PC好き、ガジェット好き、平凡な日常大好き

カテゴリー: column

  • Adobe CS2のことに関して思ったこと

    こんにちは、@tknriiiiです。
    アドビが古いCreative Suite用のライセンス認証サーバーを停止しました。
    そのことによって、シリアル番号付きでダウンロードできるようになって、旧バージョンを利用するユーザー以外の人間がこぞってダウンロードしているということです。
    もちろんこの行為はライセンス違反なんですけどね。
    たちの悪いことに、このことをTwitterで拡散する人が多くいます。
    その多くは悪意ある記事を載せてアクセス数を稼いでアフィリエイトで稼ごうというところばかりです。
    まあ、きれい事を言っても仕方が無いんですけど、さすがにこういった行為はおかしいんじゃないかなと思っています。

    しかしまあ、なんていうか・・・落ちたものだね、日本人のモラルも。

  • 肌の弱い人にもお勧め! サクセス 薬用シェービングジェル 多枚刃カミソリ用

     

    肌が弱くて、めんどくさがりで・・・

    私はこう見えても肌が弱くて、ひげそりには毎度苦労している。
    ちょっと劣化したカミソリやシェービングジェルやシェービングフォームが合わないと血だらけになる。
    よくある。
    なので、私はいつも1週間程度でカミソリの刃を替えている。非経済的だと言われればそうだと思う。
    しかも、癖ひげなどで剃りにくいため、刃の多いカミソリを使っている。
    というか、今売っている新しいやつはだいたい4~5枚刃だから仕方がない。

    カミソリはより深ぞりを目指す結果、徐々に肌へのダメージも増えていくこととなり、毎日剃らなくても平気な人でもない限り手入れが必要となってきていると思う。
    私は元々手入れなどが嫌いというか、めんどくさい人間だ。ひげを剃るのだって、石けんでもつけてサーってやれば終わり。としたい人だし、その後に何かぺたぺた塗るのもあまり好きではない。むしろ嫌いだ。
    だが、それをしないと痛くてえらい目に遭うので、少しは手入れをしている。
    そんな中、まずは剃るときに何かいいものはないかとみていたところ、サクセス 薬用シェービングジェル 多枚刃カミソリ用というのを見つけた。
    以前にもこれではないやつを利用していたが、ひげを伸ばしたり毎日剃らなくなったため自然と使わなくなってしまっていた製品だ。
    今回、まあいろいろあってひげそりが必要となったのでいろいろとみていたところ、刃が多い時でもいい。という触れ込みが気に入って買ってみることとした。
    薬局では540円程度、アマゾンで買っても同じくらい。
    成分表を見る限り、一般のやつとほとんど変わらない。なので効能としては同じなんでしょう。
    では、いったい何が多刃用なのか。

    かなり強めの粘着力

    以前に使ったやつに比べて、粘着力が高くぺたぺたしている。
    手で伸ばすときにも、こんなに粘ったっけ?と思うくらい。
    だからこそ、2枚、3枚、5枚と刃が肌に当たっていても保護できるんでしょうね。
    そして、粘着力が高い割によく伸びるので、少ない量でもことが足りる。
    安物のシェービングジェルなどは量を多く使うことが多くて経済的ではないことも多い。
    それに比べて、ちょっと高いけど、その分長く使えそうに思えた。

    確かに剃りやすいし痛くない

    ぺたぺたしているが、カミソリはなめらかにその上を通っていくので、引っかかったりすることもなくスムーズにそり上げることが可能だ。
    さらに、終わった後の痛み、ひりひりした感触もほとんどない。
    そり負けも安物(198円で同じ容量が入っていたプライベートブランドのやつ)の時には起きていたが、こいつでは起きない。
    実に満足な結果。さすが2倍以上もするだけはある。
    使い出してからまだ1週間程度だが、結果には満足している。
    ちなみに・・・使っているカミソリは

    こいつです。刃が薄くて裏側まで貫通されているので、手入れが簡単。

    俺みたいなのは電気カミソリの方が合ってるのかもしれませんけどね。
    あっちの方がダメージ少なそうだし(笑)

