結局オンラインストレージサービスはどれが良いのか その2

前回に引き続きオンラインストレージサービスについて書いていきます。
前回は表題がクラウドサービスだったのですが、よく考えたら紹介してるのはストレージ関連だけなのでちょっと題名を変えました。

 

SkyDrive

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Windowsを擁するMicrosoftはSky Driveというサービスを展開しています。
元々25GBという大容量サービスでしたが、あまり使い勝手がいいとは言えませんでした。
最大の特徴としては、オンライン版のオフィススイート、Microsoft Web Appが利用可能で、前述のDropboxでの共有よりも一歩進んでいます。
つまり、Microsoft Officeをインストールしていないパソコンであっても、オンラインで利用できるワードやエクセルである程度の編集をすることが可能です。
また、Live Meshという複数のパソコンでデータを同期するサービスもあります。コレはDropboxのようなオンラインストレージというより、複数のパソコンを利用する際に、同じデータを自動的に同期するというサービスで、利用にはwindows liveアカウントが必要です。

格段に使い勝手が良くなったSkyDrive

AndroidとGoogle、Google Driveとの兼ね合いでしょうか、今まで単なるストレージに近かったSkyDriveはDropboxライクのクライアントをリリースし、同期と共有が行ないやすくなりました。
同時に容量を減らし、今までの25GBから7GBへと変更。他社のサービスに対抗できるサービスへと変貌しました。
以前から登録しているユーザーは引き続き25GB使えますが、そのためにはブラウザからログインし無料の容量追加を行なう必要があります。
一気に減らしたのはいただけませんが、実際に25GB近く使っていたのは全体の0.06%しかユーザーは居なかったそうなので、使い勝手が良くなった分、容量も他社サービスに見習いました。と言うことかもしれません。

容量の維持はWEBから行いましょう

容量維持するにはWEBからログインして設定をする必要があります。
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ログインするとこのような画面に変わります。
びっくりマークのリンク「SkyDriveの無料ストレージが変更されます。無料で25GBを獲得しましょう。」をクリックしましょう。
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既存会員であれば一番上のSkyDrive無料という項目が表示されます。
無料のアップグレードをクリックすれば25GBを維持することが可能です。これを忘れると7GBに制限されてしまうので注意しましょう。
使っていなくても、どうせなら容量は大きくしておいた方がいいかもしれませんしね(笑)

有料アカウントとの違い

SkyDriveでは容量の違いで有料サービスがあります。
年間800円で20GB追加。(旧登録ユーザーならば25GB+20GBの45GBが利用でき、新規ユーザーの場合には27GBとなる)
他に年間2000円で50GB追加、年間4000円で100GB追加のプランがあります。
容量が増えても特に割引価格にはなっておらず、1GBあたりの単価は0.025円/年。
Dropboxに比べると約1/4の価格になります。
マイクロソフトとしてみれば、このサービスで大きな利益を得る必要は無いため、価格を他社サービスより抑えているのでしょうね。
旧ユーザーであれば、無料で使える部分に関しても7GBは変わるのでお得感はさらに上がるかもしれません。
新規ユーザーはその逆になってしまいますけどね。

対応するクライアント

Windows、Windows phone7.5、Mac、iOSが対応しており、SkyDriveアプリはAndroidにはありませんし、今後も未定と言うことです。
ただし、メモアプリOne NoteをAndroid版でリリースしており、ほんの一部の機能だけは利用することができる。
Google Driveと同じくらいの環境で利用できるようになることを切に願う。

最大の特徴でもあるオフィススイート

ブラウザベースで利用可能なオフィススイートであるOffice
Web Appは、マクロを利用していないファイルであればだいたい開くことが可能で、簡単な集計や文章作成であれば問題なく利用できる。
個人だけで使うのがもったいないとも言えるサービスだ。

新生SkyDriveは使い勝手が遥かによくなり、Windows8を見据えたサービスへ変更された。
容量が減ったのはいささか残念だが、年間で800円という格安で大容量を得られるのはいいかもしれない。
残念なのはAndroidを切り捨てていること、Windows Phoneに関係してくるから仕方がないのかなぁとは思うけど…。

Yahoo!ボックス

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ポータルの大手Yahoo!も同様のサービスを行っている。
行える事はまんまDropboxと同じでこれといった特長はない。
日本でのサービスでは、Yahoo!BB等のISPサービスを利用中であれば50GBの容量を利用できる。
とはいえ、大々的に広告を出しているわけでもなく、どちらかと言うと競合他社がやっているのでやっていますという雰囲気が否めない。
サービス内容としては、Dropboxと大差はなくこれといった特長もない。

有料アカウントとの違い

Yahoo!プレミアムに登録をしている場合には5GBプランまでは無料。今後提供予定となっている1000GBプランは300円。(月額)
通常価格は1000GBプランのみ提供で、月額1000円。
月額制なので、年間の単価としては1GBあたり12円/月となる。他社に対抗できる価格設定ではありません。
Yahoo!BB会員は1000GBプランも無料となっており、単にISP契約をしているユーザーに対してのサービスを割高ながら外部にも提供すると言う程度の内容かと思います。

色々残念なYahoo!ボックス

どう見ても本気で他社と対抗しようという気がなさそうなサービスです。
ただ、Yahoo!は各国の連携がいまいち微妙で、日本では特にソフトバンクが独自のサービスを展開しているため同じサービスが提供出来ていない事も多々あります。
今回のサービスも日本でのみ提供されているようです。

次回はGoogleDriveおよびその他のサービスについて書いてみたいと思います。

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