PC好き、ガジェット好き、平凡な日常大好き

月: 2011年6月

  • ピークシフトってなんだろう。

    毎年、夏になると節電が呼びかけられていた。
    日中の消費電力が供給量ぎりぎりになってしまっていたからだ。
    今年、東日本大震災により関東圏の電力をまかなっていた原子力発電所がすべて止まってしまっている。
    そのことによって、この夏の電力供給は今までに比べて遙かに少なくなってしまっている。
    そして、今までよりも大幅な省電力、省エネを呼びかけられている。
    日中使うPCについてもなるべく省電力をしようという流れになっており、各社がピークシフト対応ソフトを供給している。

    ピークシフトとは、消費電力が多い日中になるべく電力を使わないようにする事で、たとえば、ノートパソコンであれば、日中はバッテリー駆動させ、電力消費が落ち着いた時間帯に充電を行おうという試みだ。 


    ピークシフト自体はかなり前からあり、ThinkPadなどは2002年のノートパソコン、R31にすでに搭載している。
    (参考:http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0205/ibm4.htm)
    今まであまり活用されていなかったのは、意識が低かったこともあるが、それ以上にピークシフトに耐えられるバッテリー駆動ができない事が多かったからだろう。
    例えば、先ほどのR31で言うなれば、バッテリー駆動時間は大凡2.3時間、これでは、ピークシフトの時間すらバッテリー駆動が厳しい。
    ピークシフトで想定されているのは上記の図のように11時~16時の5時間。
    この中で2時間程度をバッテリー駆動させ、それ以外の時間は充電せずにACで駆動させる事で省電力を図ろうと言うことがメインのようだ。
    どうしてもバッテリー駆動にするとパフォーマンスが低下することもあり、その当時のパソコンでは作業に支障が出る事もあっただろう。
    昨今、パソコンの性能が上がり、ロースペックといわれているパソコンでさえも十分に使うことができるようになってきた。
    確かに、昔に比べればはるかにスペックが増したパソコンとはいえども、やはりバッテリーで動かしたり省電力の設定をすることでスペックは大幅に落ちてしまう。
    モバイルノートの場合には、基本的に据え置きで使うことが前提ではないため、ピークシフトと言われてもそもそも持ち歩いていれば電力は使わない。
    個人的には、どこか中途半端な感じが否めないのは私だけだろうか。

    では、各社のピークシフトソフトのリンクをみていこう。
    NEC 121ware.com
    富士通
    Lenovo
    東芝
    通販のdellやacerなどはリンク自体が見当たらなかった。
    やはりメインは日本企業が行っているということなのだろう。
    各社、効果はまちまちとしているが、概ね該当の時間帯は3割~4割の省電力が図れるという。
    1つ1つの積み重ねが必要なのだろう。
    また、デスクトップでは、マイクロソフトが省電力設定の最適化ツールを提供している。
    http://support.microsoft.com/kb/2545427/ja
    これを使うことで、デスクトップでも消費電力を落とすことができる。
    といっても、コントロールパネルで設定できる省電力設定を自動で行うだけであるため、既に設定をしている場合、メーカー独自の設定などがされている場合には効果がない。

    おそらく電力不足は今年限りで終わることではないだろう。
    来年も、再来年も続いていくことだろう。
    だからこそ、短期的ではなく長期に渡って省電力をするように心がけと決意をしておこう。

  • 新しい感覚のtwitterクライアント feel on!

    普通、twitterクライアントと言うと、実用性ばかりが重要とされている。
    今回紹介するのは、そんなtwitterクライアントとは少し違う、遊び心がメインのtwitterクライアントだ。

    Feel on! for Twitter 1.5.1(無料)

    iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.0 以降が必要

    Feel on! for Twitter 1.5.1
    カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
    価格: 無料 App
    更新: 2011/06/21

    iPhone

    iPhone

    twitterクライアントと言うと

    iPhone用に使われるtwitterクライアントと言えば、ついっぷるや、tweet ATOK、Twitter公式アプリ等が良く使用されるだろう。
    それこそ、星の数ほど有るクライアントは、基本的に機能が重視され、少々遊び心が足りない。
    ともすれば無機質と捉えられてしまう物が多い。
    もちろん実用性は重要な要素だが、それだけではつまらない。
    決まりきった形のクライアントではなく、実用性もあるがそれよりも楽しさを重視したクライアント、それが、feel on!である。

