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カテゴリー: column

  • 最近ちまたで流行の【ステマ】、その問題点を考える その2

    ステルスマーケティングの実例を前回は挙げたが、今回は食べログを含めた書き込み業者が絡む場合の手法を挙げていこう。
    そして、本題の問題点に関しても深く掘り下げていこうと思う。

    食べログなどの口コミサイトは

    口コミサイトは以前からある。
    前評判を聞いてみたいという日本人の心配性がこういうサイトを盛り上げていると言える。
    それが悪い事ではない、金を払って食事をするのだからハズレではない方が良いのは皆同じだ。
    そこに良い評判が書かれていれば人は「これだけ行ったことがある人が言うならば行ってみよう」という気持ちになる。
    コレを誘導するための意図的なものがステルスマーケティングだ。
    ただし、コレは本当に良い店であればいいが、そうでない場合には書き込みが間違いだった、期待ほどではなかった。
    そういった失望へと変わってしまう。結果として、1回行けばそれでいいや。で終わってしまう人が多数出てくる事になる。
    その結果を書く人も出てくる訳で、長い目で見た場合に本当に店にとって良いことなのかどうかはわからない。
    ただ、こういった書き込みを行なうのが単に自分の店の宣伝活動だけであればまだいい。
    口コミサイトは複数の店を評価することができるため、悪評をあえて流す人も出てくる。
    そして、ライバル店が意図的に行なうことで【善意あるものの意図しない営業妨害】を演出する事が可能となってしまう。
    本当に店を訪れてダメだった、口に合わなかったと書くのはまだわかるが、それが業者によって行なわれるとなるとまた話は変わってくる。

    image

     

    業者を介した威力業務妨害

    書込み業者などを介して他店や他社を貶めることを依頼すれば立派な威力業務妨害となる。
    しかし、口コミサイトという性質上、本当にそう思ったユーザーも少なからず居るわけで、正確性が失われる。
    そもそも、口コミ自体が正確な情報とは言いかねるが、こういった行為が表に出ることでいくつかの問題が発生する。

    1. 口コミサイトの信頼性の低下
    2. 同業者への不信感の向上
    3. 匿名の投稿自体の喪失

    口コミで流行った店は、同じように口コミで衰退することが考えられる。
    また、悪評が流されていたと知った場合の近隣の同業者への不信感や競争関係の悪化が発生することもある。
    そして、そもそも匿名で投稿できるからいけないのだという風潮から、記名記事を強要する社会の流れが発生するだろう。
    現にYahoo!はコメント欄でのIDおよび表示名を今後公開すると発表した。
    現在はIDの一部が伏せ字となっているため、同一の投稿者であっても伏せ字のためわかりづらくなっていたが、これからはIDがすべて表示されるため、同じIDから書いた内容については、責任がつきまとうようになる。
    私個人としては、これは当たり前のことであり、「文責」はあるものだと考えているので、正しいと思っているが、ちょっとしたことを書いただけでも色々言われる恐れが出るため、簡単な気持ちで書き込みなどを行なう事はできなくなる。
    軽い気持ちで無くなるのは良いことなのかもしれないが、反面「文責」の恐怖から何も書かなくなる人が増えるだろう。
    つまり、今までよりも口コミの投稿数そのものが減ってしまう。
    また、一部の目立ちたい人がさらに投稿を続けると、結果として偏った物になってしまう。
    たとえば私がとあるラーメン屋のレビューを書いたとしよう。
    私は今時のコテコテ豚骨醤油はあまり好きではない。結果、豚骨醤油ラーメンの店は私から見ればおいしくない、酷評へと繋がる。
    その書き込みが主観ばかりの場合、第三者から見たら「この店はウマくないんだ」ととらえられてしまう。
    書き込みが元で客が減ったと言われても、思ったことを書いただけだ。と言うことはできるが、客観性に欠けていれば単に中傷に当たるケースも出てくるだろう。
    結果として、文責やサイト自体の信頼性の問題が出れば口コミサイト自体の存続が危うくなってしまう。
    小さい業者がやっているのならばまだしも、裏で大手広告代理店、特に日本では二社があげられるが、そういった所が絡んでいるとなった場合、単に広告代理店ではなく詐欺師であり、業務妨害を行なう反社会的企業と言えるだろう。
    恐らくここまで事が大きくなるとも思っていなかったのではないか。ただ、ネットの情報は便利故に使う人も多いことから今後さらに問題が発展するのではないかと思っている。

