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カテゴリー: column

  • WiMAX対応、デュアルコア、防水のAndroid – au 2011年秋冬モデル11機種と無料通話も可能新しいプラン –

    こんにちは、tknriiiiです。
    昨日、誤って自分たちでリークしてしまった秋冬モデル、正式発表されました。

    注目だったiPhone5に関してはなにも無し、本家アップルがまだ発表していないのだから当然と言えば当然の結果です。
    しかし、それを吹き飛ばすくらいの目玉商品が発表されました。
    今ある情報を元に見ていきたいと思います。
    なお、タブレットおよび法人モデルは個人的に興味がないので省きます。

    まずは新しいプラン

    プランZが始まります。
    今までのプランEシンプルに「au電話同士夜中1時~翌21時(夜9時)まで無料通話可能」がついたプランです。
    プランEシンプルより200円高い980円から、これはソフトバンクが行っていたホワイトプランと同じ料金と言うことになります。
    ホント、iPhone持ってきたり同じプランを作ったりとソフトバンクつぶしに躍起になってますね。
    また、無料通話料がついているプランWシンプルも用意しています。
    しかし、この無料通話は国際電話だけというちょっと意味不明なプランです。

    では続いて端末について見ていきましょう。

    富士通製 ISW11F

    ほぼ全部入りといえるモデルです。
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    CPUに OMAP4430&MDM6600を搭載、液晶サイズは4.3インチ。
    そして何よりハーフHDの解像度を持っています。
    日本メーカーだけに、ガラケーから持っているサービスも対応、キャリアメールやCメールも標準サポートし、auハイスピードの下り9Mbpsにも対応。
    さらに+WiMAXにワンセグ、おサイフケータイと何でもありです。
    CPUはデュアルコアでARM A9ベースなので遅くはないはず。
    まだストレージ容量が決定されていないところに一抹の不安を感じますが、それでも十分なスペックを持っています。
    そうそう、言い忘れていました防水機能もついています。
    カメラも1310万画素、まさに日本メーカーのハイエンドスマートフォンと言えるでしょう。

    ハーフHDということは、1280×720の解像度なので、一昔前のPCなどと大差がありません。(ちょっと前までのノートPCは1280×800という解像度が多かった、現在は1366×768というのが主流)
    横向きにしたら普通にネットが見られることでしょう。
    問題は4.3インチだと文字が小さくて見づらいなんてことがありそうな気はします。
    後は価格とバッテリーの問題でしょうね。
    標準でキャリアメールなどに対応している事から、気になるユーザーは多く居そうなモデルです。
    正直、私も気になっています。

     

    htc EVO 3D

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    春にデビューしたテザリング+WiMAXのhtc EVOから新しいモデルが出ました。
    今回は3Dカメラが搭載され、液晶も裸眼3D対応。
    CPUもSnapdragonのデュアルコアとなり動作もきびきびとするモデルとなっています。
    前作同様新800MHzと2GHzのみ対応となっており、電波がしばらくは安定しない可能性があります。
    htc4Gを持ってこれなかったのは狙ったのかダメだったのかが不明です。
    解像度は480×854なので現在主流のスマートフォンとたいして変わりがありません。
    また、キャリアメールが利用できることも前回とは変わっています。
    と言うより、つい先日にISW11HTもキャリアメールが利用できるようになったのはこちらのモデルに合わせていたから遅れたと言うことかもしれませんね。
    全体的には一般的なスマートフォンっぽく感じられます。

    Motorola PHOTON ISW11M

    まさか本当にこれがくるとは…。
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    6月に発売されたばかりのMotorola製ハイエンドスマートフォンです。
    CPUにNVIDIA Tegra 2を搭載(公式サイトではMSM6600になってますが、まさかここを変えるとは思えない)し、液晶も4.3インチ540×980の解像度を持つモデルです。
    ISW11Fが高い解像度のためちょっと見劣りするところがあるように見られますが、そのほかの部分がかなりすごいです。

    外部ディスプレイへの接続が可能なこと、webtopというOSを別途搭載しており、シンクライアントのように使う事も可能。
    まさに小さいPCとして利用できるようなモデルです。
    価格が怖いことになりそうですが、それでも注目できるものですね。
    もちろんキャリアメールが利用可能、WiMAX付き、ストレージも16GBと大容量。