    漫画の様に…

    feel on!は、タイムライン上に漫画の様に絵を表示させる。事が出来る。
    文字だけのtwitterに絵を表示させる。ただそれだけの事なのだが、その絵がtweetの内容と連動している。
    様々なトリガーがある様で、ー例としては、「W」や「(笑)」を入力すると、笑った絵が表示される。
    Replyを続けていると、会話と絵が繋がっていく。
    すべてが会話とあう画像とはならないものの、概ね意図が見えるようになっている。
    表示されるキャラは「しもん君」と名前がつけられており、公式アカウントもある。
    こうした遊び心がある、楽しさを前面に出した今までの文字だけだったtwitterを少し変える存在となっている。
    有料オプションを購入することで、「しもん君」の使える画像が増えたり、ダイレクトメッセージにも「しもん君」を利用することも可能となる。

    ソフトハウスは

    feel on!を開発したのは、ベンチャー企業のLisB(エルイズビー)というソフトハウス。
    社長は横井という人物で、あのジャストシステムの出身だ。
    ジャストシステムではKasperskyのプロジェクトリーダーを務めていた。
    第2回SFNewtech JapanNightの予戦を勝ち、出場決定し、6月28日にサンフランシスコでプレゼンを行う。
    他の5社が国際的なアプリケーションでの出展であるが、このfeel on!は日本語処理の部類に入る気がするので、国際的なイベントに出るのは珍しいかも知れない。

    機能は?

    iPhoneのtwitterクライアントとしては、標準な機能を持ち合わせており、特に不満が出る事はない。
    有料版と無料版が有るが、大きく機能は変わらない。
    ただ、2011年6月のバージョンアップで一部不具合が出ているのが残念だ。(6月21日のアップデートで改善)
    表示させる絵は、基本的に自動で選択されるが、手動で選択する事も可能だ。
    画像が多用されるせいか、やや動作が重いのが残念だ。
    iPhoneではそうでもないのかもしれないが、私のiPod touchではもっさりした感じが否めない。

    総評

    今まであったtwitterクライアントとは方向性が少々異なるアプリだ。
    単に機能性で勝負するのは差別化が難しい。
    だからこそ、楽しむアプリとして行くのは、正しいのかもしれない。
    feel on!は、そんな方向性を感じさせるアプリだ。
    今後の課題としては、絵とtweetの内容が乖離しない様に更なる改善が必要となるだろう。
    新しいtwitterクライアントの先駆けとなる。
    そんな予感がするアプリだ。
    ちなみに、Webクライアントもあるので、そちらも試してみると良いだろう。
    http://www.feel-on.com/ja/browser.html

  • 驚異といえるノートアプリ 7notes mini

     

    7notes mini (J) for iPhone 1.0(¥600)

    iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.3 以降が必要

    7notes mini (J) for iPhone 1.0
    カテゴリ: 仕事効率化
    価格: ¥600 App
    更新: 2011/06/10

    iPhoneiPhone 

    7notes mini メモ系のソフトは他にもATOKPadを購入しているが、手書きで入力が出来るのは初めての事だ。
    字が汚ない私の入力でどこまで認識が出来るのかものすごく興味があった。
    元々は iPad用のアプリで、システム手帳を使うがごとく手書きで入力していくメモアプリなのだが、その快適な変換が注目を集めている。
    実際に利用をしてみてどんな感じなのかをレポートしてみた。

    馴染みの無いソフトメーカー

    7notesは、MetaMoJiというソフトハウスの作成したアプリだ。
    あまり聞き慣れないソフトハウスだが、社長の名前を聞くとピンとくる人もいるだろう。
    社長は浮川 和宣という人物で、あのATOKで有名なジャトシステムの元社長である。
    キーエンス傘下になったジャトシステムを退社してMetaMoJiを起ち上げた。
    そのMetaMoJi初めての市販ソフトがこの7notesだ。

