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カテゴリー: 善し悪しを考える

  • iPod touchとAndroid(PHOTON)良し悪しを考える。 その4

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    今回考えるのはそのサイズと使い勝手についてです。
    今回の使い勝手は大きさやボタン配置などに関して考えてみます。
    あくまでもPHOTONとの比較となるため、他のAndroid機では使い勝手が大きく異なることをあらかじめお断りしておきます。

     

    そこそこ大きい液晶サイズのPHOTON 

    PHOTONは4.3インチの液晶を搭載し、本体重量は156グラム。
    対してiPhoneは3.5インチ、本体重量は133~140グラム。(世代によって若干重量が異なる)
    iPhoneは巨大化が進む他社製品に比べると軽量コンパクトに仕上がっています。
    液晶サイズはそのまま本体サイズ、重量に影響を及ぼすためひいき目に見ると、PHOTONも検討しているように見られます。
    本体形状は、iPhone3GSとiPhone4以降では異なります。
    3GSは背面をシリコーンコーティングしたおかげで、手になじんで利用することができる。
    また、背面の形状も丸みを帯びており、全体的に持ちやすい形状となっている。
    このためか、一部のユーザーは形状だけに関して言えば3GS時代が良かったという人もいる。
    iPhone4系では背面がフラットになり、長方形の板といった形状へと変わっている。
    さらにアルミなどの金属を利用しているため、手になじまない形状となった。
    では対してPHOTONはどうなのかというと、背面は面取りされたような形状で、マット仕上げとなっている。これによって、手にフィットする形状となっている。
    マット仕上げも滑り止めとしての効果があるため、酔っ払っているときや寝落ちしそうな時以外にPHOTONを落下させたことは無い。
    持ちやすさで言えばiPhone4よりも上と言っていいだろう。
    サイズは横幅が67mmと大きめで、iPhone3GSから比べても5.9mm、iPhone4、4sからだと8.4mmほど横幅が大きい。
    このサイズは片手で操作できるサイズの限界に近く、手の小さな人では両手操作が基本になるだろう。
    現実に、私はそれほど大きな手をしていないため、片手で操作をする事は難しい。
    メールを打つ程度やブラウザをスクロールさせたり閲覧しているのが限界だ。
    iPod touchを利用していたときは、サイズも大きくなくて持ちやすい形状だった。
    ただ、薄いため落としやすいこともあり、たまに落下事故は起こしていたが(笑)

    ボタンの使い勝手

    iPoやiPhoneは前面にひとつの物理的ボタンがついている。このボタンがホームボタンとなり、ほかには電源スイッチと音量ボタンが2個、計4個の物理的ボタンがついている。
    実際に操作するのはホームボタンがほとんどで、電源スイッチと併せて2個のボタンでほとんどの操作が事足りる。
    音量はおまけのようなものだ。
    物理的ボタンなので、押し込まないと動作しない。
    つまり、タッチパネルと違って誤動作が起きることは少なく、意図せず押されてしまうことは皆無に等しい。
    物理ボタンだからこそ破損の可能性もある。実際にこのホームボタンのトラブルは多い様だ。
    しかし、すべてがタッチパネルとなっているPHOTONはふと触れてしまうことで誤動作を起こすことが多い。
    私は基本的に左手で持ち、操作を右手で行うが電車などでは左手だけで操作を行う事もある。
    特にメールを打つ際には左手のみの操作が多い。
    auのEメールアプリは文章を打った後に完了をタップする必要があるのだが、それが右上についている。
    そのために、左手で扱おうとすると、画面を端から端までまたぐような状態になる。

     
    このように手のひらが画面にかかる。

    すると、左下にあるメニューをタップすることになってしまい、突然メニューが出てきてしまうことが多い。
    これに関しては、物理ボタンを搭載している国産モデルや本体下部ぎりぎりでは無く、少し余裕を持たせてあるAQUOSなどでは発生しづらい。
    htcなどグローバルモデルでは起きやすいかもしれない。
    このあたりは、ちょっと触っただけではわかりづらく実際にしばらく使ってみてわかるようなことだ。
    もう少し何とかならなかったのかなとは思ってしまう部分ではある。