    Appleの戦略と日本人のApple好きを除けば最強ともいえる端末ではないでしょうか。
    カメラは800万画素とインカメラが200万画素。インカメラはテレビ電話などでも利用するためのものでしょうか。
    もう、ホント価格が怖いことにならなければほしいところです。

    京セラ 国内初のスマートフォン DIGNO ISW11K

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    京セラが放つ初のスマートフォン、海外ではデュアルディスプレイのハイエンド機などを出していますが、国内ではこれが初めての機種となります。

    スペックとしては基本をしっかりと押さえており、スタンダードな本体ではありながらWiMAX付きというマニア向けの機種ではないでしょうか。
    ワンセグやおサイフケータイもついており、防水でありながら厚さが8.7mmと薄い設計がされています。
    WiMAXを使うユーザーで、スマートフォン本体であれもこれもやれなくていい、PCは別のデバイスを持っているというユーザーにはこちらの方が向いているかもしれません。
    CPUはシングルコアMSM8655を搭載、このCPUはwindows phone、Xperia acroなどでも使われているもので、シングルコアモデルでは最終モデルです。
    液晶サイズは4インチ、解像度は480×800とiPhone4と同じ程度、有機EL液晶を利用しています。
    ストレージは2GB、カメラは808万画素なのでここも申し分ないでしょう。

     

    上記4機種はヘビーユーザーが好む「テザリング」「WiMAX」「WIN HIGH SPEED」すべてに対応しており、他社がまねをできない部分も含まれています。
    それだけではなく、テザリングなどはいらないというユーザー向けのスマートフォン、従来型のガラケーも発表されています。

    AQUOS Phone IS13SH

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    AQUOSのブランド名で出すシャープのスマートフォン、WiMAX搭載が押された秋冬モデルなので陰に隠れていますが、基本を押さえた機種に仕上がっています。
    CPUに京セラと同じくMSM8655を搭載し、Android2.3。
    防水や、ガラケーとしての機能もそのまま受け継いでいます。
    特に注目するべきは、画像の下の部分、4,2インチのメイン液晶にプラスして2.1インチの小さい1行液晶をつけています。
    2つの液晶は独立しており、メールの着信や時計などを大画面を表示させずに確認することができます。
    ガラケー二つ折りケータイ時代のサブ液晶をそのまま再現したような設計です。
    カメラも800万画素、IS03から正当進化しているといえるでしょう(カメラだけはグレード落ちてますけど)
    ちょうど1年ほど前ですねIS03が出たのは。
    1年の進化がここにあるといえるかもしれません。

    MEDIAS BR IS11N

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    NECカシオの出すMEDIASブランド、auにも登場です。
    ボディーサイズを抑え、女性でも扱いやすくするための形状となっています。
    液晶サイズがほかに比べて小さめの3.6インチという以外はほとんどIS13SHなどと代わりありません。
    そうそう、大きく違うのは一つ、防水だけではなく防塵でもあります。
    また、上位機種に比べるとストレージは小さく、750MB程度のようです。
    この容量、小さいとみるかどうかは人次第でしょうが、私が今使っているW64SHが同じ容量です。
    ワンセグ録画などでは心ともない容量ですが、普段使いには十分ですね。

     

    ここまではスマートフォンで、これ以降はガラケーです。
    今回、2機種のみの発表となりました。
    auはガラケーを極端に縮小しているような気がします。

    富士通東芝 F001

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    二つ折りガラケーで、7色のカラーバリエーション展開を行います。
    カメラ起動時間が0.5秒とものすごく早いことを売りにしています。
    が、それ以上の何物でもないというのがちょっと悲しいところですね。

    防水、防塵。小さいサブディスプレイ。
    また、ブログアップ機能と称してツイッターやフェイスブックへの投稿をやりやすくしているということです。
    ま、その辺を多用する人ならばスマートフォンへ乗り換えちゃうような気がしますけどね。

    当然のごとくガラケー機能は搭載されているので、スマートフォンにいくのはちょっと…というユーザーにも向いていますね。
    個人的には二つ折り自体がかなり使っていないのでどうなんだろうと思ってしまいますが。

    URBANO AFFARE

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    私の嫌いなソニエリです。
    URBANOブランドは結構前から展開しているオサレ携帯です。
    本体に金属パネルを利用しており、安っぽさが出やすい他社と差別化を図っています。
    また、Snapdragonを使っているため、全体の動作もきびきびとしているようです。
    が、私はソニエリが嫌いなので特にほかにはありません。
    なお、これも防水モデルになっています。

