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カテゴリー: Windows

  • バッテリーを内蔵にした謎のノート

    密かに狙ってるPCがある。
    それがこのTimeline X AS3830Tである。
    Amazonで7/17現在の価格が62000円弱。お買い得だ。
    6万台前半で有りながら、Sandy bridge世代のCore i5を搭載している。メモリーも標準で4GB搭載し、パフォーマンスとしても申し分は無いだろう。
    USB3.0も1ポートあるため、将来性も高い。
    バッテリーも最大9時間駆動であるため、重量が1.8kgあることを除くとモバイルとしては万全の体制といえる。
    しかし、なぜかこの機種はバッテリーが内蔵となっており、取り外し不可。
    取り外すにはメーカー修理という不思議な事となっている。

    正直、このパフォーマンスと価格であれば申し分ないのだが、このバッテリーの関係からどうしても手を出すことができないでいる。
    バッテリー交換ができないノートPCなぞ誰が買うんだろうか。
    しかもこの機種はモバイルを前提として設計されている。Timelineの名前からもわかるように、長時間駆動する機種なのだ。
    Timelineブランドは2009年にacerが立ち上げたブランドで、当時は「8時間駆動8万円台」というキャッチコピーがついていた。
    今では、「9時間駆動7万円台」と言ったところか。
    にしても、バッテリーを内蔵にした理由がわからない。
    バッテリーがだめになる頃には買い換えろと言う意味合いなのか、それともバッテリー交換で金を取ろうというappleのような戦略なのか、どちらにしても解せない。
    別の記事で書いたのだが、ウルトラブックというインテルが掲げたwindows版MacBook airのような製品を出そうという動きがある。
    実際に2011年のホリデーシーズンにはデビューすると言うが、それより早まる可能性すらある。
    そのシリーズが出てしまえば、Timelineがやっていた「8時間駆動8万円台」は一般的になる可能性すらある。
    そうなってしまえば、acerよりも信頼性の高いメーカーが好まれて行く可能性も十分にある。
    もう少し何とかならなかったのかなあ、と悔やまれる一品だ。
    といえども、7万で買えるのであれば2年も使えば良い方か。1年35000円だと思えば、月額3000円程度、毎月1回飲みに行ったんだと思えばそれほどの金額でもない。
    2年で買い換えるのにはもったいないスペックではあるが、外で使えなくなれば自宅で据え置きノートとして利用しても良い。
    そう思えば「買い」であろう。

  • Intelのウルトラブック構想

    note1

    春にIntelが掲げたウルトラブック構想、簡単に言ってしまえばCULV(Consumer Ultra Law Voltage)ノートを今までのCeleronやPentiumではなく、Core i7などによって構成しようという話だ。
    これが実現すれば、今までの小型ノートが大きくパフォーマンスアップが見込まれる。
    速い、安い、薄いとどこぞの昔のキャッチフレーズのようだが、今までのハイエンドノートとは少し異なるところを狙っていくとのこと。

    そもそもCUVLノートって?

    CUVLノートとは、超低電圧版CPUを搭載し、軽量コンパクトでそこそこのパフォーマンスを出すという分野のPCで、ネットブック以上ノートPCと言うところだろうか。
    持ち歩いて使いたいが、ネットブックではパフォーマンスに難がある。かといって大きいノートは重たくて持ち歩くのはつらい。
    そういうニッチなところを狙っているのがCUVLノートだ。
    ここに近いところでは、Let’s noteのJシリーズなどがあげられるが、それとはCPUそして何よりコストが大きく異なる。
    Let’s noteは価格ドットコムでの最安値でCore i3を搭載して8万円~となるが、CULVノートはスペックでは劣るCPU、PentiumU5600などを搭載し、約5万円程度となっている。
    持ち歩き使うことに重点を置いたというところではネットブックという先駆者がいるが、ネットブックは画面の解像度を含め常用するにはつらいところが多かった。
    そこで、atomよりもスペックの高いCPUでありながら低電圧で駆動するCULV-CPUを搭載したノートが誕生した。
    中でも、AS1410というacerが出したCUVLノートは5万円で買えて、HDMI端子もついて、ギガビットイーサも搭載し、CPUは仮想化技術IntelVTにも対応している。
    重量も1.3kgと軽く、最大8時間の駆動時間を誇っている。
    まさに、今までのAtom搭載ネットブックを駆逐するかのようなスペックと価格だった。
    使われたCPUはCeleronSU2300はまさにこのために生まれたCPUだといえた。
    そんなCUVLノートもやや落ち着きを見せ、上位機種である前述のLet’s note Jシリーズなども価格が下がってきたためにCUVLノートよりもスペックが高く、少し高いというノートも出始めてきている。
    CUVLノートの前にもTimelineXシリーズとして長時間駆動、軽量コンパクトで価格も抑えた機種がacerからは出ている。
    そちらの低価格化が始まったためにCUVLノートは少し勢いを失っているのが現状だ。

