mazec2(手書きによる日本語入力IME) 1.9
カテゴリ: 仕事効率化
販売元: MetaMoJi Corp.
サイズ: 19M
インストール数: 100 – 500
更新日: 2013/05/14
対応OS: Android2.2 以上
平均評価: 5.0 (6件の評価)
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MetaMoJiによる新しいmazec、mazec2はどこが新しくなったか見てみよう。
大きく変わったところの一つとしてインターフェイスが変わった。といっても、今まで下にあったアイコンたちが上に移動しただけで、表示されている機能はあまり変わりがない。
個人的にはカーソルが左右別アイコンになったことがとてもいい。スライドしてやるよりも使い勝手がよくなったと思うので評価したい。全体的にアイコンの位置に余裕があるのでタップミスも減ることだろう。入力部とアイコンの間に返還後の表示バーがつくことによって、入力中の誤動作も減るかもしれない。
色合いもメタリック調だった前作に比べて落ち着いた感じになっている。これも個人的には好きな変更項目だと感じている。また、ロゴもこっちの方が何となく好み。
設定に関しても少し変更があり、入力エリアの大きさを変更することが可能となった。これは大きな進歩と言える一方で、iOSでは2段階に変更ができていたのに何でAndroidだとできなかったんだ、という不満を解消させる進歩だ。
ロゴマークをタップするとこのような画面が出てくる。左のにょろっとした線とAが書かれているのは手書き入力モード、キーボードは英数字入力モード、絵文字の意味なんでしょうが、個人的にはどう見てもドクロにしか見えないのは絵文字入力モード、そして本命の設定がギアのところです。
これをタップし、画面をしたにスクロールさせると…。
入力エリアの高さというところがある。高・中・低の3つを選択することができる。
サムネイルでは見えづらいかもしれないので、クリックで大きい画面が出ます。
このように、高さが異なる3つのモードを用意している。表示部を大きくしたければ低を選べば良いし、そこまで気にしないのであれば高でも良いだろう。これは横持ちでも設定が効くので、私のPHOTONの場合は横持ち+入力エリアを「高」にすると、表示エリアは1行分になってしまうこともあるため、かなり使い勝手に劣ることになる。最近の高解像度スマホならばそんなことはないのかもしれない。
どちらにしろ、以前より柔軟性が出たのは良いことだと思っている。
変換効率も上がったところがmazec2の特徴としてあげられてる。果たしてどこまで変わったのだろうか、元々誤変換の少ないmazecであること、特に私が使っている感覚では誤変換は感じられない事から、前作では「何度やってもうまくいかなかった」2点を大きく取り上げたい。
まず最初にあげられるのは、三点リーダの入力だ。三点リーダというのは、「…」のことを言い、よく使われる。これがmazecでは一度も入力できたことがない。だいたい「・。・」や「。・。」のように3つがばらばらに認識されていた。私は苦肉の策として、「・」を単語登録で三点リーダに変換できるように設定していた。
試してみたところ、すっきりするほど変換してくれるようになった。
一発で変換できたのはうれしい。以前は1文字ずつ変換されていたことから、エンジンが高機能になっている事が見受けられる。大きな進歩と言えるだろう。
ついでにもう一つ、これも以前は一切返還できたことがない「:」に関しても試してみた。言うまでもなく変換可能、セミコロンもできた。こういったよく使う記号が気持ちよく変換できるようになったのはとても良いことだろう。
比較は出来ないが、変換までの処理時間も短縮されている。最新鋭機であれば誤差の範疇なのかもしれないが、私のように旧式スマホを持っている人間からは結構重要なことだ。ここも素直に評価したい。
すでにmazecはこれ以上ないと言うほど良い出来になっている。残念なのは、辞書がwnnであるため、ひらがなからの変換でやや怪しいことがあることだろうか。これに関しては、入力の問題でもMetaMojiの問題でもなくwnnの漢字変換の問題だ。元社長だが、経営責任の下で追い出された事からジャストシステムとの連携も難しいだろうし、Googleとも組むことはないだろうから、この辺は仕方がないかもしれない。
mazecユーザーのmazec2への無料アップデートも少々驚いた。普通はバージョンアップ、それこそメジャーアップデートであればもう一度購入させるのが普通だろう。無料としたことには企業戦略もあるだろうしmazecからmazec2へアップデートしないユーザーが残ることで、旧ソフトのメンテナンスも同時に行っていく事を避ける意図もあっただろう。さらに言うなれば、旧mazecを買ったときには7notesというメモアプリがついていた。こちらは正直そんなに使いやすい物ではない。IMEのみを変更できるAndroidならメモアプリごと開発をするよりはIMEに注力した方が開発リソースを無駄にせずに済む。
いろいろな事情があってのことだろう。ただ、一ユーザーとしては素直に喜びたい。