     

    Wi-FI WALKER DATA08W

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    auのモバイルルーターです。
    au3Gの3.1MbpsとWiMAXを自動で切り替え可能なルーター。
    最大通信時間は4時間程度のようです。
    今私が使っているGP01と大差ないですね。
    WiMAXが+1000円でつくと考えたらかなりお得かもしれません。
    スマートフォン機能が欲しければWiMAX搭載スマートフォン(テザリング可能)、いらなければこれ、というのもありでしょう。

    所感

    スマートフォンを前面に押し出し、その中でも「テザリング」「WiMAX」をメインに据えた発表でした。
    WiMAXを押すのは、現在でも逼迫しつつある3G通信網の帯域、それをWiMAXへと移行させつつ、定額は変わりませんよ。
    というのがauの戦略のようだ。
    3Gしか持たないソフトバンク、LTEをせっせと構築している最中のdocomoにはアドバンテージを持っているはず。
    なのにパッとしないのは端末のせいだ。
    ということで怒濤のごとく出してきたというところでしょうか。
    その上、iPhone5まで持ってくるとなるとどうなるでしょう。
    明らかに他社に端末で劣っていたauの逆襲はなるのでしょうか。

    個人的に気になるのは、富士通のISW11Fと京セラISW11Kですね。
    元々iPod touchを利用しているので、状況によってはイーモバイルを1400円のライトプランにして塩漬けし、WiMAX搭載のやつを使うってのを考えてます。
    WiMAXが入りづらいところ、生活スタイルでどこだと弱いかはだいたいわかったので、帯域制限のないWiMAX搭載のにすれば自宅回線も解約可能かなあなんて思ったりしています。
    なんにせよ、将来性を感じさせる発表はとてもよかったと思っています。

    そして、出るであろうiPhone5とホワイトプランと同じやつ、明らかに「ソフトバンクさん、いただきますよ」というところが出てました。
    これで900MHz帯をソフトバンクはもらえなかったら…どうなってしまうんでしょうね。

     

    追記

    外国製の2機種、MOTOROLAとhtcのやつはICチップ未対応なので、機種変更の時に少々面倒が発生するかもしれません。
    それを考えると、もちろん値段次第ですけど富士通のISW11Fがいいのかな…などと思ってしまいます。

  • iPhone5、Android、windows phoneを得たauは躍進するか。

    こんにちは、tknriiiiです。
    auは3つの主要OSを搭載したスマートフォンを発表することになりました。
    すでに定着しているAndroid au、そして先日発売されたwindows phone7。
    さらには単なる飛ばし記事かもしれませんが、AppleのiPhone5 iPhone4Sまで得ることになりました。
    この3つをどういう風にコントロールしていくのか、考えてみたいと思います。

     

    3つのOS

    現在、世界的に見てもスマートフォンのOSはこの3つにblackberry、Symbian、WebOSなどがありましたが、blackberryはまだ現役でシェアも一定量持っていますが、SymbianとWebOSは収束へと向かっています。

    blackberry以外の3つのOSでシェアは約73%程度あるようなので、10台のうち7台はそれらのOSで動いていることになります。
    AndroidがシェアNo1ではありますが、AppleのiOSが続き、blackberryを挟んでwindows phone7。
    blackberry以降はシェア10%にも満たない弱小OSとなっているのが現状です。
    最も、windows Phone7はまだこれからというところで、SymbianとWebOSについては収束へと向かっているので、ちょっと意味合いが変わってくるでしょう。
    現状では、AndroidとiOSが競り合っていき、blackberryがシェアを徐々に落としつつ、その下からwindows Phone7が虎視眈々と上位を狙っていくというのが今の状況でしょう。

    ブランドの定着と放棄

    スマートフォンで出遅れたauはXperiaやGalaxyも使っているAndroidを前面に出し、Android auと銘打って様々なキャンペーンやCM展開を行ってきました。
    時には、繋がらないスマートフォンなんて意味ないですよね。等と他社…まあ、間違いなくソフトバンクのことでしょうが、それを揶揄する様なCM展開すら行ってきました。白い犬に「あれ?しゃべらないの?」と問いかけるCMもありましたし、ソフトバンクを目の敵にしていた様に見受けられます。

    iPhoneを明らかに意識した、Flashも動くんだよと言うCMも行っていました。
    それだけauはAndroidを押してきました。
    そして、Androidってauが作ってるんでしょ?等と勘違いする人まで出てくるほどでした。
    なるほど、CM展開としては正解したと言えるでしょう。