  • 出そろった各社のLTE、サービスと価格を見比べてみよう。~通話編

    ちょうど一年ほど前、docomoはXi用の通話プランを発表しLTEへの移行を促す本格的な営業を始めた。
    データ通信をメインに据えていたイーモバイルは2012年3月にサービスを開始。
    au、SoftBankもiPhone5の発売と同時にサービスを開始。これで各社がLTEそろい踏みとなった。
    そこで今回は各社の料金プランやオプションサービス、そして何より帯域制限などのデメリットを見比べてみたいと思う。
    サービスが始まったばかりなので、期間限定の無料サービスやお得なプランもあるが、あえてそれらを無視して比較してみたい。

    まず簡単に、LTEって? 使う人にメリットはあるの?

     image
    現在は最大75Mbps、今後さらに速度は上がっていく。

    LTEは、Long Term Revolutionという技術を利用した通信方式のことで、よく言う3Gとか、WiMAX、CDMAなどと同じような意味合いだと思えばいいでしょう。
    今まで使っていた、FOMAなどの技術を拡張して、より早くより遅延を減らし電波の有効活用を行おうとするのがLTEというものです。
    これを利用することで、ユーザーにとっては通信速度の向上によってWEBサービスの体感速度の向上、利便性の向上につながります。
    テクノストレスと言われる、待ち時間に対するいらいらが軽減されることや肥大化するスマートフォン用アプリのダウンロードに関しても使い勝手の向上につながっていくことでしょう。
    今現在最大と言われている速度75Mbpsに関しても、今後はさらに速度が向上していく事になり、docomoでは2012年度までに一部地域では115Mbpsまで対応すると発表しています。
    115Mbpsとなると、VDSL方式の固定回線を凌駕する速度となるため、固定回線が不要となる事が出てくると期待されています。
    さらにその先には4Gと言われる新しい移動体通信技術が使われる予定になっています。
    しかし、まだそちらは試行錯誤しており、すぐに出てくるというわけではありません。

    3Gに使われているGはジェネレーション(ここでは世代という意味)で、通信制限などで使われるGはギガ(接頭語)なので、全く意味が違うことに注意した方がよい。

    キャリアは現在の設備を置き換えることでサービスの提供が可能なため、新たにアンテナ用地を取得する必要などが無く、比較的安価な設備投資となる。
    そのことは、ユーザーへの提供価格の低下へもつながると言うことです。

    各社の通話プランを見てみよう

    2012年10月現在でイーモバイルは音声通話を行うプランを持っていない。
    つまり、データ通信だけのプランと言うことになる。
    ほかの3社は音声通話とデータ通信のプランを組み合わせて利用させるという今までと同じ手法でサービスの提供を行っている。
    ここで一つだけ注意しなければいけないのは、通話に関してはLTEであっても3G回線を利用するというところだ。
    そのため、auで利用している3G通信の規格は通信と通話が両立できない。通信中に電話がかかってくると通信をいったん切断して通話に切り替える。という事を行う。これはLTEでも同じだ。そのうちにすべての基地局がLTE対応に切り替わり、LTE-Advanceと言われる通話もLTE回線を使う仕組みに切り替われはこの現象は収まるだろう。
    ただ、それはいつの話かはわからない。
    ではまずは通話のプランを比較してみよう。ここでは参考までに3G、つまりFOMAやら何やらのLTE以外のプランも乗せてみたいと思う。
    また、持ち込みや端末費用のほぼ全額負担になる高いプランに関しては今回は比較対象外とする。
    そういう特殊なプラン使う人は自分で考えているでしょうから。

    docomoの通話プラン

    image

    通話に関して言うと、自社同士のサービスに重点を置いたXiとデータ通信メイン以前からの流れを持ったFOMAと感じられる。
    通話料も無料をつけることを辞めることで収入源として考えているのか、そもそもSkypeを含めたIPサービスを使うことをメインとして考えているのかはわからない。
    どちらにしろ、通話メインの企業の場合にはXiは不利といえるだろう。
    社内利用で携帯電話同士ならば逆にXiにしてしまうことで夜中2時~21時までの間docomo同士ならば定額となるためランニングコストを抑えることは可能だが、フィーチャーフォンを含めた一般的な電話機端末を用意していないことが難点かもしれない。