    交ぜ書き入力と書き流し入力

    このアプリは、三つの入力方法をもっている。
    一つは、手書きした文字を清書する機能で、7notesでは、交ぜ書き入力と呼んでいる。
    もう一つは、手書きした文字や絵をそのまま入力させるもので、これは書き流し入力と呼んでいる。
    最後の一つは、普通のメモ帳と同じ様にキーボードを利用して入力を行う方法だ。
    キーボード入力は、7notes miniの特性を全く生かせないので、あまり意味がない入力方法だ。
    まずは、交ぜ書き入力を使用してみよう。
    緑色の入力部分に文字を書くと、グレー部に清書された文字が出てくる。
    単に、清書されただけではなく、漢字も変換される。
    しかも、ひらがな書きと漢字変換は、同時に行われる。
    つまり、漢字をど忘れしていても、後から変換されるため、気にすることなくすらすらと書いて構わない訳だ。これが交ぜ書き入力の由来ともなっている。
    かなり便利な機能で、今までにあった手書き入力とは比べものにならない。
    今までは、漢字変換はひらがなから漢字変換を行うため、一度文節を区切る必要があったが、7notesはその必要がない。実に快適な入力が出来る。
    日本で議事録を取る等のビジネスシーンではとても役に立つだろう。
    いや、ビジネスだけではなく、普通のメモ帳としても使いやすい。
    書き流し入力は、清書機能を持たない書いたままが文字となる機能だ。
    文章の合間にちょっとした遊び心を出すときや、記号を手書きで入れたいときなどに利用できる。
    これは昔からある手書き入力の一つで、初期のザウルスにも、インクワープロ機能として搭載されている。

    アプリ連動

    ファイルのエクスポート方法としては、テキストファイルやPDFそしてJPGへの出力が可能であり、様々な用途に使える。
    twitterへの連動やFaceBook、メールへ送る事も可能だ。
    そして、 iOSでは、一般的になりすぎているEvernoteや、Dropboxへ送る事も可能だ。
    これらを利用する事で、大きな戦力になる。
    少し前に手帳に記事の下書きをしていると書いたが、このアプリはそれを不要にさせる事が出来る。
    それくらいのポテンシャルを持っている。
    贅沢を言わせてもらえば、せっかく文字の装飾が出来るのだから、HTMLへ出力できたり、清書された文字と、手書きのままの文字を分けて保存する事ができたら尚によかったと思う。
    また、PCとの連動機能は持ち合わせていないため、ますますDropboxなどを利用することになるだろう。
    試しにPDFへ出力してみたが、フォントサイズを20pxとしていたため、やや大きい文字になりすぎた。
    このあたりは作成時に気にする必要があるところだろう。

    日本で手書き入力と言えば

    手書きと言うと、かつてのPDAの名機Zaurusが有り、PalmOSもグラフィティによる手書き入力を行っていた。
    どちらも懐かしい部類に入るだろう。
    Zaurusの手書き入力も認識度ではかなりのものであったが、座標での認識と言うよりは、日本語の書き順をベースにされていたように思われる。
    ひらがなの「な」は、右の点を先に書かなければならないが、Zaurusでは、逆にすると高い確率で「な」に変換ができなかった。
    また、私の場合は癖があるのか、「渋」が出せなかった。
    グラフィティはアルファベット文化がベースなので、日本語、それも漢字は弱いところがあった。
    7notesが使っているmazecは、今までの手書き入力の欠点を克服しているともいえるだろう。
    正直いって、ここまですごいとは思っても見なかった。
    まだこれから、さらに発展していってほしいと願うばかりだ。

    画面紹介

    操作の一部をここで紹介する。

    image
    編集画面は実にシンプルで、罫線が引かれているだけだ。
    ATOKPadでは、最初にようこその文章が入っていたが、7notesではそういったものも一切無い。
    実にシンプルな作りだ。
    しばらくこの画面で放置しておくと、画面上に入力部が表示される。

     image

    普段ならば、ソフトウェアキーボードが表示されるはずだが、7notesは初期設定ではソフトウェアキーボードが表示されない。
    すべて、薄緑部に手書きで文字を入れていく。
    私のような太い指の人間でもそれなりに操作できるようになっており、中々の書き味だ。

