PC好き、ガジェット好き、平凡な日常大好き

カテゴリー: column

  • iPad Airをスリーブケース運用してて、感じたこと

    iPad Airは軽さが売りです。もちろん、Androidタブレットには同じサイズでもっと軽い…と言う物も出ています。あくまでもiPadとして軽いと言うのが売りの一つになっています。そして、軽いのだからケースやカバーなどを極力避けて軽いまま使おうと考えるのも心情という物。

    なので、私はスリーブケースに裸運用、キーボードと併用して使うときにはスタンドを使っています。スタンドもそんなに高いものでは無くて、400円程度のもの。

    これの白がヨドバシカメラで380円だったので以前に買っておいてあります。正直、これで十分機能します。立てかけずにいわゆるソフトウェアキーボードを使いやすい角度に、と言うときには、溝に引っかけるのでは無く、手前に置くことで少しだけ角度をつけることが出来ます。それで十分対応可能です。スタンドとしてだけ考えれば十分需要を満たしています。(Amazonだとなぜか白だけ1000円近くしてますが…)

    気がついたこと…

    以前、iPad4を使っていた時には重いのは覚悟の上でレザーカバーをつけていましたし、スマホPHOTONは軽量コンパクトと言うところもありました。しかし、昨年になってスマホをhtcへ変えて、iPadをAirに変えて、スリーブケースで使うようになって気がついたことがあります。

    アルミボディーを持つiPad Airやhtc j One、冬場に使うには冷たいんです。しばらく電源を入れてほんわか暖かくならないと冷たくて困ります。手袋をすれば滑り落ちるリスクが増すしもちろん、スマホ対応手袋で無ければ操作もできなくなる。少なくとも、スマートカバーを使っていれば、背面にカバーがあるので冷たくない。htcに関してはシリコン製のケースをつければいい。と言うことになります。

    しかし、これは本末転倒というか、重量をとるか、利便性をとるかの判断をしなければならなくなります。いすに座っている環境であれば、膝の上にiPad Airは載せて使えるので気にしないのですが、私は以外と立って使うことも多いので、その際に冷たくて最初の数十分は往生します。

    どっちをとるか

    結局のところ私は軽さを選び、左手にだけ手袋をするなどという方法を使っています。しかし、落とさぬようしっかりと持たないと、とか気を遣います。スマートカバーをつけたとしても、以前のiPad4までの重量以下なので、それでもいいんですけど…じゃあなんのための軽さなんだと考えてしまったり、かといって使い勝手が劣ればそれはガジェットとしてどうなんだろうという個人的な考えもあり、一人悶絶しております。

    iPhoneユーザーの方にも聞いてみたいんですが、裸族でiPhoneを使っていて冬場に冷たいな、と思ったことありますか?

  • 【iPad_App】hpb pad for WordPressのATOK Pad連携が気持ちいい

    ATOK Pad

    1,200円
    (2014.01.28時点)
    posted with ポチレバ

    hpb pad for WordPress 1.2.0(無料)

    カテゴリ: ビジネス
    現在の価格: 無料(サイズ: 10.4 MB)
    販売元: JUSTSYSTEMS CORPORATION – JustSystems Corporation
    リリース日: 2013/08/27
    現在のバージョンの評価: (2件の評価)
    全てのバージョンの評価: (14件の評価)
    App + iPhone/iPadの両方に対応

    hpb padはかつてwindowsでヒットしたアプリケーション、ホームページビルダーのブランドとしてリリースされたWordPress投稿用ツールです。

    前回少し書きましたが、今回のアップデートでATOK Padとの連携ができるようになりました。このアプリの特徴としては以下の項目が揚げられます。

    • WordPressのみの編集に対応
    • ベースとしてWordPress for iPadの機能が利用できる。
    • 標準で簡易的なSEO対策をすることができる。
    • ATOK Padと連携し、ATOK PadではMarkdownを利用することができるため、編集が簡単。
    • 無料(ATOK Padは有料1200円)

    このように、WordPressを利用したシステムの更新を行うことが目的としたアプリケーションです。WordPressの公式アプリでは編集画面がそれほど使いやすいわけではなく、実際にそれを利用して更新しようとは思いたくない、あまりいい環境ではありませんでした。