    auの通話プラン
    image

    3Gのプランに関してはdocomoとほぼ同じだが、オプションとして3番号だけ通話定額とするオプションがある。
    また、LTEプランもdocomoと同じく無料通話料の無いプランのみ。ただし、au電話同士の24時間通話が無料になるオプションはdocomoより200円安い。また、ソフトバンクのWホワイトのように他社電話を含めて割引になるサービスも用意された。
    現時点ではLTEはiPhone5しか利用できないので、iPhone5専用プランとなってしまっている。
    通話が半額になるオプションがあるとはいえ、やはり通話に関してはLTEは案配が悪い。
    端末もまだこれから発売されるであろう事からiPhone5をどうしても欲しい人以外は時期尚早かもしれない。
    プランLTEはdocomoと同じように夜中2時~21時までの間au同士無料通話が可能となっている。
    それを24時間に拡張するオプションがあると言うことだ。
    1つ注意が必要なのは、プランLTEには留守番電話サービスがついていません。
    CDMA WINでは無料でついてきたので、ここも地味に値上げしている。月額315円の値上げとなる。

    ソフトバンクの通話プラン
    ソフトバンクはdocomo、auと同じ料金体系のプランを持っている。
    そのため、料金プランとしてはあまりにも多い。
    そのため、ここではソフトバンク独自のプランだけを紹介しようと思う。つまり、ブループラン、オレンジプランに関してはシカトすると言うことだ。

    ホワイトプラン 980円
    オプション
    Wホワイト 他社携帯を含め通話料が半額となる 980円
    24時間通話定額 自社携帯電話の通話料が24時間定額になる 500円

    無料通話料などがあるプランに関してはブループラン、オレンジプランに限っており、ソフトバンク独自プランとしては持っていない。
    実際にはこのプラン一択の状態なので、表にするまでも無いことから直接書いてしまった。
    シンプルではあるが、無料オプションでこれだけついていますと公式サイトに色々書いてあるが、実は同じ事がauでも出来ていると言ったところやWホワイトのほかに自社同士24時間定額となるオプションが期間限定申込(おそらく延長されるだろうが)となっていたり、提供開始が1月15日からとなっている。

    LTEに関してはほぼ横並びのプラン

    docomoが最初にLTE向けのプランを出したが、それ以前から他社では3Gで980円のプランは出ていた。
    docomoは高い料金体系をとっていたというのも過去の話で、今ではシェアが徐々に下がっていることから、各社ともほぼ横並びの価格体系となっている。
    それにしても、LTEは今まであった無料通話料を削る代わりに自社同士のサービス強化が著しい。
    これは各社が囲い込みを行いたいがためだろうが、今ではIP電話サービスがあるため、パケット定額をつけていれば通話料を気にする必要が無いと考えているのか、単にARPU(Average Revenue Per User:簡単に言えば1契約に対する客単価)を通話料でも稼ごうとしているのかは不明だ。
    また、auに関して言えば、LTEで留守番電話を外したのは実質値上げとなる。
    もちろん、docomoも留守番電話を利用しようとするならば有料サービスとなるため、3Gの頃からの流れでLTEを利用しようとするならば、ソフトバンクが一番安いと言うことになるようだ。
    ここでいくつかのケースで料金がいくらになるのかを考えてみよう。
    端末料金やサンクスキャンペーン、スマートバリューなどは除いて考えてみる。

    1.自社同士24時間通話をしたい

    docomo   基本料金780円+Xiカケ・ホーダイ700円=1480円
    au          基本料金980円+au通話定額24  500円=1480円
    SoftBank 基本料金980円+24時間通話定額500円=1480円

    2.留守番電話をつけたい

    docomo   基本料金780円+315円 =1095円
    au          基本料金980円+315円 =1295円
    SoftBank 基本料金980円+無料   = 980円

    3.他社携帯への通話料を下げたい

    docomo   プランなし
    au          基本料金980円+980円 =1960円
    SoftBank 基本料金980円+980円 =1960円