    しかし、今になってiPhoneを持ってきましたとなると、今までのことは何だったんだろうと感じる人も多いと思います。
    また、下手をしたらauのAndroid携帯も急激に市場が縮小する可能性も否定できません。
    そして、悪いイメージがついたAndroidは他社にまで飛び火する可能性すらあります。
    auはどうもこういったちゃぶ台返し的な事をするのが趣味のようです。
    KDDIの社風なんでしょうかね。

    単純に考えれば

    auだけがiPhone5頼みという訳でもなくAndroid携帯も持ち、その上世界初のwindows Phone7も発表し、なおかつ違法すれすれの方法でWiMAXまで持っています。
    単純に考えれば、他社がつけいる隙はないはずです。
    端末の魅力で劣り、スマートフォンのブームでも出遅れたauは、巻き返しに躍起になっているのでしょうが、それが迷走へと行ってしまうのもKDDIの特徴かもしれません。
    iPhoneだけを優遇せずに料金体系もその他のスマートフォンと変わらない形にしてしまい「auは何がしたいんだよ」と言われるのがオチではないかと思っています。
    正直、iPhoneは得たが、本当に売りたいのはWiMAXとのデュアルネットワーク端末でしょうから。

    年明けには結論が出るでしょう

    iPhoneを獲得したことで、今後の展開としては主流にiPhoneを置き、WiMAX兼用でAndroid携帯をだす。
    そして、windows Phone7は密かにフェードアウトという流れになる様な気がします。
    ソフトバンクもiPhone5を出すのは明白です。もしも失うようなことがあればソフトバンクのメリットはすべて吹き飛んでしまいます。
    iPad2では役不足ですから。
    そして、XperiaやGalaxyで戦うdocomoはどうなっていくのでしょうか。
    未だにシェアはNo1でありつつ、価格で見劣りするdocomo、今回の発表で一番危機感を持っているのは実はdocomoなのかもしれません。
    Galaxyは各国で訴訟が起きて今後どうなるのか不透明な部分があり、Xperiaだけでは心ともない。
    日本メーカーの端末は見劣りする様に見られる(実際にはそんな事はないんですけど…)
    auがどう出るか、やっぱり詰めが甘いauで終わるのか、はたまたデザインプロジェクトで見せたあの勢いを取り戻せるのか。
    近いうちに結論が出るでしょうね。

    できれば詰めの甘いauで居てほしくないなあと思うtknriiiiでした。

  • ついにiPhone5を日経ビジネスは11月、日経新聞は来年初頭にauから発売決定と報道

    日経ビジネスの飛ばし記事かと思いきや、どうやら本当のようです。
    iPhoneに頼りきりだったソフトバンクにとっては痛手と言えることでしょう。
    昨年だったはずですが、今まで1つの国に1キャリアだけと決めていたiPhoneがキャリア縛りをやめました。
    その結果、auと同じCDMAを使うベライゾン向けのiPhoneが発表され、実際に利用できるようになりました。
    そのときにもauはiPhoneを持って来ないのかと話題になりましたが、auは肯定も否定もしない「ノーコメント」を貫いていました。
    思えば、このときから次世代iPhoneであるiPhone5の契約を詰めていたのかもしれません。
    別にほかにもスマートフォンはありますが、ソフトバンク独占から変わったと言うことで大きなニュースとしてとらえられています。
    同時に、docomoがはぶられただのソフトバンクもひどいが、auへもMNPしたくないなどの様々な意見が飛び交い始めています。
    来年発売予定とありますが、ホントに来年なのか、発表会から即日などが得意なアップルだけに、10月4日の発表の直後から販売開始とならないのでしょうか。
    また、発表を受けたソフトバンクの株価は一気に下がり、320円と10%以上下がって終わりました。
    かといって、ソフトバンク側はiPhone5を出すと発表できません。
    auことKDDIはあくまでも「ノーコメント」とだけしか言っていないのが巧妙なところです。