    この問題はまだ始まったばかり

    ステルスマーケティングの問題はまだ始まったばかりだ。
    自由なインターネットの世界、だからといって何をしてもいいと言うわけではない。
    早く法整備され、正直に商売をしている人が馬鹿を見ないような方向へと持って行ってほしい。

  • 最近ちまたで流行の【ステマ】、その問題点を考える その1

    最近よく耳にする言葉、【ステマ】。
    これって一体何のことでしょうか。
    そして、何が問題なのでしょうか。
    今回はステマことステルスマーケティングについて考えてみたいと思います。
    実例でとある企業に関してのことをメインに書いてあります。

     

    ステルスマーケティングとは、あたかも一般市民の様にしながら、特定の宣伝活動を行なうことで、口コミという古くからある宣伝活動を人工的にネット上で構築する行為の事を言います。
    もしかしたら、あなたも見たことがあるかもしれません。
    特定の製品や特定の機器などをべた褒めするような行為、異様に特定の製品などを貶める様な発言、そういった行為は本当にユーザーとして使ってみての感想以外に企業からの依頼によって意図的に貶めるような発言をする【仕事】をする人たちが居ます。
    ちなみにこういった行為は以前から行なわれていて、実はアメリカは2009年に、イングランドも2008年に禁止する法律ができています。

    日本での失敗例

    日本でも同じようにステルスマーケティングは行なわれていた。
    しかし、余り成功してきたとは言えないのも事実であった。
    大きなところでは、2005年に起きたWalkmanの体験ブログと称した宣伝で、マッキントッシュを貶める発言をしつつ、素人とは思えないような写真を撮り、Macユーザーだと言いつつwindowsPCのキーボードが写っていたりとものすごく不自然、と言うより嘘だろこれ。
    という展開になり数日でブログは閉鎖、Walkmanの発売元はやらせではないと弁明する事件が発生した。
    実はその関連会社は前科があって、アメリカでデビッド・マニング事件というものを起こしている。
    自社の映画を自賛する記事をあたかも一般のライターが書いたように見せかけて掲載、実はそのライターは存在していないと言うことがわかり問題となった。
    このときには幹部が停職処分、会社から謝罪文の発表という自体になったが、実際に誰が文章を書き、誰が支持をしていたのかはわからない、「現親会社の社長(2012年春から会長)」がやったのだと噂されているがこれもわかっていない。
    このように、独自に展開するステルスマーケティングは失敗が多く、うまく行っていない。そこで目を付けたのは2ちゃんねるという大型掲示板であり、カカクコムであり、食べログであった。
    ちなみに、アメリカでは上記の事件を受けて、ブログ形式でのマーケティング方法を禁止している。

    隠蔽されたカカクコムでの大失態

    今回ステルスマーケティングという言葉が一般的に出てきたのは食べログの書き込み代行業者、つまりステルスマーケティングの請負業者の一件が出てきてからだ。

    *1 リモートホストとは、プロバイダーから振られるIPアドレスを文字列変換したもの。
    IPアドレスの所持元などが表示されるのが一般的。
    IPアドレスとひも付けされている。

    実はその前、価格ドットコムでBOSEのスピーカーをけなし、某社製にします、某社の方が音が良いので。とった書き込みが行なわれたことがあった。
    当時は価格ドットコムでは書き込みを行なった人のリモートホストが表示される仕様となっていた。(*1)
    そこにはGatekeeperxx.●on●.co.jpと書かれていた。つまり、その某社社内から書かれたものであると言うことだ。
    アンチ達はネタにし、狂信者達は陰謀説を唱える、というとても楽しい展開になっていった。
    この件に関しては、その後特に発展は無く、強いて言うならば価格ドットコムのリモートホスト表示が消えることになったことくらいだった。
    結果としてこの一件は「無かったことになった」という事だ。
    しかし、この一件は企業倫理の薄い事を露呈することになり、もしかして企業が自社で宣伝をするために書き込んだのではないかという疑問を投げかけることとなった。
    思えば、食べログの今回の事件に関しても運営元はカカクコムなので、まさかと思うがこのときの隠蔽の様にわかっていて黙認してきたけど、たれ込みがあったから仕方が無く調査したよ!
    なんてことではないよな。ないと思いたい。