    4.1と2を組み合わせたい

    docomo 1480円+315円=1795円
    au        1480円+315円=1795円
    SoftBank1480円+無料 =1480円

    5.1と2と3つを組み合わせたい

    docomo   基本料金780円+700円+315円=1795円(ただし他社携帯への通話料は30秒/21円のまま)
    au          基本料金980円+500円+315円+980円=2775円(他社への通話料は30秒/10.5円)
    SoftBank 基本料金980円+500円+980円 =2460円        (同上)

    代表的なプランを考えると、すべてのオプションを利用する上ではSoftBankが一番安い。
    といっても、これは留守番電話が絡んでいる関係なので、留守番電話が不要であればauとSoftBankは横並びとなる。
    また、何もオプションもつけない場合には780円のdocomoが最安値となるが、SoftBankもブループランとして同じプランを持っている。
    ただし、SoftBankのブループランは自社同士夜中2時~21時までの無料通話がつかない。

    少し長くなってしまったので、パケットに関しては次回とします。

  • まだ見ぬ君のスマートフォンへ~ガラケー化するスマートフォン

    image
    スマートフォンへ変更するメリット、それは手軽にちょっとしたことを調べたりアプリを利用して様々な楽しみを見いだしたりする事でしょう。
    小さいパソコンなので音楽や動画を楽しむことも出来ますし、ゲームだってある程度できます。
    そしてもちろん通話やメールなども可能です。様々な事に利用できるのがスマートフォンの特徴とも言えます。
    しかし、本当にそこまで必要なのでしょうか。

     早い話、ガラケーをやめたいメーカーたち

    スマートフォンの普及に大きな影響を与えたのがiPhone、初代はGSMといわれる通信方式のみ対応だったため日本では発売されませんでしたが、アメリカでは600万台を売り上げるヒット作となっています。
    そして、その後Androidが現れます。Androidとは、OSの事で簡単に言えばWindows、MacOSと考えればいいでしょう。
    これを利用することで、メーカーは独自にOSを開発する必要がなくなります。
    ソフトウェアの開発費用を抑えることが出来る事で、利益を上げやすくなるということでしょう。
    また、世界で使われているOSを利用することで日本のみでは無く海外へ出荷することも可能になり、さらに売り上げを伸ばすこともできます。
    現に、パナソニックモバイルは海外向けに一度は撤退したものの、2012年に再度参入することを発表しています。
    高機能なだけでは無く、日本流の軽量コンパクトな「防塵・防滴(防水)」のモデルをひっさげて。
    スマートフォンは使いやすいかもしれないが、日本が培ってきたフィーチャーフォンの文化もそれほど悪いものではありません。
    むしろ、閉じられた空間に限られていたために使いやすい部分がたくさんあります。
    しかし、これらは日本以外では売ることが出来ない。iモードもEZwebも海外では利用できない、日本という限られた中でしか有効では無いサービスなのです。
    フィーチャーフォンを売ることが出来ない日本メーカーは出来る事ならばフィーチャーフォンの開発を辞めてしまいたい。
    コンテンツホルダーだってわざわざ専用サイトを作る必要がなくなる。確かに一般向けのサイトでは月額費用を取ることが困難になる可能性もあるが、パソコン向けのサービスに入会する機会を作る事になるかもしれない。
    割高のフィーチャーフォン向けサービスで得られなくなる月額料金を、パソコン向けなどでもっと高額なサービスへ切り替えさせる事ができるかもしれない。
    そう思っている矢先にiPhoneのヒットがあり、Androidの登場となった。
    フォーマットを世界標準にしてしまえば、海外需要も見込めるし無駄なソフトのコストも抑える事ができる。
    メーカーにとってはいいことずくめなのがスマートフォンなのです。

