PC好き、ガジェット好き、平凡な日常大好き

カテゴリー: iPhone App

  • 無料化されたPenultimateとNote Anytimeはどのあたりが違うかみてみよう

     

    (タイトル) 1

    こんにちは、@tknriiiiです。
    先日、Evernoteが買収したPenultimateが85円から無料アプリへと変わりました。
    メモアプリとして良いという評価を得ているが、その実力を見てみたいと思います。

     

    線を書く事に特化したアプリ

    Penultimateは線を書くと言う事に焦点を置いたアプリに見える。
    線を引くと言う事は、メモアプリとしては基本動作だが、特に図形の様に処理される訳ではないため、ノートに字を書くかの如く扱える。
    まさに、紙とペンを置き替えるためのアプリと言えます。
    用意されているツールはペン、消しゴム、はさみの3種類。どれもデジタルノートとしては基本的な物ばかりで、特に「これだ!」という物ではありません。シンプル故に扱いやすいと言う事でしょうね。
    ペン先は3つの太さと10色を扱えるので、ペンツールとしてはそこそこではないでしょうか。
    image相変わらず字が汚いのはご愛敬ってことで…。
    消しゴムは1種類で、太さを変更する事はできません。そのため、線の一部を消すといった作業は不得意です。
    消しゴムを2回タップすることで、1ページすべて消すことが可能になっています。
    image消しゴムはこの太さのみ。結構太い
    はさみツールはコピーやペースト、カット等を行う時に利用します。このはさみを利用すると、線の途中で切断やカット、コピー、ペーストの一連の作業が可能です。
    imageこのように一部分を囲むと・・・
    image囲んだ部分だけを切り離して移動させることが可能になります。。

    利用するツールはこの3つなので実にシンプルな作りとなっています。
    ではここで、当サイトいちおしメモアプリのNoteAnytimeとの比較をしてみたいと思います。

    同じ「線」でも扱いが違う

    まず最初に、根本的な所で大きく違うのはPenultimateが「ラスター図形」をベースとしており、NoteAnytimeは「ベクター図形」をベースとしています。
    ここで、「ベクター」と「ラスター」の図形としての一般的な違いについて軽く設明します。
    ベクターは一般的には「図形」を表わしています。ここで言う図形は例えばwordやExcel、PowerPointで利用される物を言います。
    拡大と縮小が簡単に行えて、劣化もしない図形です。
    対してラスターは写真などに利用されていて、別名でビットマップ形式と言う場合もあります。
    簡単に言えば線であっても、点の塊となっているのがラスターです。
    ラスタは図形としての情報を持っていないので、拡大や縮小をすると劣化します。
    俗に言うジャギーと言うギザギザの状能となります。
    点の塊であることの宿命と言える結果です。
    Penultimateは後者のラスター形式で線を扱うようになっており、はさみツールでも線一本を選択することができません。
    囲んだところだけが選択されます。
    これは、単に『紙とペン』としては正しい方法かもしれません。
    NoteAnytimeはベクター形式がベースとなっていますが、線を切ったり、一部だけ削除するといったことが可能なため、単に『紙とペン』を置き換えるだけではありません。
    このあたりはPenultimateよりできがいいと言えるでしょう。
    実際に線を移動させようとした場合、Penultimateでは移動させたいところすべてを囲む必要があります。
    前節のスクリーンショットのように、一部分だけを選択すれば囲まれた一部分だけが移動できるだけになります。
    対して、Note Anytimeの場合には、一部分を囲むとその図形全体が選択されます。
    imageこのように、線の一部を囲むと千全体が選択されます。
    線の一部分だけを移動させたい、といった時には消しゴムツールなどで線を分断する必要があるため、一手間必要となってしまいます。
    さらに、Penultimateでは回転や拡大・縮小などはできません。これもラスター形式で処理されているがためでしょう。

