さて、家計簿はその設計が必要で、最初に作るのはけっこうめんどくさいものだ。さらに、Excelであればサンプルシートなども存在しているが、Google Docs版のサンプルなんて存在しない。どうすればいいのか。簡単なことだ、Excel用のファイルを流用すれば良い。
まず最初に、雛形となる家計簿シートをどこからか入手しなければならないのだが、ここは申し訳ないがMicrosoftさんのサイトを使わせてもらう。家計簿でoffice.comを検索したりすると様々なものが出てきます。今回はこのファイルを使わせてもらうこととしました。
深い理由があったわけではなく、なんとなく見た感じが私好みだったからというだけだ。まずこいつをダウンロードする。ダウンロードしたファイルをExcelを持っている人であればそのまま開いて、テンプレートから普通のExcelファイルとして保存をする。持っていない人は30日無料の体験版を利用することも可能だし、それも難しいようであれば無料のオフィススイートとして有名なLibreOfficeなどをダウンロードして利用しよう。
LibreOfficeがiPadに対応してくれればすべてが解決するのだが、まだその日は来ていない。おとなしく変換のためにだけインストールしよう。ここら辺のソフトのインストールは指示通りにやれば問題がないので割愛する。LibreOfficeなどでググればわかるというところだ。
インストールが終わったことを前提として、ここからはGoogle Docsで使うためにどうすればいいかというところだ。落としてきたテンプレートファイルをExcelドキュメントのファイルにする→細かい修正を施す→Google Driveへアップロードする→アプリ版のGoogle Driveを使って編集する→PCでも同じ内容のものが編集できる→みんな幸せというわけだ。
なお、ここで行う最初の作業はWindowsPCを前提に話を書いているため、PCがない人は失礼ながら対象としていないことをお断りしておく。
今回はLibreOfficeを変換に使うことを前提にしてファイルを作成していく。まず、ダウンロードしたファイルを開きます。スプレッドシートから開くを選んで行きます。この辺は一般的な使い方なので、今更説明するまでもないと思う。
できたファイル、これを保存するのだが、その前に修正を行わないといけない部分がある。表示されている曜日、これがExcelとGoogle Docsでは異なる。Excelではaaaを入力することで日本語の曜日を表示可能。つまり月、火、水などだ。Google Docsではこれが実装されておらず、英語表記のMan,Tue,Wedなどの表示を示すddd(ddddにするとMondayなど完全表記)しか使えない。まあ、日本語なんて知ったこっちゃ無いってのがGoogleのやり方でしょうから、これは何とも言えない。
この数式はテキストで日付を拾い、aaaで月、火などへ変換した物を表示するというもの。これを変更しないと、曜日のところが間抜けな表示になる。曜日を正確に表示させたい時には、変更が必要だが変な表示になっても問題がなければそのままでも良い。せっかくなので、修正した方がいいだろう。
修正は一つ一つ手で直して行っても構わないが、流石にそれは手間がかかりすぎる。なので、ここでなるだけ簡単に変更を行う。
まず、左上にあるAと1の間、ここに隙間があります。ここをクリックするとシート全体が選択される。もちろん、Ctrl+Aで選択しても良いだろう。これはExcelなどでも使えるので、覚えておくといろんなところで使えると思う。
この状態で置換を行うと1枚のシート全体を変更できるが、それを12回やるのもめんどくさい。出来ることならば1回で終わらせたいと思うのが人情というものだろう。
下にあるシート一覧、1月を選択し、Shiftキーを押したまま12月をクリックすると全部を選択可能となる。この状態はすべてのシートのすべてのセルが選択されている状態になる。ここで置換を行えばすべてのシートの変更が行われる。
編集→検索と置換と進むことで出てくるダイアログがこれ。aaaを検索し、dddに置換する。選択範囲を指定せずに、現在の選択範囲のみのチェックを外すとなぜか見つからないとか言われることがあったので、先ほどの全部選択を行うことにした。
これですべての曜日が表示されるようになる。ただし、表示は日本語では無く英語表記だ。