    使い勝手が逆行していくスマートフォン

    日本独自の機能を搭載しつつも、海外モデルではそれらをつけない(利用できない)ようにすればいいだけのことです。
    そうしたモデルで海外でも売れるようにがんばろうとする努力のかけらは見られます。
    しかし、iモードに始まった文化はなかなか払拭することが出来ません。
    1999年から始まったサービスなので、10年以上も使われてきたシステムです。そう簡単には皆がなじむわけではありません。
    フルブラウザと呼ばれる、一部高機能フィーチャーフォンに搭載されていたPCと同じサイトを閲覧できるサービスも出てきていたとは言え、その機能は限定されており解像度の問題などから常用するというところにまでは至らないのが一般的でした。
    そしてスマートフォンが登場しパソコンと同じように、それこそFlashがあるサイトやhtml5、動画サイトだってみることが可能になっていきました。
    しかし、パソコン向けのサイトはさらに発展していき、スマートフォンの解像度では事足りない事が出てくるようにもなっています。
    特に縦持ちが多いスマートフォンでは、横長のパソコンディスプレイと根本的な構造が異なり、やっぱり見づらいところが多々ある。
    ではどうすればいいのだろうか。
    簡単だ、スマートフォン用のサイトを作ってしまえばいい。そうすれば、スマートフォンに特化した見やすさを得られる事になります。
    あれ?
    コンテンツホルダーからしてみれば、結果としてスマートフォン用のサイトと一般パソコン向けのサイトを構築する事になってしまう。
    手間が増える割に、スマートフォンむけサービスは専用のポータル、AndroidならばGoogleplay、AppleならばApp Store。
    それぞれがっちりと入り口を押さえており、フィーチャーフォン時代のようにキャリアが生殺与奪の印を持たなくなる。
    コンテンツホルダーの思惑は外れてしまうこととなる。
    ましてや、スマートフォンではYouTubeやニコニコ動画なども容易に見ることが出来る。
    フィーチャーフォンにあった「着メロ」もMP3ファイルを直接扱えるスマートフォンでは存在する意味が無い。
    自分で買ったCDなどから直接音楽や動画を取り込むことが可能になってしまうのだから。
    すべてとは言わないが、コンテンツホルダーとしては手間が増えても利益が増えない散々な結果になってしまっている。
    また、デコメといわれるデコレーションを販売していたところにも影響が出ている。
    というのも、デコメはキャリアメール(@docomo.ne.jpなどのメールアドレスを利用するサービス)でこそ真価を発揮し、Gmailなどのパソコンで使われているサービスではあまり利用されることは無い。
    また、SNS(ソーシャルネットワークサービス、Facebookやmixiなどのサービス)やメッセンジャーサービスでも利用されることはほとんど無い。
    いちいちデコメサイトで有料サービスを受けなくても版権がらみで無ければ有志が作成したものを落とすことも可能となってしまっています。
    オリジナリティを出し切れないコンテンツホルダー、サービスそのものが不要となってしまっているコンテンツホルダー、雨後の竹の子のように現れた数多くのサイトのうち、多くのサイトは廃業やコンテンツの変換などを強いられることだろう。

    過渡期のナンセンスな「専用サイト」

    現在はまだスマートフォンへの過渡期とも言えるでしょう。
    そのため、専用サイトを作成するというナンセンスな事が行われています。普通に考えれば、スマートフォンにすればパソコンと同じように扱えるので、専用サイトなんて必要無いというのが理想型なのですから。
    ここ最近出ているハイエンド機で横持ちするならばこの症状は少し押さえられるかもしれません。
    1200×720ドットという解像度ならば、ワタシが普段利用しているノートPC、TimelineX AS3830Tの解像度と大差が無いのですから。(1366×768ドットの解像度を持っている)
    パソコンはこれらの解像度を11インチや13.3インチといった大きさで表示している。(1インチは2.54センチメートル)
    ほぼ同じ解像度を5インチや4インチ程度で表示しているのだから、その文字の細かさは「ご理解ください」と言ったところかもしれない。
    かといって、スマートフォン専用サイトを作るのはナンセンスだ。
    そういうことをするのであれば、「何のためのスマートフォンなの?ガラケー(フィーチャーフォン)で十分なんじゃない?」と感じさせてしまうことがあるからだ。
    メーカーは自社の思惑の関係でコンテンツホルダーを殺し、利用者をも理不尽な世界へと向かわせているのでは無いでしょうか。

