このProBook 6560bに搭載されているHDDは250GB、そして、回転数は5400回転と発売当時を考えれば一般的な物でしょう。このHDDがボトルネックになってシステム全体のパフォーマンスを下げることになります。これも、一般的なノートPCの挙動と言えるでしょう。
そんな訳で、HDDが遅いならばSSDを搭載すればいいじゃないか。の法則によって、SSDへの換装を行いました。しかし、楽に思えるこの作業が思いの外大変でした…。
ちなみに、ワットマンのスペックシートには誤りがあって、7200回転と記載されていました。型番も微妙に間違っていて、6550bと書かれていました。思いっきり本体に6560bと書いてあるのにねえ…ちゃんと確認しようよ。
このPCはHDDベイが結構大きく作られており、かなり大きなブラケットがついています。そして、それを外さないと新しいSSDを搭載することはできません。そのブラケットにHDDを固定するためのねじが1本頭が潰れてしまいました。そんな訳で、ブラケットがはずれない。仕方ないので、ブラケット側をペンチでねじ曲げてHDDを強引に回転させてねじを緩ませてからねじを取り外しました。
その後、元通りとは行きませんが、再度ペンチで曲げてHDDベイには入るようにしてあります。でも、上記画像のようにゆがんでいます。これが1つめのトラブル。
2つめのトラブルは取り付けたSSDを認識しないという現象。取り付け直してみたりしましたが現象は変わらず。iPadでとりあえず情報を集めてみることにしました。
すると、hpのサポートページにこんな情報がありました。まさか、メーカーメンテされているモデルでこんな古いBIOSで動いている訳が…ありました。F06というバージョンのBIOSを搭載していました。そして、SSDを認識しない現象を修正しているのはF22というバージョン。つまり、この現象に当てはまるわけで…。
BIOSでも認識していないから、SSDの初期不良かと思ったらそういうことだったのか。ちなみに購入したのはいつものTranscend。
最近では、MLCじゃなくてTLCって言うのに変わっているんですね。ひとつのセルに3つのデータを書き込めるやつに。寿命に関してはどうなんでしょうね。短くなっているのかなあなんて思ってしまいます。そこはトリムなんかを旨く利用しているのかもしれませんけど。
閑話休題
BIOSのアップデートをしなければいけないわけで、と言う事は一度HDDをつけ直しておかねばならない。取り付けも取り外しも簡単なんですけど、ブラケットがゆがんでいるので、少しやりづらい。まあ、仕方ないですね。自業自得です。
そんな訳で、BIOSのアップデート。この作業だけは何度やっても慣れる物では無いですね。出来る事ならばやりたくない作業です。最近は簡単に出来るようになっていますが、やっぱり緊張します。去年、BIOSのアップデート中に突然電源断が発生した事があったので、ちょっとビビりながらの作業となる。といえど、あのときのデスクトップ機は元々不安定だったのもあるので、ビジネス向けのメーカーモデルでそんな事も無いだろうとは思っていた。
BIOSのアップデートは無事に終わり、再度SSDへと換装。起動してみると…ちゃんと動くよ、暴走なんかしないよ。と言いたくなるほど安定動作。OSのインストールもさっくりと終わって無事Windows 10にしちゃいました。
元々、Windows 10は起動速度が速いと言いますが、SSDにしたら更に速い。持ち歩いて使うようなサイズでは無いので家で使うだけですが、これならタブレットと張り合えるほど速い。まあ、後は今後いろんなソフトを入れれば起動が遅くなるとは思うんですけどね。
BIOSとねじ頭の2つのトラブルを抱えた今回の換装ですが、こんなに手間取ったのは初めての事です。まあ、ThinkPadの時にもブラケットが無くて苦戦しましたが、今回ほどじゃありませんでした。
次回は使い勝手について少し書いてみたいと思います。