    以前のhpb padでも同じインターフェイスだったため、やはり使いづらい物で、無理してこれを使う理由はありませんでした。それが2014年1月の更新によって、ATOK Padとの連携が可能になりました。しかもMarkdown対応となって。

    これによって、編集がとても簡単に行えるようになりました。快適な日本語処理を行える。そして、警戒に更新ができる。この二つを兼ね備えた存在となりました。

    一つだけ、できればタグを過去に使ったものから選択できればいいなあというところが要望ともいえます。WordPressの編集ならばだいたいこれ一つで行えるので、細かい設定はPCやブラウザで、それ以外はアプリで、と使い分けることができます。

    ATOK Padを利用している人であれば、お勧めします。むしろ、ATOK Padごとお勧めします。

  • 任天堂の赤字、WiiUはどうして売れていないのかを考えてみる。

    今期、任天堂は1000億の営業黒字を見込んでいました。しかし、結果として350億の営業赤字、経常利益は出ていますがこれは為替によるもの。数年前までは任天堂はWiiとDSで業界の盟主に返り咲いたとまで言われていた。それがなぜだ。

    Wiiが売れた理由は

    元々Wiiはゲーム熟練者以外にも裾野を広げるために様々なゲームを出すことをコンセプトとしたゲーム機だった。そして、世界市場にも受け入れられて販売台数も伸びた。しかし、ゲーム熟練者と言われるゲーマーにとってはやや物足りないとも言われていた。それはなぜだろうか。

    同じ時期に発表されたPS3やXbox360はHDと言われるhigh-definitionに対応しており、高画質で高水準のゲームを出すという従来と同じコンセプトでヒット作を出した。それに対して任天堂はWiiSportsやはじめてのWii、そして世界一売れた体重計と言われているWiiFit、ライトユーザー向けでありファミリー向けのゲームを数多くリリースしてヒットを飛ばしていた。

    ゲーム機としてのWiiは正直言えばゲームキューブと大差が無い。開発当初から、ゲームキューブとほぼ同じ性能を省電力化などの方向性に舵を切った場合どうなるか。というのが本来の開発スタンスであった。そして、それはパソコンでもあったクロック数至高主義から1クロックでの処理数、マルチコアなどで上昇の一途を遂げていたTDPを下げる方向性に舵を切ったのと同じ事で、間違った方向性では無かったと思っている。

    そうして、常時電源を入れていても家計の負担にならず、起動が速くてファミリー向けゲームが多い。まさに任天堂が長きにわたって培ってきたゲームの流れを受け継ぐ物でもあった。そして、それにとどめを刺したのがリモコンだ。誰にでも直感的に使えるデバイスとしてリモコンが採用された。

    この要素がWiiが売れた理由であり、遊びを重んじた任天堂ならではの考え方なんだと思っている。実際にリモコンを使ってのWiiSports、特にボーリングやボクシングは家族間であっても楽しめ、そして時にはリアルファイトになる可能性を持った、ファミコン時代からの懐かしさと実用性を持ち合わせていた。だからこそWiiは売れたのだろう。

    逆にゲーム熟練者は一人で黙々とやるのが好きだ。これもたとえば日本のRPGがそうだったように、やり込み要素をたっぷりと詰め込んでテクニックを競わせる。そういうのもありだろう。ちなみに、脳トレと言われるDSのソフトは知育ソフトだとバカにされがちではあるが、やっていくと頭を使うが内容は条件反射に似たタイムアタックの要素がたっぷりとつまっていた。ただ、それが自慢できる場所もないしやっていることがゲームではないと言う先入観などもあり、ゲーマーからは嫌われていたソフトでもあった。

    任天堂のゲーム熟練者向けと言えば大乱闘スマッシュブラザーズもあるしゼルダの伝説もある。しかし、これらはなぜか日本では嘲笑の対象ともなっている。正直理解は出来ない。そして、私はクリアも出来ない…。

    ではWiiUはなぜ売れない?