    やはり、ホームボタンはタッチパネルではない方がいい

    PHOTON以外にも全部がタッチパネルとなっている機種はあるが、やはりホームや戻るなど、誤動作が悲劇を生む可能性があるところに関しては物理的なボタンを搭載してほしかったのが正直なところだ。
    その点、一貫しているのはiPhoneであり、いくつもボタンをつけなくても1クリック、長押しなどで操作を使い分ける事ができるのはMacOSでも1ボタンマウスを使用する流れなのかもしれない。
    PHOTONで言うなれば、タッチパネルの感度はなかなか良く普段は操作しやすいのだが、その感度のせいで誤操作してしまうことがあるのが残念でならない。
    全体がタッチパネルなのはスタイリッシュに見えるが、その影響で操作性が失われてしまうのであれば私は操作性をとりたいと思う。
    ちなみに、PHOTONの後に登場したRAZRもhtc jも同様の現象が起きている人もいるようです。
    このサイズ(液晶4インチ以上5インチ未満)のスマホは特に片手操作はつらいのかもしれませんね。
    5インチ超えてしまえば片手操作なんてあきらめがつくから逆にいいでしょう。

  • iPod touchとAndroid(PHOTON)良し悪しを考える。 その3


    今回は、通話の品質についてちょっと考えてみたい。
    ただし、私はiPhoneで通話をしたことがほとんど無い。ちょこっと借りて使った程度のレベルであることを先にお断りしておく。
    なので、今回はPHOTONをべた褒めの状態になるかもしれません。

     

     

    通話も軽視しないiPhone

    音声通話は電話機として利用する上で基本的機能だ。
    しかし、その音声通話は今では少し軽視されているように思える。
    どうしても音声通話よりはデータ通信がメインとなっているので仕方が無いことではあるが、少し寂しい。
    iPhone4はこういった流れに反してマイクを2つ搭載し、声とノイズの2つを判別してノイズキャンセルをすることが可能になった。
    これによって通話の「聞こえ」に対してスマートフォンでありながら改善が見られている。
    どうしても形状の問題で通話しづらいスマートフォン、少しでも使いやすくするための対策だろう。
    ただ、対策はiPhone4以降であることから、他社に対抗して行っただけかもしれない。
    しっかりとフィットするガラケーからユーザーを移行させるには、今までよりも劣化してはいけない部分がある。
    通話品質はその中でも劣化してはいけないところだと思っている。
    しかし、タダでさえフィットしにくい形状。通話がしづらくなることが多くなる事だろう。
    iPhoneはそこさえも押さえようとする、シェアを獲得することが出来るのは単にアプリが多いとか、Appleが出しているからではなく、基本性能の高さがあるからだとここでも改めて思い知らされる。

    Androidスマートフォンはすべてがわかっているわけでは無いが

    対してAndroid、というよりもここに関しては端末メーカーの問題になると思うが、日本メーカーはこういったところが甘い部分もあるのが残念だ。
    とはいえ、外国メーカーでも通話に関しては軽視されている傾向が強く、iPhoneの見かけやCPUなどのスペックばかりを追いかけているように思えてならない。
    シェアではAndroidが上だと言うが、単一機種の売り上げとしてみるとiPhoneと他社では全く話にならないシェアとなっているのは、こういった本当に基本的なところを押さえているか否かも関係してくるのかもしれないと思っている。Androidは機種がたくさんあるため、すべてがわかっているわけでは無い。きっちりと基本を押さえて設計されている機種が無いとは思えない。
    ただ、少なくとも日本メーカーで言うとここを軽視している、もう少しがんばってほしいと思う。
    では、私の使っているPHOTONはどうなんだろうというと、実はここに関して言うとiPhoneよりも上だ。
    マイクを3つ搭載。口元とスピーカーの裏側、そしてマイクの裏側の3カ所にマイクを配置している。
    それぞれが拾う音を識別し、ノイズなのか声なのかを識別する。
    そして、ノイズは極力キャンセルする作りとなっている。そのために、通話品質としてはかなり高いものを持っており、聞き取りやすい通話が可能となっている。
    なので、基本性能を考えても悪い機種では無い。単に通話に関する事だけを切り出すならば、上位にいていいのがPHOTONだろう。

    通話という基本を忘れないでほしい

    通話という基本的なところを忘れているメーカーが多い中、Appleはしっかりと考えられて設計されており、私の使うPHOTONも結構まともな設計になっている。
    ガラケー、二つ折りという使いやすかった電話機を捨てさせるためには、まず「通話」と「メール」の使い勝手を考えるべきでは無いだろうか。
    メールに関しては一定の成果を上げつつあるが、通話に関しては重視されていない。
    どちらかというと、通話品質では無く通話料、金のことばかりが気にされる。
    ただ、通話料に関しては今までのガラケー時代と同等である。ここは今更料金を上げるというわけにはいかない。
    料金を上げるならばIP電話として利用できるアプリがたくさんあるのだから、それ以外のところを気にしなくてはいけないのでは無いか。
    それが「通話品質」、気持ちよく電話が出来ることが電話機を使う上での最初の一歩である事を考えてほしい。
    今後は少しずつ変わっていくことを祈りつつ、今回は締めたいと思う。
    次回は操作性について書いてみたいと思います。

