2011年10月に行ったレーシック。その後の調子はというと…いいんだか悪いんだか微妙なところもあります。
今回は視野が変わってからの生活スタイルの変化までを書いてみたいと思います。
レーシック一番の目的は近視矯正にあり、遠くの視野を広くすることなので、遠くが見える様になるのは当たり前で、人によっては大きく視力回復が見込める。
しかし、個人差があるのも当然の事。
視力の安定まで時間差が発生するのも仕方ない事だ。
様々な要因があり、何が起きるか分からないのもこの手のいわゆる『美容整形』にはありがちの事。
かと言って、20万近い金を払ってやっぱりだめでした。では悲しいものがある。
私の場合は両目とも0.03+乱視だったのだが、まあそれなりに見えるようにはなった。
免許の書き換えの時にも「眼鏡など」が消えたのもちょっとうれしいことでもある。
特に、遠くの視界は良好であり眼鏡をかけていた頃よりもよく見える。
汗っかきなので夏場に眼鏡が汗でずり落ちることもないし、朝起きたときに眼鏡眼鏡、と探す必要も無い。
このあたりはよくなった点としてあげられる。
たまたまこれを書き始めた後に「レーシック難民」の記事が出ていた。
(http://www.narinari.com/Nd/20120718574.html)
レーシック失敗後のことについて色々とあるようだ。
これについては色々と思うところがある。
私はそこまでの症状にはなっていないので、後遺症が残った方の苦労や心労に関してわからない。
だから、大きなことはいえない立場にはある。
これを読む限り、いろいろな事情があるとはおもうのだが、気になったのはこの部分だった。
多くの被害者は十分な説明もないままガイドラインに違反した同意書にサインをさせられ、ガイドライン上で6か月とされている経過観察も、半分以下のケースが多いようだ。
多いようだ、なんで憶測の言い回しなんでしょうか。
そして、説明を十分に受けていないままでなぜ同意書にサインをするのでしょうか。
させられたというが、密室で脅迫でもされたのでしょうか。脅迫によるサインであれば無効を主張できるので裁判へ持って行ける可能性が強いのでは無いでしょうか。
また、一生のことでもあるし目が見えない、見えづらい生活というのは近視の方ならばわかっていることでは無いでしょうか。直る直る、そこだけを見ていったいどういうものなのか、考えられる後遺症などを自分の中で考えてみたことは無いのでしょうか。
レーザーで屈折率を変えるということは、焼くということです。いいことばかりをいう医師の言うがままにサインしてしまったのであれば、それは自分の落ち度もあるのでは無いでしょうか。
もっとも、この意見は大きな問題が発生していないからこそいえることかもしれません。
レーシックを行っている何とかクリニックなどを調べてみればわかることですが、だいたいが美容整形を行っている会社が系列にある。
ヒアルロン酸をどーとか、豊乳だの包茎手術だの。
これらはすべて自由診療ですが、一般的に「美容整形」という。
レーシックに関しても本当はそのレベルのもので、説明を細かくしないところがあるのは事実でしょう。
そして、有耶無耶なうちにサインをさせられるということも少なくないのはよくわかる。
だが、そこはちょっと考えてみたい。これらの情報はネットを見ればすぐにわかることだし、実際に店舗(あえてこう言います)でも系列美容整形のパンフレットが置かれている。
自分の一生の問題になるかもしれない。そう思うからこそ慎重に周りを見て受け入れるところは受け入れ、警戒するところは警戒する。そういった心を持っていないとダマされる。
そのくらいの気持ちが必要だ。
私はこのサイトで過去にこういう記事を書いた。
自分の意思をしっかり持っていないと洗脳されてしまうような「脅迫商法」なんですよと。
だから説明を受けていない、ならばなぜ説明を求めなかったのか。
サインさせられた。刃物でもちらつかされたんでしょうか?監禁でもされたんでしょうか?