    ライトユーザーがスマホに流れた、ソーシャルゲーム全盛時代だから、などと言われているが、確かにその要素はあるだろう。現に、ハードホルダーである任天堂、ソニー、MSとゲーム部門では大きな利益を出せていない。ソニーはゲーム部門を分社化していたが、債務超過により解散。組織再編の後に立てられた後も、再度債務超過に陥るという事態になっている。

    MSも利益をほとんど出せていない状態に変わりは無い。その中でもWiiUの売り上げは深刻だと言われており、3DSである程度稼げてもWiiUで利益を食いつぶしているとも言われている。これはなぜだろうか。

    スマホやソーシャルの影響が無いとは言えないが、それよりも深刻に事態を悪化させたのは、ゲームパッドと言われるコントローラーにあると考えられる。Wiiを出したとき、任天堂の社長はこう言っている。「現在のゲームの操作系によってゲームから離れてしまった人、そしてゲームをしてこなかった人に触る前からこれは難しそうだ、とても自分には出来ない。と怖がったり食わず嫌いで逃げてしまっている。」

    まさにこの言葉は今のゲームパッドに反映されている。あの巨大なパッドを見れば、「こんな大きいのを使うのか、これはとても扱いにくそうだ」と思われてしまうのは当然のことでは無いかと思っている。そして、リモコン片手にワイワイと遊ぶスタンスから、ゲームパッドでどっしり構えるように見えてしまうスタンスへの変更は、もうついて行けないと考える人が多くなるのも仕方が無いことだろう。

    後数年、任天堂は簡単に見捨てられないWiiUを抱えて苦悩し、迷走することだろう。3DSに関しても、次の一手を示さないことには同じように迷走することが考えられる。

    任天堂は元々ソフトメーカー

    今ではゲーム機の一角を担うメーカーではあるが、かつてはゲームセンターでドンキーコングを出していたり、マリオブラザーズを出していたこともある。ゲーム機本体の性能では無くてソフトの魅力という方向性は30年以上変わる事も無い。だからこそ、復活の余地はあると考えられている。

    ソフトウェアで言えばマイクロソフトもPCゲームでAoEシリーズや、XBOXでのHALOシリーズなど、数多くの魅力あるソフトウェアを展開している。ソニーもかつてはパラッパラッパーやグランディア、ワイルドアームズなど多くのソフトウェアを抱えていた。ただ、今ではグランツーリスモとVITAに出ることが決まった俺屍(俺の屍を乗り越えていけ)など、限られたソフトウェアにとどまっている。

    元々ソフトウェアを中心に開発してきた任天堂、そのヒットを呼べそうなシリーズ作は数知れない。さらに任天堂ブランドであまり展開していなかったソフトたちもパブリッシャーとして任天堂が参加するセカンドパーティー製で今後も発表が期待されている。

    ハードはソフトが出るから仕方が無く買うもの。これは今後も変わらないだろう。スマホならば電話機で使うからついでに…という話もあるだろうが、これらは一部のハードゲーマーたちが買うゲームと同じく、一部の重課金者がいるからこそ成り立っているシステムだ。10人が6000円のゲームを買うより、10人が6万円課金する方が利益が出るのは確かだ。しかし、重課金者を絶えず作るためのシステム作りはこれはこれで骨が折れる。いったん離れたら二度と戻ってこないのがソーシャルの怖いところでもあるからだ。

    ゲーム機全滅論

    任天堂だけが赤字赤字と騒ぎ立てられているが、ソニーはそもそも債務超過、普通であればなくなっていてもおかしくない状態。マイクロソフトも今までの投資額を考えると累計で大もうけできたとは言えない状況。任天堂の赤字は確かにつらい状況を示しているが、他社としてもつらい状況が続いている。このままでは、ゲーム機全滅論となる可能性も否定できないのが悲しい現実だ。

    これも、ゲーム人口の拡大と銘打った任天堂の取り組みがいったん成功した物の、継続できなかった戦略の失敗があげられるだろう。そして、その原因はバッテリー持続時間の限界と重量の限界にあえぐ3DS、そしてせっかくつかんだユーザーをゲームパッドで手放してしまったWiiU、両方に現れている。

    では、コアゲーマーと言われるゲーム熟練者だけを対象にしたゲーム機で成功するのか、と言われるとPS3やXBOX360が示したように大きな利益を上げられる産業では無くなってしまっている。どれだけバランスをうまくとるか、それが今後の鍵となるだろう。

    なんにせよ、ファミコン世代で育った私としては、買ってもいいなあと思えるゲームを出して欲しい。とは思っている。ただ、私はテレビを見ない人間で、HDMI端子を持ったテレビを持っていない。PCも今代DVI端子だ。今年に入ってから、ワンセグを含めて一切のテレビを見ていない。そんな人間にテレビごと買おうと思わせるもの、これは難しいと思うがそういう物を出して欲しい。