    日本のパソコンの歴史を見ているようだ

    歴史は繰り返すと言うが、この流れは20数年前を思い出してしまう。
    巨人NECの98シリーズとEPSONの互換機、企業ベースに食い込んでいたFMR(FMVシリーズの前身でなんちゃってDOS/vマシン)シェアは少ないが小穴ユーザーが多いX68000。
    それぞれOSも異なり切磋琢磨していたがDOS/vという黒船が現れNEC以外はすぐにDOS/Vへ転換、NECも数年の間を置いて転換していったあの頃。
    海外メーカーの安価で高性能なパソコンが出ることで駆逐されていった日本メーカー。
    フィーチャーフォンで独自性と独自OSを持っていた各社、Androidという統一OSが現れそちらに流れていく各社。
    間違った方向で付加価値をつけていき、市場に受けいられなかった日本メーカー。
    独自性を出せずに海外メーカーに駆逐されていく様をみていると、同じ事が起きているのかなと思ってしまう。
    日本向けのサービスを付加価値とすることで生き残りを図る各社、しかしそれは生き残りの手段では無い事は誰の目から見ても明白だ。
    そのときのことがフラッシュバックしている。
    それらをつけて生き残るのならば、フィーチャーフォンで十分なのだから。
    おそらくこの流れは止まることが無く、個人的にはNECや富士通は市場から撤退するのでは無いかと思っている。
    シャープもいまの状況を見る限り撤退の可能性もあるし、そうなると日本メーカーとしてはパナソニックしか生き残らないと言うことになってしまう。
    あ、ソニーもあるがアンチソニーなのであえてごめんなさい、スルーします。
    パソコンとしてもパナソニックはレッツノートという名作を生み出し、いまでも市場で生き残っているがultrabookを名乗る各社に苦戦を強いられている。
    良くも悪くもガラケー文化から抜けきらないいまの日本メーカー、歴史は繰り返すかもしれない。
    出来る事ならばそうなっては欲しくないと思っています。
    こうして考えると、スマホは必要か?でも書いたとおり、無理してスマホにする必要って何でしょうか。
    単にメーカーがガラケーを駆逐したい。という一点に絞られてしまっているのでは無いでしょうか。
    それはさすがにどうかと思ってしまいます。

    といいつつ、ワタシはグローバルモデルのMOTOROLA PHOTONを使っているんですけどね(笑)
    おサイフケータイやワンセグなどに興味が無い私のようなユーザーも多くいることをわかって欲しい。
    だって、それらが無ければだめというならば、iPhoneがあんなに売れるわけは無いのだから。

     

    今回はだらだらと愚痴っぽく書いてしまいました。
    でも、日本メーカーが今後飛躍して欲しいと思う気持ちはあります。
    あ、ソニーは嫌いなのでつぶれてもいいですけどね。

    次回は未定です。

  • 日本メーカーのノートパソコンはいつまでJEITA1.0を使うんだろう

    image

    日本メーカー製ノートパソコンはバッテリー駆動時間を計るためによくJEITAバッテリ動作時間測定法を使っています。
    この規格は平成13年に制定されたもので、11年前の基準になっている。
    今回はこの古い規格であるJEITA1.0について少し考えてみたいと思う。

     

    JEITAとは何の組織だろう。

    JEITAとは、一般社団法人電子情報技術産業協会の事である。早い話日本のコンピューター黎明期から協力体制を作り、規格制定などを行っているところである。
    一般的に目にすることはほとんど無いが、かつてはパソコンのメモリなども規格制定を行うために尽力をしており、特にPCカード(PCMCIAカード)の制定には大きく尽力している。
    前身の組織は1958年にあったことから、古くからある組織であり、協会の会員には日立やNEC、東芝、沖電気など日本の黎明期のコンピューターメーカーが名を連ねている。
    そして、そのJEITAが制定したノートパソコンのバッテリー駆動時間を計るための基準。それがJEITAバッテリー駆動時間測定法というもので、バージョン1.0が制定されている。