    ペンのサイズと色の数

    ペンのサイズはPenultimateは3種類、これも前述したとおりです。
    対してNote Anytimeは1ドット~100ドットまで太さを変えることができる。といっても、1,2,3,5,7,10と太くなると3ドットずつしか選べなくなるので、きりのいい数字にできない事があります。とはいえ、フリーハンドのツール故に1ドット太さが変わったからと言って見た目で何かがわかるわけでは無いのですが。
    また、色は24色で濃さも透明度として融通が利くので、描画能力ではNote Anytimeの圧勝と言うところでしょうか。
    image10色、3サイズのペン。表現力という面では劣る。
    image23色、太さも自在で不透明度も設定ができる。
    ペンの代わりというのであれば、濃さの概念はPenultimateにもあってよかったのでは無いかと思っています。
    この辺は設計思想の違いってことでしょうかね。

    今となってはですが…

    正直にいってNoteAnytimeより優れた部分が見当たりません。
    特に拡大と縮小が出来ないというのが致命的な問題に感じられます。
    絵を書く時にはNoteAnytimeよりかなり処理が高速ですから重宝するかもしれませんが、全体的に個性が少ない様に見えます。
    英文の文化と日本語文化の違いによるものもあるでしょう。
    iOSやAndroidのアプリも日進月歩の世界ですから、もう少し魅力的なアプリならなぁと感じました。
    Evernoteの本業はこのアプリではありません。あくまでも連携するアプリの一つでしょうが、有料ユーザーを増加させるための方法としては正しいと思っています。
    単体のツールとしては残念な作りでしたが、Evernoteにすべてのメモやデータを集める使途で考えるとなかなか良いかもしれません。
    まだまだ今後に期待してもいいんでしょうかね。それともこれが完成形って事でおわるんでしょうかね。

    ではまた。

  • 【Note Anytime】実際に使ってみよう~その他のツール

    基本的なツールの使い方は前回まででご紹介しました。
    今回は作成ツール以外のアイコンの使い方についてご紹介します。
    20121230180916
    拡大鏡、画面の一部を拡大して表示させます。
    20121230180459
    上にあるボタンで範囲を変更できます。
    文字として入力する際にどうしても拡大しないと書きづらいとき、画面全体を拡大するのもいいんですが、そうすると全体の位置関係がわからなくなってしまうことも多くあります。
    そこで、このツールを利用すると全体を見ながら一部を拡大という使い方が可能になります。
    (タイトル)のコピー1 3
    細かい字を大量に入力する時など、できる限り画面を拡大したい時などにはとても重宝します。
    単に文字入力だけではなく、小さなイラストを描いたりするのにも使えます。
    早い話、色々使えますよって事です。
    拡大鏡を有効にしている場合には、上側…つまり全体を見られる画面ではやや操作体系が変わります。
    選択範囲の変更をする濃い三角をいじることと、どの範囲が拡大されているかを確認できる薄い四角(フレームと言います)の枠を操作します。
    また、スクロールはマウス操作であれば左クリック長押ししたまま動かすことで上下左右のスクロールが可能ですが、タブレット端末の場合にはタップしたまま動かす事になります。拡大鏡が無いときには2本指タップになるので、少し操作が変わるので気をつけましょう。
    拡大された画面上、右下には4つのアイコンがあります。
    20121230183330
    右向き、左向きのマークと改行マーク。一番下のは拡大鏡を閉じるためのアイコンです。
    左右を向いているアイコンを利用することで、フレームの位置をずらすことができます。(ここでは列送りと言います)
    また、改行マークを利用すれば、一行したへフレームを移動させることができます。(ここでは行送りといいます)
    連続して書く場合に、上の全体で範囲をいちいち移動しなくてもかまわないと言うことです。
    たとえば、議事録などをとっている場合には、早く書く必要もありますし、連続した列や行に書く必要もあるでしょう。
    そんなときには、この行送りと列送りを利用すると簡単です。