    2ちゃんねるは玉石混淆

    2ちゃんねるは様々な人々が匿名で書き込みを行なっている。実際には完全な匿名ではないのだが、見た目上は匿名に見える。
    リモートホストも表示されていない事から、皆好き勝手な発言を繰り返している。結果、逮捕者が出ることも珍しくないのが現在の2ちゃんねるだ。
    そんな中で煽りあいや暴言などは日常茶飯事、そこで他社をけなしても自社を絶賛したとしても「一個人の意見」として扱える。
    この「一個人の意見」を意図的に作り出すのがステルスマーケティングの本質なのだが、巨大な掲示板ともなれば、同じ意見を持つものが複数居ても全く問題は無い。
    つまり、ステルスマーケティングをやりやすい環境ができているわけだ。
    しかし、そこでの発言だけであれば単に大量のThreadの中に埋もれてしまうだけで、他人が目にする機会も少なくなってしまう。
    そこで、多数の人の目につきやすいように「まとめサイト」という存在を利用することとなった。
    「まとめサイト」は本来目につかないような、でも中身を見るとおもしろいと思うスレッドを紹介するために生まれたのだが、そこで意図的に他社を貶める発言と自社(依頼元)をほめる発言を拾って集めれば、あたかも2ちゃんねるでは特定の会社が人気になっているかの様に作り出すことができる。
    それを利用すれば、一部のメーカーの一部の商品は本当に人気があると勘違いさせることができる。しかも本当はその発言は「一個人の意見」ではなく、意図的に作られたものであり、さらに「まとめサイト」が意図的にその発言だけを拾っていくことで直接的な宣伝活動ではなく、第三者視点の宣伝活動が可能となってしまう。
    もっとも、この方法はやや手間が掛かることやまとめサイトとのコンタクトを直接行なうわけにも行かない現実もある。

    ブームを作りたい広告代理店が間に入ればすべて解決

    そして、出てくるのは広告代理店だ。
    今回の食べログの書き込み代行業者についても表向きは広告代理店やネットの悪評などを調べる調査会社などと名乗っているケースが多い。
    そういった企業が間に立って調整を行なう。クライアントから金をもらって書き込みからその抽出まで、様々な事を行なう。
    最終的に矢面に立つのはまとめサイトなどであり、いざ何かがあったときにはいの一番にトカゲのしっぽ切りにされる。

    sutema
    簡単な相関図。一部は想像を含む

    金になるならば何にでも飛びつくハイエナの様な業者は多い。
    以前からまとめサイトで収入を得ることは他人のふんどしで相撲を取る事になるため、毛嫌いされていました。
    食べログの一件では、業者の書き込みによるものという、至極簡単な手法を使っているが、実はもっと深く行なわれているステルスマーケティングがあると言うことをここではわかってほしい。
    つづく。

  • まだ見ぬ君のスマートフォンに愛と勇気を~専門用語はイケてない

    こんにちは、tknriiiiです。
    スマートフォン、今年もさらに普及していきそうですね。
    2011年まではまだまだギークのオモチャだった感のあるスマートフォン、本当に一般層へ広まるのは2012年からかもしれません。
    そんなわけで今回から数回に渡ってこれからスマートフォンにする人の様々な疑問点を解決する。
    題して
    「まだ見ぬ君のスマートフォンに愛と勇気を」をお送りします。
    何のオマージュなのかは、わかる人だけわかってください。

    第一回「専門用語使われても全くわからないわ」

    ありふれた日常、スマートフォンユーザーから聞こえる会話。
    A「iPhoneも良いんだけど、flashが動かないんだよなあ。」
    B「Androidなら見られるから使利だな。」
    C「でもよう、アドビが開発止めたじゃん、将来性はないよ。」
    A「そうさ、ジョブズ大帝は正しかったんだよ。」
    B「でもICSまでは利用できるしな、まだその先は見えてないし、当面は良いんじゃね?」
    C「PC向けのflash止めた訳でも無いもんな。」
    B「それにグロスマのiPhoneじゃやっぱり物足りないんだよ、ワンセグもおサイフケータイも無いし。」
    A「確かにガラスマが増えて来たよな。」
    C「ガラケーユーザーからの乗り替えはこれからだからね。」