  • iPod touchとAndroid(PHOTON)善し悪しを考える~その2

    今回はiOSとAndroidの対応の違い、サポートなどに関して考えてみたい。

    今iOSはバージョン5になり、今までよりもさらに使いやすくなり、iMessageやiCloudなどを搭載しさらに洗練されたOSとなっている。
    元々、これらの思想は研究開発されている事ではあるが、Appleがいち早く取り入れて商用化させたところに意味がある。
    対応する機種もiPhone3GS以降と2009年に発売したモデルでも対応をしているのが興味深いところだ。
    恐らく次ぎあたりで解像度の問題などから切り捨てられそうな気はするが…(正式発表によれば、iOS6は3GS対応だそうです。ただし機能制限は大きい)
    一部に制限があるとは言え、3年前にリリースされたiPhone3GSをiOS6に対応してくるAppleと、昨年リリースされたモデルでさえアップデートがままならないAndroid。
    オープンプラットホームであるが故にメーカー独自機能が邪魔になり、足並みを揃える事ができないAndroid。
    この辺りは、今までも単一プラットホームで展開しているMacに一日の長があるかもしれない。(ほんの一時期互換機を展開していたが…)
    実際に3GSを購入していたユーザーは大半が4か4sに買い換えているとは思われるが、それでも古い機種でもちゃんとサポートするのは昔のAppleではあり得ないことだったので評価できる。

    オープンプラットホームという足かせ

    AndroidはLinuxベースのOSであり、オープンプラットホームでもある。つまり、独自機能の追加やツールの追加。
    システムファイルの一部変更なども認められている。それであるが故に各メーカーは特徴を出すために様々な工夫を加えている。
    これはAndroidの特徴でもあり、最大の欠点でもある。

    *1(モトブラー:ソーシャルサービスを一括管理できるアプリ。FacebookやTwitterなど様々なソーシャルサービスを一括管理できるが、日本ローカルに近いサービスには対応していない。
    auで提供されているFriend note(旧jibe)のグローバルモデルと言う感じ。

    PHOTONはどちらかというとリファレンスに近い作りになっている。とはいえ、MOTOBLUR*1と同様の機能を持つソフトウェア)のプリインストール、auからはいらないと評判のGREEやjibeがインストールされている。
    日本メーカーではこれに加えてハードウェアの制御が必要となる。おサイフケータイ機能やワンセグなど。そのためにグローバルモデルよりもサポートしづらいものに仕上がってしまっている。
    オープンプラットホームだからこそ、自由に出来る。しかし、その自由にカスタマイズした結果、セキュリティアップデートなどの問題をどこの誰が行うのか、明確にはされていない。
    以前MicrosoftがLinuxブームの時に言っていた無責任さがよく現れている結果となった。

    単一メーカーである強み

    対してAppleはOSからハードウェアまですべて自社で設計を行っている。そのため、アップデートも簡単だしサポートも手厚くすることが出来る。
    今でこそiPhoneも3GS、4,4sと出ている事、3GSは特に液晶の解像度で4に比べてかなり劣ることなどを考えるとこれから先のサポートは難しくなっていくことだろう。
    電子機器類は人によるかもしれないがだいたい2年~3年周期で買い換えることが多い。
    それを考えると、3年前にリリースされた3GSを未だにサポートするのは大変な事では無いだろうか。
    これも、自社でハードウェアとソフトウェアを開発するAppleだから出来ることであって、Androidでは難しい。
    Googleは2011年にモトローラ・モビリティを買収し、自社開発の端末を発表すると言われている。
    他のAndroidスマートフォンを作成するメーカーに対しては自社だけを優遇することはしないとして、ライセンス契約も結んでいる。
    しかし、本当にそうするのであれば、ハードウェア部門であるモトローラ・モビリティを買収した意味が無くなる。
    本末転倒であると言わざるを得ない。
    長く使うかどうかはわからないとしても、新しいOSにアップデートは出来るという姿勢を出している今のAppleの考え方はとても好意的に取れる。