    また、フレームのスクロールというものがあります。
    これは、7notesを使ったことがあるならば知っていると思いますが、入力画面の右側一部分に色が変わった領域が作られ、そこに線が書かれた場合、一定時間たつと自動的に列送りされる機能です。
    20121230180400
    やや色がわかりづらいかもしれませんが、なんていう色なんですかね、薄い緑?
    そこに線が書かれると自動でわくが右側に移動します。
    これを利用することで、連続して左から右へ長文を書き込むことが可能となります。
    この機能は設定メニューで変更することが可能です。
    20121230184457
    ギアのアイコンが拡大画面右上にあります。
    ここを開くと・・・
    20121230180411
    こんなんが出てきます。
    マージンラインとは自動スクロールの画像で見えている点線の部分を示しています。
    改行する場合の頭の位置ですね。
    マージンラインより左にフレームの右短辺があるときには無視されますが、マージンラインより右側にフレームの右短辺があると、開業したときにマージンラインでそろえてくれます。
    これも、連続して文字を書いていくときに便利な機能ですね。
    本題のフレームのスクロール、自動スクロールをオンにすると色の違った領域が出てきます。
    大きさもスクロール領域幅を調整することで変更可能です。
    入力待ちは、最後に線を引いてから何秒待ってスクロールするかを設定します。
    あまり短い時間だと、書いている途中でスクロールしてしまいかえってめんどくさいことになってしまうので、注意しましょう。

    20121230180908
    名称が良くわからないんですが、手置きです。
    20121230180509
    これを利用することでタブレット上に手を置いても平気です。
    色違うところがありますが、その上に手を置いても、ペンでタッチをしても線も引けませんし消しゴムも使えません。
    紙の上に絵を描いたり字を書く時には全面がタッチパネルでは使いづらい事がどうしても出てきます。
    その場合に利用できると言うことです。
    手の脂がつくのを気にする人は使わないかもしれませんけどね(笑)
    20121230180531
    回転させることで左利きの人やタブレットの向きにも対応しています。
    サイズ変更や回転を使うことで大部分を保護することなどもできます。
    手を置かずに文字や絵を描いているとだんだん疲れちゃいますから、そういうときには利用してみましょう。

    20121230180854

    ビューモード、編集を一切行わずに見るだけモードで使うのがビューモードです。
    これに関しては特に書くことが無いので…。

    今回は、描画ツールと組み合わせて使う2つのモードを説明しました。
    次回は年明けになりそうですが、ライブラリ関連の事を書いてみたいと思います。

  • 【Note Anytime】実際に使ってみよう~描画の基本その2 テキストと消しゴム

    前回に引き続きNote Anytimeで利用できるツール、テキストと消しゴムの二つの基本動作について説明します。
    この記事を書くにあたって色々といじってみたんですが、いじればいじるほどおもしろい。
    新しいお絵かき帳を買ってもらった子供用な心境なのかもしれない。

    テキスト入力はキーボードの有無で大きく変わる

    20121223211430
    テキスト入力。文字入力はデバイスによってやや異なってきます。
    大きく分ければ2つあります。
    キーボード入力
    手書き入力
    手書き入力にはそのままの文字で表示されるものと清書されるmazec入力の2つに分かれます。
    無料版で利用できるのはキーボード入力と【清書されない】文字入力だけです。

    ただし、これもタッチパネルがついていないパソコン、つまり従来型のパソコンの場合には少し異なっており、手書き入力全般が行えません。
    アドオンを買えばできますが、現実的では無いかもしれません。
    アドオンはいくつかあり、言語ごとに600円がかかりますが、Windows8版では1980円で購入できる有料アプリがあり、これら言語ごとのアドオンがすべて含まれています。
    とはいえ、通常のアルファベットを認識させるというところだけであれば多言語は必要ありません。
    アルファベットを手書き認識させて、英単語辞書も利用したい。という場合にアドオンが必要となります。
    mazec
    画像配置部加工してあります(横長すぎるので縮めてあります)
    全部で12カ国語、すべて買ったら7200円にもなります。
    Note Anytime プレミアム版ならば1980円で済みます。
    すべてのアドオンはお試し版があるので、今回日本語と英語をお試しで入れてみました。
    お試し版が入っていると編集した内容が保存できないという制限が発生するので注意しましょう。
    en
    eneと打ったときに、英語アドオンモード(中央にあるen-USが英語モードであることを示しています。)で手書き入力すると、スペルに応じて単語が候補として出てきます。
    ここでは、energyと入れて見ようかなと思っていたので、4つめに候補が出ているのがわかります。
    このモードでは、英語だけが変換されるので、「あ」などと書いてもmになったりtになったりします。すべてアルファベットを書いていると認識される訳です。
    日本語アドオンだけだとどのようになるのかも試してみましょう。
    画面はWindows8版のNote Anytimeです。
    20121226215646
    誤認識して、めためしになってます。
    こんな感じで書いた文字をそのまま認識してくれるのがmazecです。
    感じとひらがなが混ざっていてもうまいこと処理してくれるのも売りの一つです。