    条件が軽すぎるJEITAバッテリー駆動時間測定法1.0

    このJEITAバッテリー駆動時間測定法1.0(以下JEIDA1.0)というものは、前述の通り1999年に制定されており、かなり古いものとなっている。
    パソコンの性能も然る事ながらバッテリーの技術も大きく向上しており、今では以前と違って実働時間で4時間、5時間と駆動するノートパソコンが数多く出てきている。
    JEITA1.0での測定は2つの方法を用いる。その平均値を駆動時間として表示して良いこととなっているが、測定方法は古いだけに緩い設定となっており、実用沿ったとは全く言えないもの担っている。
    測定方法は以下の通り。

    • MPEG-1(動画ファイルのフォーマットの1つ、ビデオCDやDVDなどで利用されている)を20cd(カンデラ:光量の単位の一つ)以上の明るさで連続再生をする。 音声に関しては出す、出さないは問わない。
    • 画面を消さなければ最小光度でよく、そのまま放置する。キー入力や操作は一切行わずに画面さえ表示されていればいい。
    • 二つの測定結果の平均値をバッテリー駆動時間として表記する。

    まず20cdというのがどれくらいの明るさか、明るさは言葉では表しにくいのでたとえて言うならば…晴れた日の屋外、夕方になって少し日が落ちてきたなあ、というのが3万cd程度とされています。
    また、自転車の照明は400cd以上無ければいけないという規定があります。
    現在一般的に売られている安価な液晶ディスプレイは最大の明るさが250cd~300cd程度。 
    20cdがどれだけくらいかはわかるでしょうか。そして、もう一つの基準は言うに及ばず。ただ電源入れて最小光度で放置、キー入力も何もしない。そんなのテストでも何でも無い。
    その2つの平均値をひょうひょうと表示させているのが今の日本メーカーです。

    消費者をだますためのバッテリー測定法と海外メーカー

    これら緩い設定でのバッテリー駆動時間は、カタログスペックを少しでもよく見せようとするメーカーの策略以外の何物でも無く、消費者に対して誤解を招くようにすることが正しいと思っているのかもしれない。
    これらのことから、一般的にはカタログに載っているバッテリー駆動時間は当てにならないと切り捨てられています。
    仕方がありませんね、こんなひどい測定法を使っているのであれば…。
    実情に沿った方法でなぜ測定をしないのかは疑問ですが、外国メーカーでは内部にflashなどを組み込んでベンチマークテストを行うMobileMark 2007 battery benchmarkというものがあります。
    こちらの方が現実に沿った測定が出来るようで、外国ではほぼこの測定法が使われています。
    細かい測定方法は有料アプリケーションのため調べられていませんが、少なくとも詐欺まがいのJEITA1.0とは全く違う内容のようです。
    誠実と言われる日本人ですが、今ではいかに消費者をだますか、いかにカタログ上見栄えを良くするのかが重視されてしまっているようです。

    見直すつもりは無いのだろうか

    消費者からかけ離れた駆動時間しか持たないノートパソコンと言われつつも日本メーカーはJEITA1.0での測定を辞めないところが多い。
    そして、実際の駆動時間が長く安価な外国メーカーのパソコンが多く売れるようになってきて日本メーカーとして個人向けパソコンを自社生産しているところはほとんど無いに等しい。
    そして、じり貧となり今ではNECですらLenovoと合併会社を作り、そこでNECブランドのパソコンを販売しているし、パナソニックはレッツノートシリーズのみの生産。東芝もノートパソコンだけを生産しており、デスクトップ型パソコンは富士通とNEC以外は外国メーカーやショップブランドパソコンが多い現状だ。
    ただ、価格だけでは無く少しずつ積み重ねていった信頼を失っていった結果では無いのだろうか。
    そして、実際にはバッテリー駆動はほとんど出来ないにもかかわらず、カタログスペック4時間などと謳うような不信感をあおる商法を行ってきたツケが回ってきているのでは無いだろうか。
    JEITA1.0を更新するつもりは無いのかもしれないが、ならばこの測定法でカタログに載せるのはもうやめにしてほしい。
    ま、止めないんだろうけどね。見かけ上すごいように見えるから。