    ウルトラブックの目指すところ

    ウルトラブックで注目するべきところは、軽量で薄く、それでいてCore i7を搭載しているというところだろうか。
    また、SSDなどを搭載して付加価値をつける反面で価格を抑えようとしている。
    Intelが提唱するところによると、1000ドルノートを目指すと言うことだ。
    1000ドルというと、1ドル70円台に入った日本ならば、8万弱程度と言うことになる。
    もちろん、それを鵜呑みにすることはできないが、10万以下でCore i7搭載の薄型ノートが出るのであれば、飛びつくユーザーも少なくないだろう。
    あとは、バッテリーの駆動時間がどうなるか、というところだろうか。
    試作が発表されたASUSのUX21などは価格さえ10万円を切るのであれば買いである。
    hpからも発表されたようで、今後この分野の発展が期待される。
    CUVLノートに変わり、全体的なスペックをあげる方向へ向かいながら、価格を抑えていく。
    簡単に言ってしまうと、windows環境でMac book Airを出そうという事なんだろう。
    今のところはASUSとhpのみが発表されているが、やがてほかのメーカーからも発表されるだろう。
    ネットブックからCULVノート、そしてウルトラブックへと変わることでさらに使いやすいノートとなることは間違い無い。
    価格とバッテリー、その次に性能であったモバイルPCたちは、バッテリーはそつなくこなせるようになり、価格と性能のバランスが求められるようになっている。
    Intelは、2012年から随時発売していき、ノートPCとしてのシェアを40%は獲得したいとしている。
    少なくとも日本では、PCを持って歩く人は少ない。ビジネス用途と一部マニアだけだろう。
    ネットブックもネットとメール、ちょっとした文章作成ができれば、という用途で設計され販売されたが、今ではそのスペックの低さからほとんど見向きもされない。
    むしろ、その程度のことであればiPhoneやandroid携帯などで事が足りてしまう。
    iPadなども良い例だろう。
    そこからさらに上の層となる、据え置きとしても使えるし、もって歩くことも可能なノートPCの位置づけには現在13.3インチの液晶を持ったPCがいる。
    ウルトラブックでは11.6インチ液晶を想定しているようで、それらを駆逐してまでウルトラブックが流行るだろうか、私はそうは思えない。
    だが、少なくとも価格面をクリアできればCULVノートは駆逐されてしまうかもしれない。
    なにせ、同じ価格帯ならばCPUの性能が高い方が断然お得だからだ。
    現在のCULVノートは価格帯が5万円程度、ネットブックが3万~4万、その上の13.3インチモデルなどが6~8万程度で販売されている。
    ウルトラブックは価格でどこまでCULVノートに迫れるかが見物だ。
    Intelの構想にあるSandy Bridge世代のCore iシリーズはi5で1000ロット時に250ドルと発表されている。
    CULVノートと同じ価格帯にするのははっきり言って無理だろう。
    据え置きとして使うには液晶が小さい事がデメリットとなる。
    ニッチなところを攻めているように思えるが、それで40%のノートPCシェアを取れると思えるインテルも何を考えているのだろうか。