    20121226220217

    このように【改行】と変換したいときに、一部の漢字をど忘れしてしまっても変換してくれます。

    このmazecも欠点があって、それはひらがなと漢字のかき混ぜは行けますが、カタカナが混じるととたんにイケてない状態になります。
    20121226220840

    ま、こんな書き方をする人はまずいません。偏屈な人か、挙動の確認でも無ければ…。
    【けしごむ】の【ご】だけをカタカナにして入れて見ましたが、「消しゴム」という変換は出てきませんでした。
    この入力方法だと、難しくて普段書けない漢字があっても十分対応できます。
    20121226221143

    こういうのがいい例ですね。
    普段醤油なんて書けませんし(笑)
    一般生活で文章を作っていて醤油と書くことがどれくらいあるか、料理のレシピでもつける時でしょうか。
    フリック入力などにどうしてもなれない、字を書くという行為に意義があると感じる人には打ってつけです。
    Windows8版はこういう感じですが、iOS版はまた少し話が違ってきます。
    iOS版ではそもそも多言語アドオンが存在せず、mazecを利用するためのアドオンのみがリリースされています。
    また、タッチパネルが標準で使えるため、アドオンを購入しなくても手書き入力は可能です。
    ただし、清書はされません。
    iOS版のアドオンはWindows8版と同じく600円。
    OS版にある清書をしない入力とmazecを利用した聖書の文字ではどれくらい違うのか、比べてみました。
    20121226222659

    青いバーの右側が清書されたもの、左側が手書きのままのもの。
    一目瞭然ですね。
    【め】だけが少し位置がずれていますがこれにも理由があります。
    上に戻っていただくと【めためし】と誤認識している画像がありますが、その【め】を見てみると、細い罫線の下まではみ出して入力されています。
    実はこれが一つの目安となっており、線をはみ出しても入力されますが、位置が少しずれます。
    アルファベットを最初に習うときに5本線か4本線のノートで学習をしたことがある人もいると思います。
    私もうろ覚えですが、そう言うので書いた記憶があります。それと同じように、線をわざとはみ出す文字を書く際の目安になっています。
    たとえば「j」なんかはいい例でしょう。

    テキストツールで字を書く、ペンツールで字を書く

    とはいえ前回お話ししましたが、実はこのテキストツールはあまり多用しないかもしれません。
    自由なお絵かき帳であるNote Anytimeはその用途も紙の代わり、そして入力や削除も紙の代わりで紙と同じように扱うことが多くなるかもしれません。
    もちろん、使っていく上ではテキストツールを利用しなければいけないこともありますしテキストツールを利用した方が利便性が高いこともあります。
    しかし、自由に字を書く、絵を描くという事を考えるとペンツールで字を書いた方がいいことも多いような気がします。
    清書されたしっかりしたものを作成するのはいいことですが、Note Anytimeはどちらかというとそうでは無くて手作りの優しさというんでしょうか、フリーハンドだからこその暖かみのあるものをデジタルで作成する。というコンセプトが根本にあるように思えています。
    だから、テキストツールももちろん使えるが、使わなくても別に困らないよ?というところでいいと思います。
    ただ、ペンツールで字を書くときに字が汚い、記憶違いの漢字が多くて恥ずかしい、といった理由でテキストツールとmazecを利用するのもありだと思っています。
    そして、テキストツールで字を書く場合とペンツールで字を書く場合の違いはここで述べた単に清書と手書きというところだけでは無く、次に挙げる消しゴムツールを利用する上でも大きく変わってきます。
    というわけで、消しゴムツールの紹介です(きれいにつながったかな?)

