以前からバカだとか変換がおかしいとか推測変換が邪魔くさいとか、いろいろ不満がありつつもバージョンアップなどで解消されるだろうと淡い期待を抱きつつ、解消どころか不満が増えるばっかりの日本語入力。いい加減日本での売り上げも高いんだから本気で開発考えてくれませんかねえ。
今回はそんな日本語入力に対する不満を、少々書いてみたいと思います。
変換効率は過去に比べればというただし書き付きではありますが、かなり良くなってきていると思います。しかし、これは過去が酷すぎたという点に起因しております。過去にもAppleは日本語軽視の傾向があるので、まあ2バイト文字文化に対応するのがめんどくさいのか、アジアなんてアホだから適当にしておいても買うだろう、という欧米文化なのかは知りませんが。
iOS9でも不満はあります。変換の不満はこの際置いておきましょう。もっと根本的なところに不満があるからです。
iOSの仕様上、日本語や英語はキーボードを切り替えることで対応しています。ある意味複数のIMEを搭載しているようなイメージとなります。iOS8になってサードパーティーのIMEが利用できるように変わりましたが、それも限定的な利用に限られ、基本的には標準のIMEを利用する事を強いられています。
Appleにしてみればセキュリティー対策の一環として行っているようですが、そんなものは単なる方便で他社を排除しようとしてるのが見え見えです。日本語という複雑な言語体系に対して稼働をかけたく無いのでしょうが、それならばサードパーティーのIMEを使えるようにして、Bluetoothキーボードを使えないようにする制限も外せばいいだけの話だと思っています。
しかし、それをしないのはなぜでしょうか。
今ある不満は、このサードパーティーキーボードでBluetoothキーボードを使えない事、そして日本語と英語の切り替えを一発でできない事の2点が主だったものです。特に後者はソフトウェアキーボードではできているため、一つだけショートカットキーを追加すればそれで事が済むはずですが、なぜかそれをしません。
前者に関して言えば、前述のセキュリティー対策のひとつなのかもしれませんが、元々サードパーティーのIMEを使いたいなんて思う人は、ソフトウェアキーボードだけで十分と思うような人たちでは無いと思っています。なので、ここが解放されないと言う事は、サードパーティーのIMEを採用したとは言えないとほぼ同義ではないでしょうか。
結局、日本語をゴリゴリ入力するツールとしては未だにiPadはイケてないので、ノートPCが手放せないという人も多いことでしょう。実際に、私もこういったブログ記事を書く場合には、ちょっとした下書きやメモ書き程度はiPadで行っても、本格的な入力や最終的な校正はPCで行っています。まあ、iPad一台で何でもできるとは思っていないので、これはこれで有りなんですけどね。
というわけで、長々と愚痴を書いてきましたが、やっぱり好みの日本語IMEを使えるようになる日は来るんでしょうかねえ。そんな日が来ない限り、いつまで経ってもメインでは無くて「サブマシン」の扱いとなるiPadだなと本気で思います。