    しかし、auは節操がない

    これで、Android、windows Phone、iPhoneと主要3社の端末を抱えるようになったauですが、力関係がどうなるのかが見物です。
    Androidはテザリング+WiMAXを使えるHTCの端末や国内メーカーのスタンダード機として用意し、windows Phoneは新興勢力の一番手として、iPhoneは今更言うまでも無くシェアを拡大できるネタになる。
    そんな事を描いているかもしれませんが…。
    欲張りが過ぎるとまたろくでもないことが起きるかもしれませんよ。
    スマートフォンでは出遅れたauが巻き返しを図る。
    そのための材料はそろった、後は営業戦略だ。
    iPhone専用プランを作るようではwindows PhoneやAndroidの立場がない。
    かといって、iPhoneはノルマがあるとされているためにそれをこなすためには特別プランを作る可能性は高い。
    痛し痒しかもしれない。
    アップルがへそを曲げるとやっかいだが、windowsを持つMicrosoftがへそを曲げてもやっかいじゃないかと不安になる。

    何で心配かというと

    私は10年来のauユーザーだ。
    丁度TACSからCDMAに切り替えて純減を記録していた頃のauに契約し、それ以来使い続けている。
    それだけに、今後を決める大きなターニングポイントになる気がしてならない。
    元々auは近いうちにLTEへと変えていくと表明している。
    今あるauの端末はこれから先使えなくなっていく可能性が高い。
    今あるユーザーから、さらにiPhoneを出してユーザー拡大をしたとき、LTEへ移行するときにスムーズに行くのだろうか。
    ものすごく心配だ。
    と言っても、私が心配しても仕方がない。
    魅力的な料金プランとなるようであれば、そのときには機種変更を考えたいと思っている。
    あ、でもWiMAXはつかないよなあ…ついてくれたら即買うのに。
    テザリングどーするんだろうなあ、等と正式発表まで楽しんで行きたい。

  • GREEはゲーム事業をなめている、そう思えてならない。

    こんにちはtknriiiiです。
    TGSもいまいち盛り上がりに欠けたように思えました。
    恐らく、気のせいでしょう。何せ今年は過去最大の入場者数だったと言うことですし。
    ただ、PSVITAの事で書きましたが、事前に行われたカンファレンスがあまりの衝撃だったのでそう思ってしまったのでしょう。

    さて、今日書いておきたいのはこの事です。

    この発言、どう考えてもクリエイターを馬鹿にしているとしか思えません。

    早い話、自分がブームや流行を作ろうというわけではなく、作られた流行に乗ってもうければいいじゃないかという事だ。
    こんな事を平気でいえてしまう、そんな人間がソーシャルゲームしか流行らないと言うようなことを言っている。
    単にゲームが今までどうやって発展してきたのかがわかってないだけなのかもしれません。
    同じようなものを作りまくって、廃れたらやめる。
    似たようなことは今までもたくさんありました。
    シューティングゲームが流行ったらシューティングゲーム一色になり、テトリスブームから始まった落ち物ゲームに関しても同じ、似たような物は数多く出てきました。
    しかし、それぞれのメーカーが同じようなものにならないために工夫を凝らす。
    そうしてブームや流行ができてきた。私はそう思います。
    そして、もう一つあるのは似たような物、つまりパクリゲーはあくまでもパクリゲーでしかありません。
    本家を超えることができません。

    この人はゲームをビジネスとしてとらえているのではなく、ただの搾取するだけの方法とみているようです。
    しかも、コバンザメの様に自分から何かを作るわけではなく、他人のブームに乗って。
    ソーシャルゲームが主流となり、新しいブームを作るのは一体誰でしょうか。
    緩やかに死を迎えるだけで新しい物が出てこない、そんな世界になってしまいます。
    私自身はGREEもモバゲーもやってません。
    どんなゲームがあるのかもよく知りませんが、mixiやiPhoneの無料ゲームレベルの物なのでしょう。
    ソーシャルが今後どうなっていくのか、正直言ってわかりません。
    ただ、こんな発言を公の場で行う人間が今後は自分たちの時代だ等と言われる様ではゲーム業界は終わりです。
    これから先、法規制がもっときつくなっていくと思っています。
    そのときに、「儲からなくなるからやめます」で簡単にやめそうな人間、そんな信用できない人間がトップにいる業界、そんな業界にはなってほしくない。そう切に願います。

  • PlayStation Vitaその機能とSCEJの目指すところ

    こんにちはtknriiiiです。

    9月15日~17日まで、TGSこと東京ゲームショウが開催されていました。
    その前日、9/14にソニーのカンファレンスがありました。
    そこでPlayStation Vitaの発売日と価格の正式発表があり、いろいろな反応がありました。
    今日はそのVitaのスペックなどから見るソニーの戦略を考えていこうと思います。
    なお、私はとあることがあって以来ややアンチソニーのため、一部市場が挟まっているかもしれない事を先にお伝えしておきます。

