東プレが誇るキーボード、Realforceシリーズ。軽い力でも入力が可能で、何せ打ちやすいというか、気持ちいいキーボード。同様に気持ちのいいキーボードにダイヤテックのMajestouchシリーズや、富士通PFUが出しているHappyHackerKeyboardなどがあります。それぞれに特徴があり、どれが一番いいというのはありませんし、好みがありますので自分に合った物を選んでみたいところです。
最近では少なくなったかもしれませんが、銀行のテンキーや最近でもセブン銀行のATMは東プレ製のテンキーが使われています。なんとなくふんわりしたような感じのキーなので、触った感じが気持ちいいと言うのがわかってもらえるかもしれません。セブン銀行に行ったときにはちょっと意識してテンキーを操作してみてください。その感触が自宅のパソコンで、キーボードとして使えるという事です。
これらのキーボードは静電容量方式という仕組みを使っており、普通のキーボードのように単に接点をつなげる事でキー入力の判断をしているわけではないと言うことです。そのため、底打ちというしっかりとキーを押下しないと文字が打てないというわけでも無く、キーの半分より少し押下していれば文字が入力出来ます。
残りに関しては適度な抵抗があってそのまま押し込んでもいいし指を離してもいい。不思議な感触に陥るのがこのRealforceです。
Nキーロールオーバーとは、同時押ししたキーの反応に関することであり、たとえば、「キー」と打つときにローマ字入力の場合には「ki-」と3つのキーを入力する。その時に一般的な安いキーボードの場合にはkを押下、離してからiという順序で入力を行っていく。しかし、このNキーロールオーバーの場合には、kを押下、離さずにiを入力してもその入力が有効になるという物で、同時に誤って入力してしまっても入力漏れ(抜け)が起きない。なので、高速に打つ人やキーを見ないまま入力をする、ブラインドタッチを行う人に非常に使いやすい作りとなっています。
同時押しが有効なので、キーボードとマウスでFPS(ファーストパーソンシューター)などを行う場合にもかなりやりやすい。まあ、えらそうに言うならば、ある程度PCを使いこなしている人向けのキーボードと言えます。そうで無ければ逆にキーボードに1万円以上出すと言うことがばかばかしいと感じられると思います。
Realforceにはいくつかの種類があります。色がブラックとホワイト、フルキーボードとコンパクトキーボード、英語キーボードと日本語キーボード、可変圧といって、キーを押す力が中央は強く外側が軽くなるタイプ。など好みに合わせて選ぶことも出来ます。特に、可変圧に関しては、小指が少し短い私としては力が入りづらい位置にあるキーが軽い力で入力出来るため重宝するのですが、逆に、長年小指で入力することを諦めていることから右手の小指でEnterを押すのと左手の小指でShiftキーを押すくらいしか使っていないので微妙に効果がわかりづらい。そして、机の上が広くないことからコンパクトキーボードを好んでいます。
結果として私が選んだのはこのモデル。
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探していたら、楽天のソフマップが一番安くてびっくりしました。テンキーレスでコンパクトながら、使い勝手は変わらない。というか、テンキー部分をカットしただけなので変わり様が無い。唯一欠点としては、ランプが無いのでCaps LockキーなどがOnになっていてもわかりづらいという点が上げられます。以前は同じタイプのUSBでは無くてPS/2キーボードを使っていたのですが、さすがに時代の流れなのか、PS/2は見つかりませんでした。なので、仕方が無くUSBモデルを購入しています。
USBモデルの欠点として、前述しているNキーロールオーバーが6個までという制限があります。これはUSB自身の制限となってしまっており、もしかしたらUSB3.0以降変わっているのかもしれませんが、わざわざそこら辺の仕様を変えるとも思えないので今後もずっとNキーロールオーバーは6個までという制限に行き着くかもしれません。
ただ、人間の指は10本しか無いので、6個でも十分事は足りるんじゃ無いかなとは思っていますが。FPSなどでも片手はマウスを使っているので、実際にキーボードを使うのは片手の5本指だと思いますし。
私はこのブログを基本的にはPCで、それも自宅で腰を据えて更新しています。一時期はiPadを使ってとか色々考えましたが、結局の所落ち着いて長文を打てるのは自宅のPCなんだなと感じてそうしています。その時に、単に文字を打つという…文章を作ると言うだけでは無く、文章を頭の中で考えるのが楽しく、それを出力するためにキーボードを打つことが楽しくなる。そういう気分にさせてくれるのがこのRealforceだと思っています。
高いキーボードなのでおいそれと買うわけにも行きませんが、以前使っていたRealforceも結構長く使っていました。水を何度かこぼしているので、基板が腐食していましたが、一部のキーを除いて未だに動きます。なぜか私はOキーが最初にチャタリングを起こすんですよねえ…おそらくOを斜めに入力するか何かのくせがあるんだと思いますけど。
もう一つ比較対象として検討したキーボードがあります。かつての名キーボードと言われたIBM Model Mの復刻版があります。
http://www.gizmodo.jp/2014/10/29ibm_model_m.html
こちらはフルサイズのキーボードなのでそこがネックとなって買うのを辞めたのですが、価格は12000円台なのでRealforceより安い。しかし、気になったのは記事にもあるとおり復刻版で金型も古いからゆがんでたりバリがあっても許してね。というのが気になったというか、バリはいいけどキーが一定じゃ無いのにこの値段かよ、と思ってしまい買うのを辞めました。ただ、当時の感触を楽しみたい人にはいいかもしれませんね。
正直、金型が古いからという理由で製品品質が落ちるのであれば、新しかった当時よりも品質が落ちてんじゃねえか?とか思ったりしちゃダメですよ。