    と言いつつ、スマブラが出る頃には本気で考えるかもしれない。液晶もそろそろ買い換えたいし。

  • まだ見ぬ君のスマートフォンへ~スマホ用サイトを考える

    いま、スマートフォンが主流となり、かつてのガラケーは過去の物となってしまいました。しかし、日本のガラケーは独自の進化をしたことによってスマートフォンから出戻りをする人が居るくらい洗練された製品となっています。

    特に感じるのはケータイ専用サイトといった物で、これらはiモードやEZweb、J-SKYなど様々な名前で提供されていました。そして今、スマートフォンが主流となったことでこれらが不要となり、パソコンと同じようにWebを閲覧できるようになりました。しかし、それとてガラケーで出来ていたことです。

    今回はこれら専用サイトの事についてお話したいと思います。

    iモードが切り開いたケータイサイト

    かつて、携帯電話は電話機であり、ショートメッセージサービスが利用できる程度の物でしかありませんでした。しかも、そのショートメッセージもキャリアごとの依存などがあり、使い勝手がいいわけでもなくかつてのポケットベルの代わりになるようなサービスでもありません。

    そこで、docomoはどうせなら携帯電話でインターネットにつながるようにすればいいじゃないか、と言うことでiモードを発表。そして、同時に今でも続くメールサービス。通称キャリアメールを利用できるようにしました。ちなみに、携帯電話機からインターネット接続が可能になったのはこれが世界初の事で、これがそれまでもシェアが高かったdocomoへ流れる決定打ともなっていました。

    iモードは、一般的に使われているhtml(いわゆるホームページに使われる言語)のサブセット(機能簡略版と思ってください)を利用することで、一般的なhtmlの知識があればサイトの構築が容易になる手法を使い、携帯電話の網からしかつながらない独自のコンテンツを作り上げていきました。これは、網や端末などの情報を元にしており、パソコンから接続しようとしても接続できないものとなっていました。これは、いわばなんちゃって閉域網に近い仕組みとなります。

    そして、その中にデコメールや着メロ、ショートムービーなどの多くのコンテンツを公開し、各企業が比較的安全で確実な利益を得られる仕組みを作ることに成功しました。もちろん、それ以外にも「勝手サイト」と言われている個人が自由に作成したサイトにも接続することは可能です。そこでは一時期無法地帯となっており、有料コンテンツを不正に無料配布したり、再販をしたり。また、自作の着メロとして音楽の一部を切り出して利用するなど、著作権上色々と問題のある事もありました。

    しかし、それらを含めて携帯電話はケータイへ、情報端末へと進化していったわけです。同時に古い端末でも見られるようにするために画面の解像度が上がったとしても表示される情報量(ようは1ページあたりの文字数など)が変わらなかったり、逆に互換性の問題で古い端末では見られないサイトなどが出てくることもありました。当然これらは時代の流れによって出てくる仕方の無いことでもあります。

    auが始めたパケット定額で進化が進む専用サイト

    そして時代は流れて2003年、PHSを展開するDDIポケット(現ウィルコム)がパケット定額制を開始しました。これによって、「パケ死」と言われたパケット代にビビりながらの通信から開放されることになります。同年ケータイでもパケット定額制が開始され、auがまず先陣を切りました。EZフラットという名称で始めたパケット定額、翌年にはdocomoがパケ・ホーダイを秋にはVodafone(現SoftBank)がパケットフリーを開始します。

    となると、ユーザーはパケット代を気にせずに利用できますから、今まで以上にコンテンツのダウンロードをすることになっていきます。特に顕著に出たのが「着メロ」から「着うた」、そして1曲まるまるの「着うたフル」など、個性を出すために音楽のダウンロードサービスなどが行われていきました。これらはパケット定額制になったからこそ成功した、そしてケータイ端末に独自にダウンロードさせるサービス、つまり専用サイトだったからこそ流行ったサービスとも言えます。

    それら配信サイトは公式サイトのみならず、レコードレーベルなどからも展開されて行き、新しい業態として発展していきました。また、デコメも様々な物が現れていき、専用の検索サイトや乗り換え案内など、出先でケータイ端末を利用するのに便利なサービスが数々現れていきました。これらサービスの影響で、一部ユーザーではインターネット=iモードといった利用方法しか知らない事もありました。