    いつも角で消す感覚

    20121223211552
    消しゴムツール。
    ペンツールで書いた線を消すのが消しゴムツールです。
    消しゴムツールはペン先と同じように太さが3段階とページ全体を消すものがあるので合計で4種類あります。

    20121226230222

    一ページをすべて消す場合には必ず確認メッセージが出るので、誤って消すことは無いと思います。
    また、この消しゴムツールのおもしろいところは、太さは選べますが、その太さというのがどの倍率であっても変わらないという点です。
    20121226230654
    比較対象に向かって右側に前回使った画像の切れ端がおいてあります。
    薄い灰色の線が消しゴムツール、一番太いやつでなぞったところです。
    20121226230708
    画面を拡大して画像の切れ端も大きくなっています。
    しかし、消しゴムの線の太さはどうでしょうか、変化がありません。
    つまり、画面をどれだけ拡大縮小しようとも消しゴムの太さは変わりません。
    細かく消したいときには、画面を拡大して細い消しゴムを使い、全体を大きく消したいときには画面を縮小して太い消しゴムを使う事で簡単に削除を行うことができます。
    これ、最初気がつかなかったんですが、ものすごく便利です。
    もう一つの特徴として、あくまでも消すことができるのは【ペンツール】で描いたものだけという点があります。
    前述のテキストツールで書いた文字は、テキストボックスに守られているので消しゴムツールでは消すことができません20121226231336
    消しゴムの線を見ていただくと、1行目「テキストボックスで入力した~」と書かれているところはテキストツールで書いています。
    2行目と3行目の「文字は」までがペンツール、その後またテキストボックスです。
    これで消しゴムを利用するとどうなるかというと。
    20121226231402
    編集がちょっとへたくそなんですが、1行目はどこも消えていません。「消」の文字も消えていません。
    しかし、2行目と3行目の前半はあちこち消えています。
    わかりやすいのは「テキストボックス」が「キストボックス」になっている部分でしょうか。
    このように、ただ入力した文字もペンツールはあくまでただの線、テキストツールはテキストとして扱われます。
    テキストツールはデジタルデータとして扱え、ペンツールは単に線なので、消しゴムで消す。
    これってノートに文字を書いて、誤字脱字は消しゴムで消す、書き直す事と同じ感覚では無いでしょうか。
    これがNote Anytimeの大本にある使い方のような気がします。
    MetaMojiが配布しているサンプルもほとんどテキストツールは使っていません。
    書いてある文字はペンツールで書かれたものばかりと言うことからも、単にデジタル化されてるけど、実は自由帳なんだよ。
    そういう方向性を示しているのでは無いかと思います。

    次回はその他のツールについて、PDF取り込みを利用した使い方などを紹介します。

  • 【Note Anytime】実際に使ってみよう~描画の基本その1 ペンと縄

    さて、実際にNote Anytimeを使ってみましょう。
    いったい何に使うんだ?という人も応用力で様々なことができることがわかるようにがんばっていきます。

    どのようなことができるのか

    まず、Note Anytimeの基本動作を覚えてみよう。
    といっても、使うツールは4つだけ、基本的な描画については4つのツールしか使いません。
    シンプルな上に色々できると言うとてもいいアプリですね。
    ツール類
    基本動作はこの4つだけです。では、一つずつ紹介していきましょう。
    順番は前後しますが、最初はペンツール。

    20121223211517
    ペンツール。描画の基本を行うためのものです。
    ペン先がいくつかあるのは前回紹介しているので、ここでは別の方向のお話をします。
    お絵かき帳、メモ帳として使う事が多いと思われるNote Anytimeですが、実は文字もテキスト入力では無く、このペンで書くことが多くなりそうな気がします。
    というのも、ペンツールはただ書いた線をそのまま表示させるだけでは無く、文字として見やすくなるように線をやや丸みを持たすように補正がかかるようになっています。
    image
    この線は、マウスで書いている最中の線です。これが書き終わると補正がかかります。
    image
    おわかりでしょうか。アンチエイリアスがかかるのと、ぎざぎざした部分が補正され、柔らかい線に変わっています。
    一番わかりやすいのは左の谷部分から上へ向いている線の部分でしょうか。
    書いている最中に揺れなどによって発生する微妙なずれは補正されると言うことですね。
    マウスで字を書くのは現実的ではありませんが、元々このアプリはModernUI専用に作られておりiPadやiPhone用のものがあるようにタッチパネルを利用することが前提として設計されています。
    image
    字が汚いのはすぐにどうなるものでは無いのでご容赦いただきたい。
    拡大がかなり大きくできるため、タッチパネルだと書きやすくできています。
    なお、これらはすべて1本ずつの線として処理されているため、後述するグループ化を行わないとえらいこっちゃになることがあります。
    ただ、これも使い方に依存するので、それらに関しても後述します。
    ペン一つでかなりのことができます。
    反面、直線を引くことや正方形などを作成することはできない。
    ただ、MetaMojiの公式番組MetaMoji TVというところでTipsの一つとして紹介されていた直線の書き方を紹介します。
    image
    便せん用紙などを利用して罫線が見えるものを利用します。
    その線に沿って短い線を引きます。このくらいならほぼ直線になりますね。
    こんな短い線を作っても意味がありません。
    image
    これを縄ツールを利用して囲んで…
    image
    8カ所ある基点の中で、横方向のどちらかの点を引っ張ります。
    image
    にょーーーっと引っ張ると・・・
    image
    まっすぐ伸びます。最初の時点でほぼまっすぐなので、この線もほぼまっすぐ。
    直線のできあがりというわけです。
    これを4本使えば正方形も長方形も作ることはできます。
    図形を作るという感覚が少ないNote Anytimeですが、ハンドフリーだけではちょっと…と言うときに利用するといいかもしれません。