     

    すみません、日常の会話じゃありませんね。
    でも、こんな会話を聞いてどう思いますか?
    何を言っているのかわからない、それが正しい反応だと思います。
    では今の会話を例にして、何を言っていたのか説明してみましょう。

    iPhoneも良いんだけど

    iPhoneとは…説明は必要ありませんかね。
    Appleが出したiPodに電話を付けたスマートフォンです。
    世界中で大ムーブメントを行こし、一時はiPhoneでなくばスマートフォンにあらず。といった感じもありました。
    今も多くのファンがおり、入門機としても良いし、スマートフォンを使い倒すユーザーにもあっています。

    flash

    一時期、auがこのflashが動かない端末を小バカにするCMを打っていました。
    flashが動かない端末とはiPhoneのことで、あからさまにiPhoneを小バカにしていたわけです。
    そもそもflashとは、Web上で動くプログラムのひとつです。
    開発を行なっているのはアドビというメーカーで、他にもPhotoshopという画像処理のソフトも開発しています。
    YAHOOのトップにある広告、画面が素早く切り替わったり音声をオンオフしたりできませんか。
    画面上で動くものは大体このflashが使われています。
    簡単に言えば、http://www.au.kddi.com/mirai/ こういう画面の切り替えが動画のように行なわれるサイトに使われているのがflashです。
    スマートフォンでもその技術が使えるというのは良いことなんですが、このflashはいかんせんトラブルが多いのです。
    よくブラウザが固まったり、セキュリティーの問題が起きたり。
    なので、ジョブズ大帝(スティーブ・ジョブズ)はそんなもんいらん、と切り捨てました。
    そのflashですが、スマートフォンでの開発を中止する事が発表されました。
    いきなり完全になくなってしまうわけではありませんが、徐々に消えていくことでしょう。
    なので、ジョブズ大帝は正しかったと言えるのかもしれません。

    Android

    このサイトでも書いてますが、AndroidとはGoogleが作ったOSです。
    OSはパソコンや電子機器を動かす基本ソフトの事で、パソコンだとWindowsあたりが有名ですね。
    Windowsも95や98、XPやVistaなどたくさんの種類(バージョンという言い方をします)があるように、Androidも2.1や2.2、2.3などがあります。
    2011年11月に発表されたばかりのICS(アイスクリームサンドイッチ)という開発ネームが付けられていたAndroid4.0が最新バージョンです。
    まだ、搭載された機器は1機種しかありませんけどね。

     

    グロスマ・ガラスマ・ガラケー

    以前の記事にもさらっと書きましたが、グロスマはグローバルスマートフォン。
    つまり、海外でも日本でも売られていて日本に特化していないスマートフォン。
    テレビなんてついていませんし、標準ではドコモやauなどのメールアドレス(@docomo.ne.jpなどのメールアドレス)も利用できません。
    ただ、それでは日本で売れないのでメールの送受信できるソフトを入れて販売しています。
    ガラスマは日本特有のサービスが使えるスマートフォン。
    おサイフケータイがついていたり、ワンセグや赤外線通信が行えたりします。
    今までのケータイから乗り換えるのに、わざわざ機能を削りたくないという大多数のユーザーはこのガラスマを選ぶでしょう。
    私のようなワンセグ?1ヶ月に1回も起動しない、おサイフケータイ?使ったことない。
    赤外線?何に使うの?バーコードで良いじゃん。なんていう人には必要が無い商品です。
    防水機能もガラスマの特徴です。外国ではそれほど防水機能を重視することはないようです。
    ガラケーは、今まで使っていたケータイ全般だと思えばいいでしょう。
    まだ日本では7割近い人がこのガラケーを利用しています。
    電話ができて、メールができて、ちょっとネットに繋がれば良いなんて人はわざわざ買い換える必要もありませんしね。
    安いものでもないんですし。