    image

    実際に文字を書いていくと、入力部の上に自動的に認識された文字が表示される。
    確定をするためには、その認識された文字をタップする必要があるため、確定までには入力→タップして確定と2つのステップを踏む必要がある。
    少々面倒なように思えるが、通常の文字入力もかな入力→変換→確定と3ステップ踏むこともある事を考えれば問題とはいえないだろう。
    すらすらと文字を書いて確定していく。それだけのことなのだが、その手書き文字の認識がかなり高く、ものすごく字が汚い私の字もほとんど認識してくれる。
    そして、ここでも注目するべきところは、ひらがなと漢字が混ざっていても、変換してくれるというところだ。
    左の画像のように、注目の「注」をど忘れしてしまって、ひらがなで書いてもちゃんと変換してくれる。
    ここが今までの手書き変換とは大きく異なる部分だ。

    image
    認識を誤って、違う文字が選定されていた場合には、image
    ボタンをタップすることで、ほかの文字の一覧が表示される。
    この場合、「に」を「た」と認識してしまっている。
    …見てもらえばわかるが、字の癖があって間違えられても仕方がない感じだ。

    image
    imageをタップしたところだ。
    文字の候補にいくつか出ている。ここでも気をつけてみてほしいのは、私の書いた「に」がじつは2つの文字、「り」と「こ」が合わさっているのではないか、というところまで表示候補に出てくる。
    手書きというと、一つのますに一つの文字を書き、それを認識させるというものが一般的だったことを考えると、ここらも画期的であるといえる。

    imageimage

    image
    エクスポートの一覧だ。メールに送るやTwitterへ送るなどは一般的といえる。
    Facebookへ送るということもできるのも興味深いところだ。
    アプリケーションの連動としては、テキストのみ(手書き文字は無視される)やPDFへ変換して送ることもできる。
    送ることができるのは、インストールされている連携アプリによって異なるが、私の場合には、3つが出てきた。
    DropboxとEvernote、そして、PDFを読んだりPDFを保存するのに使えるPDFReaderが使えた。


    <h3>総評</h3>  <p>まだまだ紹介が足りないのだが、今回はここまでとしておこう。    <br />メモアプリとしては、漢字変換の効率の良いATOKPadを利用していたが、今回7notesを買ったことで、お払い箱になる可能性が高い。     <br />キーボードでさくさく打っていくのも良いが、手書きをしていくという感覚。ノートに書くのと同じ感覚でいられるというのは、古いけれども快適でもある。     <br />文字を書く、キーボードに慣れた今だからこそ、もう一度見直していきたいところだろう。     <br />その手始めとしてでもいい、この7notesを触ってみると良いだろう。     <br />6月中はキャンペーンで700円→600円とお安くなっているので、気になる人は今のうちにどうぞ。</p>  <p>ちなみに、スクリーンショットに添えた文章以外はほとんどを7notesで書いた。    <br />私がよっぽど気に入ったんだと思ってもらいたい。
    
  • たまには直筆、FRIXIONボールペン

    frixion

    几帳面、私はそんな言葉とは無縁の人間だ。
    ノートに何かを書き留めると言うこともほとんどしない人間だし、字が汚いので書くことが嫌いだ。
    そんな私だが、このサイトに文章を上げるようになってからと言うもの、殴り書きを一度見直すためにも、一度ノートに文章を書き、それをPCに書き起こす事にした。

    二度手間になってしまうかもしれないが、文章構成という意味でもとても良いことだと思っている。
    しかし、ノートに一度書くと言っても、ワープロ人間。誤字脱字も尋常ではない。
    かといって、シャーペンと消しゴムは消しくずがゴミになることなどから少々あんばいが悪い。
    そこで、購入したのが消せるペン、FRIXIONボールペンだ。
    このボールペンは特殊なインクを使用しており、ペンの後ろについているラバーを使用すると、インクが消える。
    温度が60度を超えても色が消えるようになっている。古い人であれば一度は行ったことはある「あぶり出し」の逆というわけだ。
    以前に蛍光ペンで同じものを買ったことがあるのだが、今回はボールペンだ。
    これが意外と使いやすい。
    太さがいろいろある、0.4mm、0.5mm、0.7mm、1mmがあるが、今回私が買ったのは0.7mmのものを買ってきた。
    よく使っているペンも0.7mmなので、ちょうど良い太さだ。
    ただ、インクの濃さが一般的なペンよりも薄くなっており、見比べると明らかに濃さが違う。
    (画像はこの記事の元になるメモだ)
    image
    ゼブラ社のSARASAというジェルボールペンとの比較だ。
    このジェルボールペンは、濃いめなので、極端な比較になるかもしれないが、見た目ですでに濃さが全く違うのがわかるだろう。
    メモ書きに使う程度であれば、この濃さの違いはさして気にならない。
    ただ、消すことができると言うことで、重要書類に利用できなかったり、宛名書きにも利用できなかったりする。
    60度を超えるという環境はあまりないと思うが、機械を通るときにはかなり高温になるだろう。
    なので、宛名書きには利用するなと言うこともあるのかもしれない。