    続いて
    20121223211302
    縄ツール、図形や文字の選択に使います。
    image
    このように囲んで選択をすることができます。
    image
    囲むと上にメニュー画面が出てきます。カット、コピー、削除はそのまんまです。
    ただし、クリップボードに入っていても画像編集ソフトなどへペーストはできません。マルチに使えるというわけでは無いのはiOSでリリースされたものがメインであるからかもしれません。
    グループ化は一つの塊とすることができます。これもPowerPointなど一般的なプレゼンやベクター図形を扱うソフトウェアでは一般的ですね。
    スタイルの変更は線の太さや色、ペンの種類を変更する事ができます。
    これは、グループ化されていても利用することができるので、前述のペンツールで文字を書いてもグループ化することでそのまま大きくしたり小さくしたり、色を変えたりとできます。
    image
    拡大縮小をする方法はいくつかありますが、縦横比率をそのままにするためには四隅の基点を利用します。
    さらにその外側に二重丸になった基点がありますが、この2つは挙動が変わります。
    内側の四隅の点は線の太さを変えずにそのまま大きくします。なので、拡大したときに線が細くなったように錯覚を起こすかもしれません。
    二重丸の基点は拡大縮小の大きさに応じて線の太さを変えてしまいます。
    一つの例を出します。
    とあるグラビアをトレースして描いたものです。
    image
    これが四隅の基点を使って縮小した図。
    image
    こちらは二重丸の基点を使った場合。
    同じ大きさに縮小した二つの画像を見てもらえばわかると思います。

  • MetaMojiがまた良い意味でやってくれました。~Note Anytime

    Note Anytime – 手書きによる自由自在な文書作成とライブプレゼンテーション、PDF書類の読み込み/注釈が可能なノートアプリ 1.2.1(無料)

    カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス
    現在の価格: 無料(サイズ: 37.7 MB)
    販売元: MetaMoJi Corporation – MetaMoJi Corporation
    リリース日: 2012/09/26
    現在のバージョンの評価: (23件の評価)
    全てのバージョンの評価: (386件の評価)
    App + iPhone/iPadの両方に対応
    Note Anytime。
    本当にこれは紙に文字を書く、絵を描くといった感覚で利用できるアプリです。
    現時点ではiOSとwindows8でリリースされています。
    前回言った「ModernUIならではというアプリ」の部類に入ります。
    当初、iOS版はiPadのみの対応だったのですが、11月のアップデートでiPhoneでも利用することが可能になっています。

    MetaMoji、浮川夫妻が設立した会社です。
    この夫妻、ご存知の方も居るでしょうがあのジャストシステムを設立し、ー太郎や花子、さらには名IMEと名高いATOKを作り出した方々です。
    日本のPC界ではPC-9801と共に歩んで、WindowsとAT互換機そしてWordに駆逐されたメーカーの一つです。
    そんなMetaMojiがメモとして決定版とも言える7notesを世に送り出したのが2011年の話。
    当時、その手書きの使い易さと認識率の高さが驚きの目で迎えられた。。
    そして2012年9月、新しい驚きの発表が行われた。Note Anytime。
    本当にこれは紙に文字を書く、絵を描くといった感覚で利用できるアプリです。
    現時点ではiOSとwindows8でリリースされています。
    前回言った「ModernUIならではというアプリ」の部類に入ります。