    基本構成

    PlayStation Vita(以下PSV)は2011年12月17日に発売予定となっているPSファミリーの末っ子です。
    そのスペックは今までの携帯ゲーム機を凌駕し、一線を貸すものとなっています。
    どちらかというと、ゲーム機と言うよりはスマートフォンに近いパーツが使用されています。
    しかし、その構成を見る限りではハイスペックスマートフォンに勝るとも劣らないほどとなっています。
    CPUにはARM Cortex-A9規格を採用し、クアッドコアであると言うことです。
    A9ファミリーでは初めてのクアッドコアかもしれません。
    他社はまだデュアルコアばかりを出しています。
    ちなみに、このCortex-A9規格はiPad2のA5やnVIDIA Tegra230や250も同じ規格で作られています。
    周波数は公表されていないので不明ですが、おそらく1GHz程度ではないかと思われます。
    また、グラフィックチップもSGX543MP4+というチップを採用しており、これはかつてNECが開発したPowerVRの流れをくむチップです。
    その性能はライバル機と言われるニンテンドー3DSを遙かに凌駕しており、ポリゴン数で約10倍、ピクセル数で約4倍となります。
    単純な比較はできませんが、2003年に発売されたGeForce5900 ultraと同等の性能を持ち合わせて居るので携帯機としてはかなりのものではないでしょうか。
    その二世代後に当たるGeForce7900をベースに設計されているのがPS3なので、よく言われるPS3並みの描画性能というのは些か誇大した表現ではないかと思います。
    ちなみに3DSはGeForce2GTS程度の性能しか持ち合わせていません。
    同じく携帯電話ではありますが、Xperia PlayはARM7ベースのCPUを使用しています。MSM8255といわれていますが、これは最近のXperiaやAQUOSPhoneなどに利用されているもの。
    明らかにゲーム機としては劣っていると言わざるを得ません。
    それだけ基本性能が高いと言うことですね。

    コントローラーの仕様とゲームの供給メディアは

    PSVの特徴の一つとしてタッチパネルを搭載したことがあげられます。
    それも、DS系とは異なる静電容量方式のため、タッチペンが不要で指で扱えます。
    今あるスマートフォンと同じ仕組にすることで取っつきやすくする効果も見込めます。
    このタッチパネルは前面と背面についており、それらを同時に扱うことで様々な事ができるようになると考えられていますが、どこまでの事ができるのかはまだわかりません。
    TGSでの評価はいまいちで、本体サイズを考えると前面と背面を同時に使う事は困難なようです。
    またそれとは別に十字キーと□△×○の4ボタン、RLボタンが搭載されています。
    ここは単純に言えばPSPにタッチパネルを搭載したと考えればいいことでしょう。
    ゲームを供給するのは専用フラッシュメモリーで現時点では4GBが最大容量のようで、これは3DSと変わらない容量でしかありません。
    また、PSPにあったUMDを廃止し、ダウンロードサービスによる互換性は持たせているものの、PSPがRISC系CPUのためバイナリーレベルでの互換性はない。
    そのためにソフトウェアエミュレーションによる互換性となっている。
    これは、PS3の後期型でも同じ事を行っており、UMDの廃止だから対応不可というわけではないところにやや疑問が残ります。