    このシリーズは替え芯も売られているため、ケースをそのまま利用し、中身だけを入れ替える事ができる。
    メモ書きに使うペンが少し使い勝手が良ければなあ、と思った人はお勧めだ。
    ただ、一つ欠点があるとすれば…ほかのペンと一緒に置いておくと、重要書類(たとえば履歴書など)に間違って使うことがあるかもしれないというところがある。
    これは気をつけるしかないんだが、うっかりミスが発生することもあるだろうから注意しよう。

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    FRIXION ボールペン
    標準価格:230円
    替え芯:3本入り 300円
    (ともに税別)

  • [iPod touch アプリ] Free Spreadsheet

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    iPod touchやiPhoneでビジネス系アプリを動かそうという方が無謀とも言えるが、そんな無謀なことを平気でやってのける。
    それがiPhoneユーザーだ。愛だな、愛。
    今回紹介するのはスプレッドシート、簡単にってしまえば表計算ソフトだ。
    iPod touchの小さい画面と操作性で表計算を行うとどのような感じになるのか、フリーソフトを使って検証してみよう。

    Luminant SoftwareはiPhoneやiPadのアプリケーションを主に開発しているようで、2008年設立とサイトにはあった。
    アプリを作るために法人化したという事かもしれない。
    早速画面を見てみよう。
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    このように、横幅が少ないために表示できるセルが少ない。
    しかも、横向きには対応していない。
    ちょっとこれはいけてない。
    しかしながら、その機能は一般的な表計算に必要なものをそろえている。
    単に四則演算が可能なだけではなく、関数も用意されている。

    操作方法

    操作は、編集したいセルをタップする、スクロールさせる、というところがメインで、操作性はかなり良い。
    単純な操作であることもあるが、タッチとドラッグはこういった表計算とは相性が良い操作なのかもしれない。
    セルをタップすることで、編集画面へと移行する。
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    編集画面の一例、最初から頭に=が付いており、文字列(表題など)を入れるためには、=を消してから入れる必要がある。
    数字入力を優先した設計がされていると言えるだろう。
    真ん中あたりに見える「Show Cells」をタップすれば、キーボード部にセル全体が表示され、編集中のセルの確認や、演算に使うセルの指定、たとえばA1+B1のような式を作る場合に、対象セルをタップすることでセルの選択も可能となる。
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    これを使うことで計算はかなり楽になると言えるだろう。
    関数も用意されている。実務では必要不可欠なものばかりだ。
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    特に、IF文が使えるのがうれしい。
    条件式がくめるために、実用的な計算式の作成が可能だ。
    ちょっとした計算であれば事足りてしまうだろう。
    これらは、真ん中の「Function」をタップすることで表示される。
    また、縦方向限定のようだが、連続したデータの入力も可能だ。
    完了をタップすると次の(下の)セルへ移動してデータ入力が可能となる。
    上の、Data EntryをONにすることで、連続データーの入力ができる。
    横方向にできないようなのが残念だが、十分実用的と言えるだろう。

    総評

    これがあればExcelいらずだ、などと言うつもりは毛頭もない。
    あくまで、個人的なデーターを集計したり、ちょっとした計算用途に使うのは良いだろう。
    完全なビジネス用途として使えない一番の理由は、メモリーの制限もあるだろうが、縦249セル、横152(EV)とそれほど大きなデータを扱えないこともある。
    しかし、このサイズである程度のデータを扱えること、if文や関数が使えることなどから、使いようによっては重宝するアプリだろう。
    ほかにもSpreadsheetは数多くあるので、色々と試してみるのも一興だ。

    Free Spreadsheet
    価格:0円
    http://itunes.apple.com/jp/app/id324020229?mt=8&ign-mpt=uo%3D4