    このように、スマートフォンを使う人は知らない間に専門用語を使っている人が多いのです。
    自分たちの仲間内で話すのならばいいかもしれませんが、その会話を聞いた人が実は引いているかもしれない。
    そういう意識も必要なのではないでしょうか。
    その意識を持つ必要がある人間に私も含まれますけどね(笑)

    今更聞けない用語

    実際にスマートフォンを使っていても、よくわからない用語なども出てきます。
    たとえば「脱獄」や「ルート化」などがその例です。
    脱獄とはiPhone用語の一つで、Appleやキャリアの縛りを超えて使いたいときに行なうソフトウェアの改造です。
    これを行なうことで、App store以外からアプリケーションをインストールさせることができるようになったり、日本のキャリアでは制限が掛かっているテザリングを有効にさせることも可能です。
    ルート化はAndroidでの脱獄と同じ意味合いで、ソフトウェアの改造を行える状態にする事をいいます。
    これによって、様々なソフトを動かしたりアンインストールできないソフトを消すことなども可能になります。
    どちらの行為もメーカーやキャリアからの保証が受けられなくなる行為なので、元に戻す自信が無い人や、そもそも話の意味がわからない人が安易に行なう事は控えましょう。

    まだまだわからないことがたくさんあるはず

    ここで紹介したのはほんの一例です。
    従来型ケータイ電話の延長上と少し異なるスマートフォンですが、まだまだ色々なことがわからないでしょう。
    これからもこのサイトではわかりやすい説明をしていきたいと思います。

  • 日本人が最も好む野菜、多種多用される大根とは

    こんにちは、tknriiiiです。
    今年も宜しくお願い申上げます。
    さて、新年最初のtknriiiiからの更新は野菜のことです。
    tknriiiiが住む横須賀では南部の三浦でとれる大根が特産品として有名です。
    今回は大根について考えてみよう。

     

    大根の洋名は

    大根は古代エジプトが原産で、日本には弥生時代に入って来たと言われている。

    daikon
    一般的な青首大根

    エジプトの大根と日本のものではやや異なり、日本の品種は、中国種に近い物だと言われている。
    そんな大根だが、洋名はいくつかある。
    中でも実際に外国で使われているかは別として、Japanese white radishと呼ばれている。
    他にも単にDaikonで通じるケースもある。
    radishは根っこの意味を持つため、日本産の根っこと直訳ができる。
    それほど他国に比べて用途が多いと言うことかもしれない。
    まさに日本を代表する野菜といえるだろう。

    用途は様々

    大根の用途は実に様々で、煮る、焼く、揚げる、すり下ろす、蒸す、まさに万能の野菜の一つに挙げられる。
    主役として、薬味として、名脇役のつまとして、大根は、日本の食生活に深く根づいている。
    漬物としても塩漬け、糠漬け、沢庵などがあり、沢庵を更に加工したいぶりがっこというものもある。
    挙げればキリがない、これだけ多くの調理方法に使われるのも珍しい。
    それだけ大根は和食に無くてはならない野菜だ。

    いつのデータかは忘れたが、外国に在住する日本人の一番欲しい野菜でトップを取り続けているそうだ。
    まさに日本を代表する野菜。
    年々作付面積が減少しているが、これからも水々しい大根が食べられるようでいたい。

    変わり種で、焼酎というのもある。

    daikon2
    だいこん焼酎のパッケージ

    三浦半島名産の三浦大根と米、こうじで仕込んだのがだいこん焼酎。
    横須賀名産なので、飲んでみたことがあるのだが…。
    はっきり言うと「大根おろしの残り汁」に焼酎の辛みをさらに増した感じ。
    ああ、わかるかなこれ・・・水割りにしたら、大根おろしの汁でチューハイを作ったらこんな味なんだろうな、と思わせる味だ。
    ウマいかマズいかは個人の好みもあるのであえて言わない。
    私は「一度飲んだらもういいや」という感覚になった。