    これら独自の進化を遂げていったケータイ専用サイトは後に登場するフルブラウザ(ケータイでPC向けサイトが見られるサービス)が現れてからも衰えることが無く、むしろPCのサイトをケータイ向けに変換するサービスなどがありました。

    スマートフォンという黒船

    時代はさらに過ぎ、iPhoneが出てきました。日本では3GがSoftBankから発売されると、日本でも一部のユーザーが購入し始めました。2009年にはdocomoからAndroid1.5が搭載されたHT-03Aがリリース。2010年にはソニーエリクソンが最初のXperiaをリリースしたり、2011年にはかつてのガラケー全盛期並みのスマートフォンが登場し、その中の多くは売れずに消えていきました。ガラケーそのものが減っていくことで、専用サイトを設けていた業者も収益の問題から徐々に撤退していったり、すでに着うたなどで儲ける時代では無く、自分で買った音楽を自由に着信音に設定できるスマートフォンで商売することが難しくなっていきます。

    ユーザーが減ってしまえば業者が離れるのも当然のことで、徐々衰退していく事となります。そして同時に、スマートフォンの解像度とサイズではPC向けサイトのすべてを見ることが難しく、拡大縮小を繰り返し画面のスクロールをしてサイトを見ることも少なくありませんでした。正直この頃は日本で言うフルブラウザのサービスと大差が無いように思えます。単にインターフェイスがタッチパネルになった事で操作しやすくなった、というレベルの物だったと感じます。

    そして現れる「スマホ用サイト」

    PC向けサイトが見づらいならば、レイアウトを変更してスマホでも見やすくすればいいじゃないか。それがスマホ向けサイトの発端でしょう。確かにそれは今までのiモード、ケータイ専用サイトとは異なり情報量も多く、様々なサイトを不自由少なく見ることが出来るようになっています。しかし、元々ケータイ専用サイトがあったが、それを駆逐してスマホ向けサイトを作るのでは本末転倒では無いでしょうか。もちろん、日本国外ではiモードのようなサービスが流行らなかったこともあり、世界で共通のプラットホームとしてスマホ用サイトを作るのはわかります。

    日本では独自に進化したサービスとハードウェア、ソフトウェアがありましたが、それを捨ててまで移行する価値はあったのでしょうか。逆にタブレット端末はパソコンからのスケールダウンをうまくしており、専用サイトなど不要でPCに取って代わる勢いを持っています。これも考えようによってはかつてiモードがパソコン以上にインターネット端末として普及してきたのと似たような物では無いでしょうか。本当にスマートフォンが普及して便利に、そして進化したのでしょうか。個人的には「あまり変わらないのでは」と感じています。

    専用のアプリケーションなどを使い、新たなコミュニティーやサービスが産まれたことは確かです。それらはスマートフォンだから産まれた物なのでしょうか。新たなサービスが産まれ、最初にPCで増えていきそれがたまたまスマートフォンの普及期と重なったことでスケールダウンして提供されていった。サービスの産まれた時期がもう少し早ければ、その提供先はケータイ用アプリとしてだったかもしれません。現にTwitterのアプリはケータイ向けにも数多くリリースされています。また、docomoはTwitterと共同開発してクライアントアプリも提供しています。

    これらは日本という特別な環境にいたから感じる事なのでしょうか。単にそれまでの日本が進みすぎていて、やっと世間が追いついたけれど先に進んだように見せるための錯覚なのでしょうか。そんなことを考えながら今回は終わりにしたいと思います。

    あ、スマホを全否定するつもりはさらさらありませんよ。ただ、単純なブラウズという点については…という意味です。

  • まだ見ぬ君のスマートフォンへ~ファブレットと2台持ちの選沢

    今回のお話はdocomoが行っている施策を中心にしています。ガラケーとファブレットで契約をするという新しい試み、個人的には本末転倒だなあと感じてしまう部分もありますが、なるほどなと思う部分もあります。この契約ならば電話とデータ通信を両方とも効率良く使いやすく利用可能です。

    では、最初にファブレットってのが何者なのか、そこからお話しして行きましょう。

    ファブレットとはなんぞや

    まず最初にファブレットというものがどんなもにを指すのか、そこからお話しする必要があります。この言葉は一つの造語で、スマートフォン以上タブレット未満の製品につけられた名前です。

