今を遡ること数年前、iPad用の手書きアプリとして生まれた7notes、開発元のmetamojiはその後Note Anytimeを出し、今はShare Anytime、Android版のアプリとしてもNote Anytimeなどを出している。そして、手書き入力IMEのmazecはバージョンアップを重ねて行き今ではmazec3となっている。Android版ではmazec2がリリースされており、こちらも今まで以上の変換効率を見せているつわものとなった。
そんな中、初代と言える7notesは停滞し新たな7notesに変わるアプリも出ず、枯れた存在となってしまっている。いい意味で枯れているならまだしも、7notesは放置されているといった感覚に陥ってしまう。というのも、Note Anytimeは図形などを書けるかわりにテキストだけを抽出することができない。
純粋にメモを取った内容をテキストとして例えばDropboxや、Evernoteなどへ出力することができるものは7notesしかない。しかし、そのmazecはバージョンアップをされることなく古いままだ。少し機能を追加してでもいい、バージョンアップ版なら1000円以下なら払ってもいい、もう一度7notesを復活させて欲しいと思うのは私だけだろうか。
私は様々なブログエディタやメモアプリを利用してきたが、そんなにわがままな要件ではないと思っているが満たされるものが少ない。iOS7になる前までならばNote and ShareとATOK Padを連携させて編集し、最後にPosterを使って投稿と画像の挿入などを行う。というやり方で事足りていたのだが、これも7notesがDropboxへテキストを置けない事や他のアプリとの連携が行えないことから、苦肉の策で行っているだけに過ぎない。
手書き入力はソフトウェアキーボードよりも占有スペースが少なく、さらにmazecは漢字とひらがなを混ぜても変換が可能になっているから、多少漢字をど忘れしてもツラツラと書いて行くことができる。この辺りはとても使い勝手がいいと思っているのだが、新しいmazecを見ると癖字の登録が可能になり、変換効率もさらに上がり、いい事ばかりなのだ。
ここはぜひ、今一度初心に帰って「文章作成環境を整える」7notesを出してほしい。なかなかそうはいかないのはわかっているし、私のように有料でもという考えを持っている人は少ないかもしれない。アプリに金を払うということをしないのが基本と捉えられている事から、開発しても無駄なのも何と無くわかっている。
だが、それでも出してもらえたら飛びつくのに、まあAppleがIME用のAPIなどを解放してくれればさらにうれしいんだけど、それもこれも、全て無い物ねだりという事なのだろうか。それでもやはり新しい7notesを見てみたい、そう切に願う。
7notes for iPad 3.1.5(¥800)
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス
販売元: 7 Knowledge Corporation – 7 Knowledge Corporation(サイズ: 50.6 MB)
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