小遣い帳や家計簿をつけるのに欠かせないのがスプレッドシート、日本語では表計算と言われるものだ。古くはVisiCalcが1979年にリリースされており、その後もMicrosoftがマルチプランや今ではExcelを発売。今は無きLotusは1-2-3を発売し、一世風靡した時代もあった。
いまでは、簡単な表計算、マクロやピボットテーブルなどを利用しない物であればウェブブラウザ上で動く物も登場している。その代表格となるのがGoogle Docsというウェブアプリケーションで、ブラウザ一つあればある程度の計算などを行うことが出来る。
そして、もう一つがMicrosoftのOWA(Office Web Apps)と言うものだ。OWAはOfficeととらえる物と、Outlookととらえるものがあり、前者の場合には、Excel Web Appなどと個別のアプリケーションを示すこともある。どちらにしろ、無料で使えるアプリケーション群だ。
今回、家庭向けのそれも小遣い帳や家計簿といった金銭管理を重視したとき、どちらの方が良いのかを考えてみた。なお、題名にあるとおり、メインで使うのはパソコンでは無くてiOS、iPadで使う事を前提としている。と言うのも、PCを使う上ではどっちもどっちと思っていたのだが、iOSで使うとかなりの違いが出てきたので、差をつけることとした。
なお、私が使っているiPadは第4世代モデルと言われている2012年冬に発売されたモデル。A6XをCPU(というとおかしいかもしれないが)にし、以前のモデルよりかなり処理能力が向上しているものだ。これを使っての説明となるので、iPad第3世代やiPad2など旧モデルを利用するとまた少し違うかもしれない事を先にお断りしておく。
今回、Google Docsを使う前にやはりMicrosoftのExcel Web Appは試してみた。iPhone用にはOffice365のサブスクリプション向けにiPhoneで簡易的にExcelなどを利用できるアプリを発表している。しかし、それは求められていた物とはほど遠い、ただのビュアーに近いものだという。
現在の価格: 無料(サイズ: 15.7 MB)
販売元: Microsoft Corporation – Microsoft Corporation
リリース日: 2013/06/27
現在のバージョンの評価: (2件の評価)
全てのバージョンの評価: 無し(0件の評価)
誰もそんな物は求めていません。ノートパソコンを持ち歩くのが重いから、だからその代わりになる物が欲しい。それが世の中のiPadユーザーが求めるビジネス用途でしょう。まあ、Microsoftとしてみれば、だったらSurface買ってくれよという事なんでしょうけど。
そして、編集にはExcel Web Appを利用すると言うことですが、このExcel Web AppがPCでは問題なく動くのですがiPadではろくすっぽ動きゃしません。家計簿クラス(シート12枚、各シート30日分前後入力項目がある)の巨大とは言えないファイルでも動きが緩慢で使い物になりません。
無様な動きしかしません・・・。
そんなわけで、iPadで使う上ではまるっきり使い物にならないと考えて良いでしょう。もしくは、本当に小さいファイルしか扱えない、ビュアーとしてしか使えないという事になる。単にSurface買わせたいからセルフネガキャンしているのかもしれませんけどね。
では本命となるGoogle Docsですが、こちらもすばらしい!と言えるかというと然にあらず。Webベースで利用する上ではひどい物です。まず、標準ではモバイル向けの編集画面となりせっかくの大画面を生かすことが出来ません。
PC版の画面に切り替えればいいではないかというとこれまたうまくいかない。一部の機能が使えませんといきなりだめ出しされたあげく、こちらもExcel Web Appに負けず劣らずのゆるゆるスクロールと編集画面・・・。これでは使い物にならないとこちらもだったらNEXUS7買ってくれよ、とセルフネガキャンをしているのでしょうかという感じ。
こっちも惨めな動き・・・。
ここではナニが言いたいのかというと、ブラウザベース版ではどっちも使い物にならねえ、という事が言いたかった。では、どうすれば良いのかというと、Google DocsはアプリとしてGoogleDriveがリリースされている。ここからウェブでは無くアプリ上でスプレッドシートなどが利用できるようになった。
そして、このアプリ版はブラウザ上とは全く異なるキビキビとした動きを見せてくれる。