    期待しているユーザーもいる

    しかしながら、期待しているユーザーも多い。
    私もその一人である。
    現在私が使っているサブノートはAS1830zというacerのノートパソコンだ。
    前述のCULVノートと言われているもので、軽量コンパクトな上にそれなりのCPUを搭載している。
    しかし、普段使いには問題がないように思えて、やや不満が残っている。
    とはいえ、このサイズと重量、バッテリー駆動時間なので不満を言う方が間違っているのかもしれない。
    今後ウルトラブックがこなれた価格で出るようであれば乗り換えるだろう。
    いや、その前に13.3インチモデルに買い換えるかな…。
    目が悪いから11.6インチ液晶はややつらいものがある。

  • ピークシフトってなんだろう。

    毎年、夏になると節電が呼びかけられていた。
    日中の消費電力が供給量ぎりぎりになってしまっていたからだ。
    今年、東日本大震災により関東圏の電力をまかなっていた原子力発電所がすべて止まってしまっている。
    そのことによって、この夏の電力供給は今までに比べて遙かに少なくなってしまっている。
    そして、今までよりも大幅な省電力、省エネを呼びかけられている。
    日中使うPCについてもなるべく省電力をしようという流れになっており、各社がピークシフト対応ソフトを供給している。

    ピークシフトとは、消費電力が多い日中になるべく電力を使わないようにする事で、たとえば、ノートパソコンであれば、日中はバッテリー駆動させ、電力消費が落ち着いた時間帯に充電を行おうという試みだ。 


    ピークシフト自体はかなり前からあり、ThinkPadなどは2002年のノートパソコン、R31にすでに搭載している。
    (参考:http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0205/ibm4.htm)
    今まであまり活用されていなかったのは、意識が低かったこともあるが、それ以上にピークシフトに耐えられるバッテリー駆動ができない事が多かったからだろう。
    例えば、先ほどのR31で言うなれば、バッテリー駆動時間は大凡2.3時間、これでは、ピークシフトの時間すらバッテリー駆動が厳しい。
    ピークシフトで想定されているのは上記の図のように11時~16時の5時間。
    この中で2時間程度をバッテリー駆動させ、それ以外の時間は充電せずにACで駆動させる事で省電力を図ろうと言うことがメインのようだ。
    どうしてもバッテリー駆動にするとパフォーマンスが低下することもあり、その当時のパソコンでは作業に支障が出る事もあっただろう。
    昨今、パソコンの性能が上がり、ロースペックといわれているパソコンでさえも十分に使うことができるようになってきた。
    確かに、昔に比べればはるかにスペックが増したパソコンとはいえども、やはりバッテリーで動かしたり省電力の設定をすることでスペックは大幅に落ちてしまう。
    モバイルノートの場合には、基本的に据え置きで使うことが前提ではないため、ピークシフトと言われてもそもそも持ち歩いていれば電力は使わない。
    個人的には、どこか中途半端な感じが否めないのは私だけだろうか。

    では、各社のピークシフトソフトのリンクをみていこう。
    NEC 121ware.com
    富士通
    Lenovo
    東芝
    通販のdellやacerなどはリンク自体が見当たらなかった。
    やはりメインは日本企業が行っているということなのだろう。
    各社、効果はまちまちとしているが、概ね該当の時間帯は3割~4割の省電力が図れるという。
    1つ1つの積み重ねが必要なのだろう。
    また、デスクトップでは、マイクロソフトが省電力設定の最適化ツールを提供している。
    http://support.microsoft.com/kb/2545427/ja
    これを使うことで、デスクトップでも消費電力を落とすことができる。
    といっても、コントロールパネルで設定できる省電力設定を自動で行うだけであるため、既に設定をしている場合、メーカー独自の設定などがされている場合には効果がない。

    おそらく電力不足は今年限りで終わることではないだろう。
    来年も、再来年も続いていくことだろう。
    だからこそ、短期的ではなく長期に渡って省電力をするように心がけと決意をしておこう。