正直言って病気だと思うほどキーボードを買っています。
今回購入したのはAnkerというメーカーのキーボードで、見た目はMacの純正キーボードとちょっと似ている感じがします。Ankerは2009年に設立されたばかりの周辺機器メーカーで、モバイルバッテリーやBluetoothキーボードなどのタブレットやスレートPCの周辺機器が主だった製品です。
かつてGoogleにいたという社員が数名で興した会社で、安い割にはなかなかという周辺機器類を販売しています。このキーボードもそんな中のひとつ。実売2000円ちょっとではありますが、なかなか打ちやすいキーボードでした。
基本設計は英語キーボードなので、かなは書かれていません。配置も英語キーボードなので日本語を打つときにはちょっと戸惑いがあるかもしれませんね。ただ、iPad Airで使う時には印字されたキーと同じ文字で打てるためそれほど不都合はありません。おそらくWindowsやAndroidで使うと日本語キーボードとして認識されるので、記号などは意図しない入力がされるかもしれません。
キーピッチは19mmと十分な幅があり、デスクトップ向けのキーピッチとも遜色がないのでかなり使いやすい部類に入る。以前買ったbuffaloのBSKBB25がキーピッチ15mmととてつもなく打ちづらかった事もあり、これだけのキーピッチであればタイプミスも少なくなると言うことを実感しています。また、もう一つ気に入って使っていたエレコムのTK-FBP030とは大きく違う点としてキー配列が標準的なので、ーと0の位置が間違いにくいという点もあげられます。
ややずれて見えますが、19mmのキーピッチです。
カーソルも小さいながら上と下左右が分離したキーになっていること、左右に入力モードの変更キーが無いのでカーソル周りでの誤入力が少ないのもTK-FBP030より優れた部分といえるでしょう。まあ、横幅がそもそも違うので、単純な比較はできないのですが。
ショートカットはファンクションキーの所に全部で14個、EscキーとDelキーが兼用となっているキーがあるため14個だ。多用するのはホームとロック、コピーとペースト位の物だろか。入力言語切り替えがあれば良かったのだが、それがないのは残念だ。(英語と日本語を切り替えるのはCommand+スペースを利用する)
本体の出来としてはまあまあなのだが、キーが若干堅い。そのために強めにキーをたたく人でなければ疲れることになるかもしれないと感じた。私は結構強くたたくほうなので、それほど気にならないかもしれない。
本体は安価なプラスチック。そのために若干たわみが出やすい。鞄の中に入れて持ち運ぶのであれば、耐久性を少し気にする必要があるかもしれない。まあ、これは安いキーボードを買う上ではどれも似たような制限となるだろうけど…。
個体差もあるようで、私の買ったキーボードではUが若干引っかかるように感じられた。買ったばかりなので、そのうちなじんでしまうかもしれないし、そこまで使う前に壊れるかもしれない。ただ、今まで買ったキーボードを考えると、キーそのものの出来はBSKBB25の方が上だった。単価が違うので当たり前かもしれないが、もう少し改良が必要かな、という印象だ。
また、キーボードの電源が背面にあるために、私のように持ち歩くことを前提としていると若干面倒かもしれない。持ち歩くときには電源を切っておかないと、不意にキーが入力されるとiPadも起動してしまう。そこは少し残念な所だ。そもそもこのサイズのキーボードを持ち歩くという事を考える人が少ないのかもしれないが。
個人的にはこれで十分なので、おすすめできる一品です。ただし、Amazonでみる限り安いからと言ってよくわからずに買っている人も多いようだ。印字された通りにキーが打てないと言いつつ、Androidを使っていたり(英語キーボードと日本語キーボードが違うという認識がそもそも無い人なんだろう。)そういう人にはお勧めできません。
2000円ちょいなので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。