    なぜこんな事を書いたかと言うと…

    auはモトローラのタブレットXOOM、2012年冬モデルRAZR ISM12MはAndroid4へのアップデートを表明しているが、PHOTONに関してはなしのつぶてとなっている。
    モトローラ自身も検討中と表明しているのみで、おそらくアップデートは行われないのでは無いかと思う。
    独自のソフトウェアが邪魔をしているのでは無いかと思っている。(前述のjibeやらGREEやら、MOTOBLURはアメリカも出るにも搭載されている)
    Android4の推奨スペックは
    デュアルコア(1GHz以上)
    メモリ1GB以上
    となっている。
    どちらもPHOTONはクリアしているのだが、相手にされていない。
    これも何かしらソフトウェアかハードウェアの問題があると考えられるが、それにしても2011年に発売されたモデルである。
    しかも推奨スペックもクリアしていながら対象となりそうに無いのはどうしてなんだろう。
    メーカー、キャリア、Googleの3社の事情があり、様々な問題があるのだろうが、Appleのサポートは最悪であると言われていた時代を考えると、日々の修理に関しても、トラブルであればAppleは本体交換をする。Androidは基本本体交換をしない。これはメーカーのせいだとは思うが本体交換では無くあくまでも修理、リファビッシュをするという対応しか行わない。
    ここにも大きなサポートの違いが出てきている。

    Android優勢となっていると言うが…

    AndroidがシェアでiOSを逆転したと言われているが、当たり前だ。
    たくさんのメーカーが参入し、様々な選択肢を与えることとなったAndroidが単一機種(色の違いも2色程度)のiPhone・iOSに負けていては何もならない。
    これは、言うなればMicrosoft WindowsがApple Macintoshシリーズにシェアで逆転しました。と言っているようなものだ。
    そんな事を言っていても、今はインターネットで誰でも発言が出来る時代。こんな目に遭った、こんな事があったと言うことを誰でも配信出来る時代になっている。
    シェアが増えたからAndroidの方がいいですよ、というのは自由だがそのときにちょっと調べ物をして、悲惨なめにあっている意見を目にする事もあるだろう。
    そう、私のブログのようにね(笑)
    シェアが増えていけばソフトを供給するものも増えていく、これは昔MS-DOSから培ってきたOSの正しい進化形である。
    しかし、パソコンと大きく違う部分として、個人向けのツールがメインであり、企業でシステムを組んで利用をしても端末に依存するようなサービスが少なくなってしまっている。
    だからこそ、サポートや独自性を打ち出していかないと流れに乗っていけないのでは無いかと思う。
    その点、Androidはどうしても弱いと感じてしまう。
    Androidはまだキャリア依存の体制であるため、AppleStoreで修理を行いキャリア依存をしていないiPhoneの方がメーカーの負担は大きいかもしれないがその分大きな恩恵をユーザーは受けられる。
    ここは絶対に越えられない壁となるだろう。

    キャリアに端末を提供するAndroidと端末メーカーがキャリアを選んでいるiPhone、力関係も異なっている。
    OSのアップデートすらキャリアの意向や端末メーカーの「大人の事情」で取捨選択されるAndroid。
    3年前の端末でもサポートを続けるApple、今のご時世にどちらがマッチしているか、それはユーザーの動向を見ればわかっていくことだろう。

  • iPod touchとAndroid(PHOTON)善し悪しを考える~その1

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    去年の10月までiPod touchを使ってきましたが、スマートフォンへ買い換えてからその用途がなくなりAndroid一辺倒になった私です。
    しかし、どっちも一長一短があり、いいところもあれば悪いところもある。
    電話の機能を別として、使い勝手やアプリに関する部分を比較してみようと思います。(iPod touchには電話機能がついていないため)

    なお、こういうことを書くとどちらかに屈折した結果を書くと思われがちですが、今使っているのがAndroidなので、そっちよりになっていると脳内変換してもらえると幸いです。

    PHOTONとiPhoneの大まかなスペックの違い

    大まかなスペックの違いとしては以下の通りだ
    なお、Androidは機種によって大きくスペックが違うため、ここでは私の持っているPHOTONを元にして比較をしている。
    PHOTON以下のスペックしかないAndroidスマートフォンは多いことを注意願いたい。
    また、使っていたのはiPod touchなので、メモリは256MBだった事、カメラの性能は非公開(100万画素以下と言われています)です。

    Android(PHOTON)iPhone4S
    CPUnVIDIA Tegra2 1GHzapple A5 800MHz
    メモリ1GB512MB
    バッテリー1650mAh(通話530分)1420mAh(通話8時間)
    液晶TFT540x960ドットIPS640x960ドット
    カメラ800万画素800万画素F2.4
    重量約158グラム約140グラム
    ストレージ空き約9GB16/32/64GB
    その他WiMAX利用可能
    テザリング可能
    WebTopによる簡易PC機能(UbuntuベースのLinux/Firefox搭載)
    Bluetooth4.0搭載
    iOSアップデートでsiri利用可能

