない怪しげな…

クラウドはユーザーが意識せずに使えると言うことは、裏で動いているプログラムもわからないまま使う事となる。
某アニメの様に言うなれば「世界中の数千万台のiPhoneは中に何が入っているのかわからない怪しげなソフトで今も稼働中って事だ。」
という感じだろうか。

クラウドは確かに便利だろうが、危険性もはらんでいることを忘れてはいけない。

ものすごくざっくりとご紹介しましたがいかがでしょうか。
別に新しい機能だからといって構える必要はありません。
クラウドは構えることなく使えるのですから。

それではまた。

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