極論だとは思っているが、説明をしない医師も悪いが、求めない消費者も悪い。
裾野の広がりは質の低下ではありませんが、よく事前に調べもせずに自分の体に自分の意思で(自由診療なので自分の意思です)メスを入れる。
その結果に関してはつらいかもしれないが、受け入れるべきでは無いか。
こういった美容整形ではミスや満足のいく結果が出ないことは多くあります。
今回レーシック難民という記事として大きく取り上げられたのはなぜでしょうか。
私は分母の大きさが問題となっていると思っている。
美容整形ではないという認識がないのは論外として、美容整形だと思っていたとしても後遺症が起きるケースは多くある。
よくネットなどで書き込まれるのが、包茎手術の関係だ。
オプションを色々つけられたあげくに感度が落ちた、イケなくなった。などという話も出ている。
また、起たなくなったという一生の問題である現象も一部では出ている。
これらの事象は少ないのかもしれないが、分母も小さい。特に今回問題となっているレーシックとは比べものにならないほど市場は小さいものだろうが分母の小さい分野でも発生しているのだから、分母の大きいレーシックはさらに大きな問題となる。
この手の話は尽きることが無い。数多く出てきているし今後も出ることだろう。
こういったコンプレックス商法は古くからあり、未だに駆逐されないと言うことは儲かる分野でもあり、利用者も多いと言うことだ。
日本人は近視の人が多いせいなのか、レーシック人気は高い。だからこそ問題となったが、元々こういうことはあり得るものなんだと思って利用しないと泣きを見るといういい事例だろう。
被害者の会ではどこまでの症状を示しているのかがわからないが、ハロと言われる現象は私も残っている。
ただ、手術当初よりはかなり収まっている。
最初のうちは蛍光灯だけではなく、室内にいる人間に光が当たっている状態。つまり、日常状態でも現象が出ており、周りにいる人たちすべてがドラゴンボールの気じゃないが、あんな感じでオーラが出ているように見えていた。
周りにはネタとして「みんな後光が差しているw」なんて言い方をしていたくらいだ。
そのうち治るだろう、と気楽に考えていたところ、今では現象はかなり収まっている。
夜間の照明は未だに現象が残っているが、私は乱視もひどかったので夜間は眼鏡をかけていても信号が4つや5つに見えていたり、まぶしくてよく見えないという事があったので、それを考えれば全く問題ないと言っていい。
そして、もう一つドライアイが起きるようになった。
今までドライアイなんてものには無縁で、目が乾くというのがどういうことを言っているのかすらわからない状態だったのだが、レーシック後にこれが俗に言うドライアイか、とわかるほど乾きを感じるようになった。
なので、今では目薬が手放せない。あくびをしても涙もあまり出なくなったので、これも後遺症と言えば後遺症だろう。
ドライアイは朝ひどく、目を開けるときに毎朝痛みを感じる位だ。
顔を洗っちゃえば治ってしまうのだが、最初のうちはフラップ(開いたところ)がぺろーんってはがれてるんじゃ無いか?と思うほど痛みを感じることもあった。
人間は適応能力があるので、今でも痛みはあるがそこまで気にすることは無くなった。
この2点に関しては事前のパンフレットにも公式サイトにも書かれていることだ。
もう一つある現象として、目の前が白くかすむことがある。
早朝や疲れているときに出やすいのだが、これも最近は何でなのか少しわかってきた。
今までに比べてなぜか目やにが固形化せずに柔らかいまま残ってしまう。
そして、その残っている感覚がわからない(感じられない)ために、起きているようだ。
目の感覚が以前よりも鈍っている感じがするが、目にレーザー当てるんだからあってもおかしくない現象なんだろうなとは思っている。
一番の問題は、まだ「自分で視点を合わせる」というピント機能に馴れておらず、意識的に見ようとしなければいけない事が多い。
視力が普通の方ならば当たり前のことかもしれないが、20年以上眼鏡で矯正をしてきたことから、ここがまだ馴れない。
遠くを見るときには眼鏡、近くを見るときには眼鏡を外す。それで事足りていたが、自分の目でそれを行わなければいけない。
まだ馴れるのに時間がかかりそうな気がしている。
レーシック難民の記事は各所に転載されているため、見た人は少し引くかもしれない。
ただ、中身をよく読んでみると違和感を感じることもあるのでは無いか。
私はレーシックを受けて、少しおかしな現象が残っているとはいえ一応の成功だった人間として今回書いてみた。