    あくまでもAndroidの1機種であるPHOTONとの比較なので、全てのAndroid機がこのスペックでは無いことに注意してもらいたい。
    このPHOTONはiPhoneの対抗として出たハイスペック機のため、ストレージ以外は案外引けを取らないスペックとなっている。
    本体が軽く、コンパクトでありながら解像度が高いiPhoneと、有機ELをよく売りにしているAndroid達、ただ有機ELは別にメリットになっていないように思うがこれは気のせい何だろうか。

    iPhoneの良さはやはりスペックにもある

    PHOTONは現在ある日本の端末の中でもスペックが高い部類に入る。
    特に日本メーカーの端末は内蔵ストレージをケチる傾向にある。
    今までのガラケーと同じように考えているのかもしれないが、内蔵ストレージが1GB以下の機種もざらにある。
    昨年末に発売されたARROWS ESなどはなんと空き容量が約285MBと一昔前のガラケーよりもひどい有様だ。
    現時点で私のPHOTONはアプリケーションだけで480MB使っている。このARROWS ESではすでに収まりきらない容量だ。
    SDカードへとアプリケーションやデータを移すことが出来るとは言え、すべてのアプリケーションが移せるわけでもなく、SDカードへ移すことによって端末をスリープから復帰させる際に読み込みし直しが必要になってしまう。
    特にIMEなどは一度スリープ状態にした後で復帰させると再設定(長押ししてからIMEの切り替え)をしなければならなくなってしまう。
    このあたりの設計思想はiPhoneの方が優れている。元々が音楽プレイヤーから派生していることも要因の一つなのかもしれないが、本体1つで完結できるようになっているのはいいことだ。
    そして、チップに関しても現時点のスマートフォンでは十分なものを持ち合わせている。
    メモリーがやや少ないようにみられるが、ハイエンド以外でメモリーを1GB搭載しているのはAndroidでもほとんど見当たらない。
    512MBがいいところで、1GB積んでいるPHOTONの方が異端と言えるかもしれない。(PHOTONはWeb top用のメモリも兼ねているため1GBになっていると考えられる)
    それにiOSはできがいいのか、iPod touchの256MBでもそれほどストレスを感じることなく動作させる事ができていた。
    こうしてみると、Androidの上位機種がやっとiPhoneのスペックに追いつきつつあるのではないかという程度で、その基本性能の高さはさすがと言わざるを得ない。
    単にスタイリッシュとか、アプリケーションが豊富だと言う以前に基本性能があってこそのiPhoneなんだと改めて思い知らされる。

    オープンではないiOS、オープンを謳っているが微妙なAndroid

    iPhoneなどに利用されているiOSはあくまでもAppleのMAC OSのサブセットという位置づけになっている。
    そのため、iTunesを経由していないと何も出来ない設計にしていたのが今までだった。
    iOS4まではパソコンがなければ何も出来ないiPhoneと言われていたが、iOS5になりそれも改善された。
    また、App Storeはパソコンがなくても快適な検索が可能で、探したいソフトウェアが探しやすい作りになっておりこの点でも評価が高い。
    対してAndroidはパソコンがなくても問題無い。本体のみで完結できることを最初から謳っており、OSそのものがオープンソースだったLinuxベースとなっていることからカスタマイズも自由に出来るということを売りにしていた。
    しかし、現実をみてみるとキャリア、メーカーの制限がきつくフォント一つ変えることすら出来ない事が多い。
    また、キャリアの思惑でテザリング(スマホをモバイルルーターとして利用する機能)を利用できないようにしていたり、 メーカーやキャリアごとに余計なプリインストールソフトを導入して、ただでさえ少ないアプリケーション領域を切迫しているものも少なくない。
    ここはAndroidの問題と言うよりはキャリアなどの問題であるのだが、iPhoneの場合は特殊なプリインストールソフト、それも消すことが出来ないものはメーカーデフォルトのアプリケーションのみであり、キャリアが手を加えてはいない。
    これはオープンを謳っている事から、改変が許されているAndroidを悪い方向へ…ユーザーへの押しつけを行うあまり良くない傾向ではないかと思っている。
    このあたりも制限されたOSであることがメリットになっている部分もある。
    ただし、日本のiPhoneはSoftBankによってテザリングは封印されており、脱獄と言われる改造行為を行わないと利用することが出来ない。(auも同様にテザリングは利用できないようにされている)
    どちらがいいのかはわからないが、内蔵ストレージが少ないのに余計なプリインストールソフトが入っていることで不快感を出すユーザーが多い。この点はAndroidはユーザーフレンドリーとは言えない部分かもしれない。

    続く(次回は未定)