    究極のエンタテイメントシステムらしいが

    これらのハード構成は確かにすばらしいものがある。
    しかし、実際にこれがゲームにむいた構成なのかと言われるとやや疑問が残ってしまう。
    たとえば4コアあるというCPU、未だにマルチスレッドに対応しているゲームはあまり多くはない。
    マルチスレッドにするメリットがあまり無かったりしているのが現状のようです。
    あのPS3でさえほとんどありません。
    囲碁や将棋など、同時に複数の選択肢を大量に計算することで最善の方法を模索するようなゲームの場合にはこのマルチスレッドが大きく役に立っているようですが、RPGやアクションゲームでは生かし切れていないようです。
    それを考えると、ゲーム機として生かし切れないスペックを持っていると言うことは、どこを目指すことになるのでしょうか。
    それがマルチメディア、つまり動画の録画再生や音楽再生、通信機能によるネット接続などをメインに据えている様にみえる。
    これらの機能は現在のスマートフォンで行えることでもあり、わざわざPSVを買って初めてデビューするという人は少ないでしょう。
    さらに携帯電話網を使った通信、よく言う3G通信も可能になっているが、ドコモのスマートフォンプランを利用するか、プリペイド方式を使うかの選択肢があります。
    プリペイド方式では100時間で4980円とお安いとはいえない価格で、なおかつ通信速度も128kbpsとINS64をMP接続したのと同じ速度でしか通信できません。
    3時間だけFOMAハイスピードの14Mbpsでの通信は可能ですが、現実的とはいえない速度がメインで利用されることになりそうです。
    また、ネット接続をメインで利用したとしてもその駆動時間は明記されていません。
    公式サイトで明記されているのはゲームが3~5時間、動画再生5時間、音楽再生9時間とだけ書かれています。
    ちなみに、iPod touchでは音楽再生40時間、動画再生7時間と書かれており、PSVより遙かに長い動作が可能となっています。
    そして、ソーシャルとの融合を今回のメインに置いているようですが、ソーシャルゲームはそもそも高いスペックを要求しません。
    せっかくのCPUもGPUもソーシャルではそのパフォーマンスを生かすことが難しいのではないでしょうか。
    つまり、ゲーム機としてもスマートフォン機能としても中途半端な部分が多くあり、価格を考えると二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。

    スマートフォンとの差別化

    スマートフォンと同じような仕様であるという事はもちろん意識しつつも差別化を図ろうと考えるのが普通です。
    ゲーム機としてコアなゲームを楽しむユーザーを取り込みたい、それがPSVのメインテーマともいえます。
    少なくとも9月15日のカンファレンスまではそう思っていました。

    しかし、ふたを開けてみれば、PSPの売り上げを押し上げたモンスターハンターは3DSへ行ってしまい、ラインナップを見ても焼き直しが現状多いことが見られます。
    ちなみにリメイクでHDとよく付けられていますが、PSPもPSVももちろん3DSもHDと言われる解像度、ハーフHD720iの解像度を持っていません。
    PSVにHD画質でリメイク、という売り文句は半ば詐欺といえるかもしれません。
    コアなゲーマーが好んでいたモンスターハンターが消え、音ゲーとしてそこそこの売り上げを上げていた初音ミクのゲームも消え、ゲーム機としては3DSに出鼻をくじかれています。

    ならばスマートフォンとは違い電話機能がついていないので、どちらかというとタブレット未満、スマートフォン以上という位置づけでしょうか。
    個人的には位置づけが微妙なので、あえて新しい位置づけとして考えた方がいいのかなと思っています。

    結論としては

    ゲーム機としてもスマートフォンとしても微妙な位置づけです。
    そして、ソーシャルやネット、3G通信も行えますと言ってますが、肝心の3G通信に関してはドコモの通常の定額プラン、基本使用料+パケット定額の約8000円程度が必要となります。
    それ以外にプリペイド方式で使えるようになりましたが、前述の通りあまりお得とはいえない料金体系です。
    3Gはあくまでもおまけ程度に考えた方が良さそうな感じがします。
    とすると、本体のゲーム機能で勝負する様になるのですが、それはそれでまたもや微妙。
    PSPの売り上げを押し上げたモンスターハンターも無く、ソニー独自のゲームもほとんど無い。
    もちろんこのままで終わるとは思っていませんが、現時点でいえることは、「今の状態では何のためにPSVを作ったのかわからない」というのが正直な意見だ。
    PS3も同じような印象を受けた。CELLは良いCPUだったが、ゲーム用途にはあまり向かない、並列処理はゲームではあまり効果がないことを示した。
    同じ事をPSVでも行おうとしているのか、すごいスペックであってもそれを生かすだけの環境が無ければ意味がない。
    今後どのように変わってくるのかはわからないが、現状のままでは苦戦するだろう。
    そして、最大のライバルはニンテンドー3DSではなく、PSPになる事でしょう。
    3DSもライバルはDSであることを考えるとプラットホームをいかにうまく移行させるか、そこが両者の一番の課題になるのではないでしょうか。

    PSPGoが早々に失敗したソニー、PS4はまだ声が聞こえない事を考えると、ここで失敗するわけにはいかない。
    本当に今のままで成功すると思っているのかどうか、発売までの3ヶ月、まだまだ目が離せない。