    ここで言う以上や未満は単純に大きさを示しており、スマートフォンよりは大きく、タブレットより小さい物をファブレットといっています。なんでこんな名前なのか、これも単純にスマートフォンの『フ』とタブレットを足したようなもので、フォブレットとならずにファブレットとなりました。アルファベット表記でPhoneのPhとTabletのTを差し替えてPhabletとなったわけで…。なんとも間抜けな造語に感じますね。

    このファブレットの定義としてはサイズが5インチを越える大きさで、7インチよりも小さい物が一般的にファブレットと言われています。また、7インチのタブレットもファブレットの範疇に入るという事もあります。7inchだとタブレットと言ってもいいと思うのですが、一般的にはでかくて電話としては使えないけど、片手で何とかもてる大きさといったところがファブレットと言われる端末のくくりでしょうね。

    ファブレットとガラケーという選択肢…

    昨今、ファブレットに注目が集まっているのは簡単な理由として、3Gでは電話のプランとして無料通話がついた物が多く、基本料をケチったプランだけが無料通話がないというのが一般的だった。連絡用の電話として利用しているユーザーのほとんどは無料通話が付いたプランを利用しており、通話料の削減を行うことができるようになっていた。

    しかし、LTEになった途端、各社は無料通話がついたプランを取りやめた。月額の基本料金を下げて、電話機というよりもデータ通信をメインに置くようになっていった。時代の流れとしてこれは半ば正しいでしょう。現在は050plusなどのIP電話が多く出回っていますから。しかし、通話の品質と通話料を天秤にかけた場合、どうしても通話品質の劣るIP電話には耐えられない。という話が出てくるのも仕方が無いことです。

    そんなユーザーにとって通話料が高くなるLTE契約は好ましくない。かといって、ガラケーも機種が少なくなり、iモードなどのガラケー用サービスも徐々に縮小されているのも事実です。auとSoftBankはこの点に関してスルーしていますが、ドコモは一つの助け舟を出しています。それが、ガラケーとのセットプランで、タブレット端末の月額費用が安くなるというものです。

    ガラケー側の条件としてはパケ・ホーダイ ダブルなどの定額プランに入っていることが条件となっています。この条件にあるパケット定額には390円からの一番安いプランも含まれています。つまり、ガラケー側ではメールを含めて通信を基本行わないようにすることで、通信料は390円(+ISP代の315円)で維持できます。そして、ファブレット側は3980円(+こちらもISP代の315円)で利用可能です。この二つを組み合わせると、1000円分の無料通話のついたプランで5981円~となります。後は端末費用ですが、ポイントや月々割などを利用していけばほぼ0円になるでしょう。ガラケーもご愛顧割などで1万円程度から購入出来るため、月々の支払金額を相当抑えることが出来ます。

    電話は電話、データ通信はデータ通信

    ガラケーは携帯電話としては独自の発展をしており、iモードやezwebなど独自のケータイコンテンツとして様々なところから活用されていました。そして、その文化はスマホの普及とともに下火となりましたが元々電話機として使う事を考えると二つ折りケータイは使いやすく、今となっては不要になりつつあるiモードを考えなければ単体の電話機として完成されています。そして、ウェブなどを見るのであればスマートフォンよりも大きめのファブレットやタブレットの方が明らかに使いやすいわけです。ちょっと調べると言うことに関してはスマートフォンを利用した方が手軽かもしれません。ただ、小さい本体であるが故に「スマホ用サイト」を見るのが煩わしいのでは無いかと感じています。というより、だったらiモードでもよかったんじゃね?と言う気もします。これに関してはまた別の機会に書いてみたいと思っています。

    電話機として使うガラケー、ウェブやアプリを利用するファブレット。この棲み分けは正しいのでしょうか。日本人は何でも小型化して一つにまとめて…と言うことが好きですが、やはり電話機と通信は別物。この選択肢は正しいのでは無いでしょうか。ガラケーとノートPCを持ち歩いていた時代を考えれば、ガラケーとファブレットを持ち歩くくらいたいしたことではありません。まあ、私はその手のプランが無いauユーザーなので、スマホとiPadという非効率的な使い方をしていますけどね。