    このアプリ、簡単に言ってしまえば『お絵かき帳』

    ペン、消しゴム、文字入力の3つを駆使して様々なことを行おうというものです。 早速画面を見てみましょう。

    編集画面はこのような感じです。
    まず右上に集まっているアイコン類は編集ツール。
    Tはテキスト、縄のようなものは選択用、ペンは手書き用。
    テキストも手書きがベースになっており、私の汚い字が画面上に書かれていますね。
    ただ、この文字入力モードで書いた文字はただペンで書いた文字と違って少し清書されるようで、見やすくなっています。
    ハンドフリーですべてを描くことが前提とされているため、基本図形などの機能は持ちません。
    PowerPointで言うところのオートシェイプなども持っていません。
    決まった形にとらわれないでやろうという事なんでしょうかね。
    基本的な描画はすべてペンで行います。
    なので使っていると本当にただのお絵かき帳のような錯覚を覚えつつ、実は様々な事が行えるという奥の深いものに仕上がっています。

    一部は課金が必要

    ペン先は4種類、インクはデフォルト以外は追加課金が必要となります。

    インクは一定量を使うとなくなるので、買えば終わりと言う訳にはいかないようです。
    パステル・アース・グレイッシュがそれぞれ16色ずつ、合計で48色が170円。標準的なページで200枚程は作成が可能と言うことです。
    ちなみに基本色は24色、全部合わせても72色あります。
    まあ、個人的には十分だと思いますけど本格的に使う人にとっては不満が残るかもしれませんね。
    他にアドオンとしてmazecを利用可能にできるものが600円(単純にmazecの単価?)と、無料の45度回転アドオンがリリースされています。
    この45度回転アドオンが無いと、自由回転しか利用できないので不便に感じるかもしれません。
    入れておいて損はありませんね。

    PDFを読み込める

    PDFを読み込み、背景の様に扱えます。
    既存の資料を利用したプレゼンに利用する等も可能です。
    この場合、読み込んだPDFは背景のように扱われるため、編集ができません。
    上書きで線を引いたりなどは可能なので、PDFの編集ではなくPDFをベースにしたプレゼン資料を作成すると言った利用方法になります。
    添削をしたり、資料を取り込んで、自分用のメモを書き入れたりもできます。
    個人利用ならば、製品のマニュアルを取り込んで自分なりの追記をしておくと言った利用シーン、絵の練習にトレースをすると言う使い方もありです。

    いくつかの図形はギャラリーにある

    いくつかのクリップアートは無料で公開されており、自分で作成し保存することもできます。
    これらも直線を使用した物ではなく、フリーハンドで書かれた物がメインとなっています。
    絵のうまい人ならば、自作品を保存しておいて活用できる事でしょう。
    絵が下手くそな私はこんなのしか作れませんが…。
    image

    デジタルノートの決定版

    7notesで文章書き、手書入力の決定版を出したMetaMoji、今度はデジタルノートの決定版を世に送り出した。
    このアプリの良さとしてあげられる点として以下のような物がある。
    1.基本無料だが、その基本だけでも十分な編集を行う事ができる。
    2.有料のアドオンを試してから購入することができる。
    3.シンプルな操作と『メモ帳』の用途に特化しているが、単なるメモ帳に留まらない使い方も可能なこと。
    4.デジタルキャビネットという専用のクラウド型オンラインストレージを2GBまで無料で利用できる。
    反面、やや使い勝手の悪い所もある。
    1.直線、円などの基本的な図形もフリーハンドでしか描けないので、対会社などへのプレゼン資料にはしづらい。
    2.複数の図形を選択する際に重なった図形を個別に選択できない。
    2012-12-22 21.41.30
    3.ややもっさりした動作。

    良い点も悪い点もあるのは当たり前の事ではあるが、選択しづらい所だけは何とかならないかとは思っている。
    紙にメモをする、その感覚を継承しつつもデジタルノートならではの使いやすさも併せ持つNote Anytime、是非とも試してみてほしい。