    簡単な大根サラダの作り方

    最後に手軽に作れる大根サラダを紹介します。

    材料:
    大根 1/3
    シソ 1枚
    ツナ缶 小1缶(半分でもいい)
    塩 少々
    マヨネーズ 少々
    醤油 少々

    作り方は簡単、
    大根を千切りにしますが、皮は必ずむきましょう。
    器用な人ならばいいのですが、私みたいなぶきっちょな人は100均などでも売っている千切り機を使うといいでしょう。

    sengiri
    100円ショップで売っているピーラーの一種

    さっと水洗いして、ボウルに移します。
    ツナ缶は好みがありますが、私は細かくした方が好きなので、包丁の背で叩いて細かくします。
    油抜きはしっかりとしましょう。
    二つを交ぜながらマヨネーズと醤油で和えます。
    味付けは好みですが、大根からでる水分で薄くなるためマヨネーズは多めに入れた方がいいでしょう。
    最後にしそを散らしてできあがり。
    濃いめの味付けが好きな私は、千切りの大根を軽く塩もみしてから和えるのも好きですね。
    ちょっとしたつまみやお弁当の一品に。
    肉料理と一緒に食べれば、胃もたれもしにくくていい感じです。

    今回は大根の事をさらっと書いてみました。
    寒いこの季節、大根サラダとおでんでぬる燗の日本酒を和服美人と…なんて言うと親父くさいでしょうかね。

    それではまた。

  • 今年のスマートフォンを振り返ってみる

    こんにちはtknriiiiです。
    今年は1年ありがとうございました。
    来年もまたPuppeteer.meをよろしくお願い申し上げます。

    さて、今年の携帯電話業界はスマートフォンの話題で持ちきりでした。
    ニュースサイトでも「今年2011年はスマートフォン元年」という記事も多く見られました。
    そこで、今年一年を振り返ってどんな年だったのかをtknriiii的に書いてみたいと思う。

    元年前夜、iPhone4の躍進

    2010年6月に発売されたiPhone4は市場を席巻した。

     iphone
    市場を席巻したiPhone4

    docomoやauは端末を出しても売れないし、MNP(モバイルナンバーポータビリティ:事業者間で電話番号を持って行けるサービス)によって転出超過、つまりSoftBankへと流れていく自体が長く続いていた。
    ここからスマートフォンへの本格的な移行が始まっていったと行っても過言ではありません。
    iPhoneに対抗するためには同じようにスマートフォンを出さなくてはいけない。
    それも、可及的速やかに。
    docomoはBlackBerry端末をそれ以前から発売していたが一般向けのものではなく、キャリアメールが使えない事などからビジネス向けモデルと位置づけていた。
    iPhone4対抗のためにコンシューマー向け端末が必要となったdocomoはLYNXとdynapocketというauのIS01,IS02と同等の機種も発売した。
    LYNXと言う名前は、レトロゲーマーには別のものを思い浮かべさせるもので、形状や用途からしてもスマートフォンとは全く違うものであった。
    dynapocketのコンセプトは遙か昔のW-ZERO3の時代のコンセプトの様に見え、スタイリッシュでUIも優れたiPhoneには到底歯が立つものではなかった。
    2010年10月、docomoはSamsung製のグローバル端末「GalaxyS」をリリースする。
    春に発売されたソニー・エリクソン製Xperia SO-01Bと同様に支持を得た。
    同じ頃auからもIS03が発売され、こちらも多くの支持を得た。
    そうして2010年は暮れていき、本格的な戦争となる2011年へと突入した。

    国産メーカーの逆襲…のはずが返り討ち

    docomo、auともにiPhone以外の端末でシェアを維持するべく、国産メーカーと共同してガラスマ(日本独自の機能を搭載したスマートフォンの通称)を多く出していった。
    東芝からREGZAブランドを持ったREGZA phone、スタイリッシュを売りとしたNECのMEDIAS、シャープは以前から多くの端末を展開しているが、その展開規模の強化液晶テレビなどでブランドができあがっているAQUOSブランドで端末展開を行なう。

    しかし、どれもこれもiPhoneのブームには対抗できず、まさに返り討ちと行った表現が正しい状況だ。
    どうにもならないiPhone、しかし機種が増えていくことで単一機種のiPhoneよりも複数端末にて展開をするAndroidの方が市場シェアとしては高まって来たのも事実だった。

