ソフトバンクがTD-LTEの互換性を持った下り110Mbpsのサービスを開始

まず最初にお断りしておきます。
TD-LTEとLTE(docomoが行っている高速データ通信)はまるっきり別物です。
何となく、雑誌社の記事では混同させようとしているような感じがしていて不愉快なのですが、違うものです。
技術的な難しいことは書いても仕方が無いのですが、簡単に言うと、LTEと通信方法を変えて速度を速くしようとしているものですが、あくまでも亜流の技術で、主流にはならないでしょう。と言ったところです。

http://ascii.jp/elem/000/000/638/638445/
開始するのはXGPというウィルコムが開発した通信規格をぶんどったもので、2.5GHz帯を利用するようです。
速度をあげたAXGPという通信規格を使います。
高速通信を売り物にしていますが、どうもauとWiMAXの関係に近い位置にいるように見られます。
ソフトバンクは主要3社の中では一番不利なマイクロ基地局を利用し、さらに周波数帯も速度と電波の直進性などのバランスがいい800MHz帯を持っていません。
なので、通信が安定しない事や電波が入らないといった現象が一番起きやすいキャリアでもあります。(さらに入りづらいイーモバイルはとりあえず置いときます)

なので、通信の逼迫を軽減させるためにもXGPをベースとした通信を行えるようにしたのでしょう。
ただ、WiMAXを使った人間として言いたいのは「2.5GHz帯は室内で絶望的な結果となるという所を頭に置いてほしい」という事。
正直言って、ものすごく絶望的です。
特に鉄筋コンクリートの建物では。これは、周波数によるもので、通信規格でどうにかなるというわけでも無いので、あまり期待ができるものではありません。
それに、2012年2月からサービス開始とありますが、下手をすればその年の暮れ頃にはWiMAX2が出てきて最大200Mbpsで通信が可能になってしまうかもしれません。
速度のメリットはどこまで続くのか、そもそも位置づけとしてWiMAXの様な形にしてしまうのか。
今回は出ませんでしたが、AXGPと3Gと両方で通信が可能なスマートフォンを出してくるのか、それとも全く別のサービスとして展開していくのか。
別のサービスならば、本物LTEが近くまで来ているのであまり得策では無いと思っています。
ソフトバンクの事だからなりふりかまわぬやり方をしてくるでしょうから、今後に期待をしたいと思います。

もちろん、生暖かく見ると言う意味も含めてですけどね(笑)

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