魔改造、いつの頃からか使われ出した言葉です。
その語源はプラモ狂四郎とも言われていますが、はっきりとしていません。
日本人はこの魔改造が得意だと言う人も少なくありません。
その言葉の意味を含めて今回は魔改造について書いて行きたいと思います。
こんにちはtknriiiiです。
魔改造という言葉を知っていますか?
言葉の意味としては、女性をかたどったフィギュアを改造し、アダルトな形にする事を魔改造と言っています。
しかし、今ではそれが長じて原型とはほど遠い改造を施すことを総じて言うようになりました。
そして、日本は文化の魔改造が好きな国とされています。
どういうことでしょうか。
日本は飽食の国とされ、様々な食材や食文化が入ってきています。
しかし、それらはオリジナルから、日本流のアレンジを加えてしまい全く中身が異なる、それで居てうまい料理に変えてしまうことが少なくありません。
たとえば、トンカツ。
トンカツは元々はcutlet(カツレツもしくはコートレット)というフランス、イギリスの料理方法でした。
薄切りの肉をパン粉などを付けて揚げる。しかし、それがどうなったのか、元々牛肉だった薄切り肉を豚肉の少し厚めの肉に変え、からりと揚げる様になってしまいました。
そのトンカツならばまだ良いのです、原型は残っていますから。
しかし、それを卵とじにしてタマネギをいれ、三つ葉を添え、何故かご飯の上に載せてしまう。
カツ丼のできあがりとなります。
cutletから派生したものの、途中でアレを足し、コレを足し、最終的に基本となる手法は残っていますが、出てきたものは全く違うものへと変わってしまうのが魔改造、カツ丼はまさしくそれといえるでしょう。
アイデアに優れていると言えばそうなるが、少し変わった文化だと言われても仕方がないところ。
ちなみに、今ではトンカツは市民権得すぎと言うほどで、外国でも「カツ」で通じる店があるそうです。
原型となったcutletとは全く別物の「日本食」として扱われるそうで、日本ではトンカツは洋食だが、現地では日本食というちょっとおもしろい扱われ方になっているようです。現地に行ったことがないのではっきりとは言えませんけど。
ほかにもある。
ナポリタンスパゲティーだ。
ナポリとは何の関係もないが、日本のスパゲティーの代表格としてあげられる。
トマトケチャップベースのソースをゆでたスパゲティーと絡める。
ハムやタマネギなどを一緒に炒めてできあがり。
この食べ方はナポリとはナンの関係もないがナポリタンと言われている。
そして、この食べ方は日本で生まれている。
あげればまだまだ出てくる。
エビフライ。
コレはcutletからトンカツへ、そしてメンチカツへと変化していった中で、日本人が好きなエビも同じ手法であげてみればいいじゃないか。
と言ったところから始まっているようだ。
エビフライには大先輩である、エビ天があるので出てきたのは必然であるといえるだろう。
そもそも、今使っている日本語の「かな」や「カタカナ」は元々が漢字である。
それをどこをどう間違ったのか今のひらがなへ改造し、一般的に使えるようなっていった。
しかも、漢字は漢字で別に昇華させることでかな漢字という世界でもあまり見かけない文化を持つようになっていった。
よく言われることに、日本人は猿まねが得意だと言われる。
しかし、コレは半分正しく半分正しくない。
ただの猿まねは決してしないからだ。
どこか使い勝手が大きく良くなっていたり、どこか機能を大幅に変えていたりと単なるコピー商品では無いところが日本人の良いところだろう。
魔改造は単にコピーをするだけと言うことに耐えられない日本人のプライドが詰まっているのかもしれない。