    一対多の構図

    iPhoneで採用されていたiOS4は3GSおよびiPhone4でのみ利用されている。
    タブレット端末のiPadや音楽プレイヤーiPod touchもあるが携帯電話とは異なるためここでは除外する。
    そうしてみたときに、売り上げはいまいちであっても塵も積もれば山となる。
    OSとしてはAndroidが逆転する様になった。
    しかし、これは当たり前のことでありそんなに騒ぐほどのことでもなかったのではないかと感じていたが、何故かiPhoneが負けつつあるというニュースなどが飛び交うようになる。
    auもiPhone4を揶揄するCMを行なうし、docomoはXperiaとGalaxyの二大端末が有能であると広告を打つ。
    iPhoneは四面楚歌であったが、そんな事は歯牙にもかけず順調にシェアを伸ばしている。

    xperia_acro
    ガラスマの代表格
    Xperia acro

    docomoとauは半国産メーカーであるソニー・エリクソン製Xperiaを日本向けにカスタマイズしたXperia acroをリリース。
    日本のニーズに合ったスマートフォンとしてヒットを飛ばす。
    実際に購入したユーザーからの評価はここではあえて言わないが、とりあえず対iPhoneへの橋がかりをつくった。
    2011年8月の話であった。

    長いものに巻かれたau、LTEで巻き返しをはかるdocomo

    2011年9月、日経新聞がauからiPhone5がリリースされるという記事をだす。
    秘密主義で有名なアップルはノーコメントとし、auも否定していた。
    だが、Android auの終了などでその噂は事実化しつつあり、ついにiPhone4Sはauからもリリースされた。
    唯一異なっていたのは、iPhone5で無かったことか。
    auはiPhoneにかなわないならば、取り込んでしまえばいい。とあっさり白旗を揚げた格好だ。
    もっとも、Windows phone7.5の端末も出していることから単にAndroid一辺倒では選択肢がないと思ったのかもしれない。
    とにかく、今度はiPhone同士での戦いが始まっていくこととなる。
    docomoは一人置いてけぼりだが、LTEという次世代通信を本格始動させることで端末だけではなく速度面のメリットなどを前面に出すようになって行く。
    端末の魅力は当然ではあるが、そもそも通信をしっかりできるようにならないと意味が無い。いくら魅力のある端末でも、圏外だったりパケット詰まりしてしまうのではただの文鎮に過ぎない。

    現時点で最強のガラスマ ARROWS

    今年最後を飾る機種として、ほぼ全部入りのガラスマARROWS X(Z)が挙げられる。

    arrowsz
    現時点で最高スペックのガラスマ
    ARROWS X LTE
    ARROWS Z

    この機種は、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、キャリアメール、防水、防塵、LTEもしくはWiMAX、テザリング、Bluetooth2.1、約1310万画素カメラなど現行で考えられるほぼすべてのガラケー機能を搭載している。
    これだけ色々ついた機種も珍しいだろう。
    それでいて極端に大きくもない。
    まさにガラスマの決定版と言えるだろう。
    スマートフォン元年最後を飾るにふさわしい機種、スペックに関してもいろんな意味での話題作りに関しても。
    すでに品薄状態で、量販店などでも予約受付停止という所も少なくない。
    潤沢に品物が出てくる頃にはまた別の売れ筋商品が出てきているかもしれない。
    機会損失は実に残念だ。

    こうしてみると…

    今年は個性あふれる機種が日本に入ってきて、ユーザー層が一気に広がっていった感じがある。
    しかし、まだ始まったばかりだ。
    ガラケー、従来型フィーチャーフォンを持つユーザーはまだまだ多く、2012年以降はさらに激化した戦いが繰り広げられるだろう。
    LTEの本格化、WiMAX2の商用サービスの行方、auのLTE展開、SoftBankの次の一手、誕生すると思われるiPhone5など、2011年以上に話題にあふれることだろう。
    反面、WebOSのオープンソースによる実質的撤退、Symbianの衰退、BlackBerryの身売り問題と華やかな話題の陰で負け組になって行った企業がある。

    palm
    名PDA
    Palm

    <br />特にWebOSとSymbianはおおもとを辿ると同じPalmという昔の名PDAに繋がるだけに、その血脈が消えるのは一抹の寂しさを感じる。     <br />このままAndroidとiOSの二極化が進むのか、PC界の巨人マイクロソフトがWindows phone7.5でシェアをどこまで奪えるのか、2012年もワクワクしながら見ていきたいと思う。