KDDI、docomoに脱法行為と喧嘩を売るが、自社が持つCATVはもっとひどいところだ

「ドコモ光は脱法行為」「ドコモばかりのMVNO市場は健全じゃない」 KDDI田中社長がコメント

NTTの固定設備はボトルネック設備ということで、昔からの電話設備でできたネットワーク。他事業者は接続という形でこれを使ってきたが、NTTは2020年に向けてこれを開放してイノベーションを起こそうとしていた。だが、ふたを開けると案の定ドコモがセット割をやるためだけのものになっている

そもそも、光ファイバーは旧電電公社時代にはほとんど敷設されておらず、民営化後に敷設された物がほとんどだ。まずここが昔からの電話設備でできたネットワークと言うところに嘘がある。局内設備に関しても、旧フレッツ(Bフレッツ)から新しく光ネクストへの置き換えも進んでいる。これらは2000年代半ばから始まったもので、昔からの設備ではない。

また、2020年に向けてというのもKDDIの勝手な妄想だ。イノベーションを起こすなんて誰も言っていない。勝手に「NTTが作った光ファイバー網を無料で使わせろ」と言っているだけだ。しかし、この光ファイバー網は国営時代に作られた物ではなく、民間企業(もちろん特殊法人ではあるが)になってから作られた物。KDDIも同様に網を作れば良かったのにそれをしなかったのはKDDIの勝手だ。

都心部におけるファイバー網に関してもKDDIは自分で作ったのではなく旧東電の網を買い取っただけだ。そして、それを広げようとする事もしない。1000歩譲って、局内スペースの価格を下げろと言うのならわかる。しかし、無料にするとSoftBankのように使いもしないのに占拠するというやくざの乗っ取り屋と言える行動を起こすだろう。それこそ正しい競争が行われなくなる。

また、KDDIには子会社がある。CATVのJCOMだ。この会社は日本におけるほぼ独占CATV業者となっている。そして、CATVは保護のためとして各地域に1社のみ事業免許が発行される。つまり、一度入り込めば競争は全くなくなる。そんなCATVを持っているKDDIが不満をぶちまけるのも本末転倒だろう。

また、JCOMは悪質な営業スタイルとしても有名だ。老人家庭に検査だの調査だのと言って契約をさせたり、ありもしないことを言って契約をさせたり、悪質商法も顔負けの方法が行われている。私も一つ悪質ではないが金があるんだなと思える事にぶち当たったことがある。

それは、モデム不良が起きたときだ。アンテナ線が刺さっているだけのモデム、スパナの1本もあれば取り外しが可能だ。しかし、その交換のためだけになぜか2名も作業員が訪問してきて、そのうえテレビ契約(地デジ以外の放送契約)をしていないけど、何でしないんだ。便利だからこれを機会にどうですか、と押し売りを始める始末。

うちにテレビがないんで意味がない事を説明してもなかなか引き下がらず、作業終了後20分程度居座られた。アンテナ線抜いてつけるくらいならば私だって出来る。モデム不良を話したときにもサポートセンターにその旨を話したが作業員交換しか認めませんの一点張り。そのあげくに契約を押しつけようたあたいした会社だなと思っていた。

そのJCOMと電話がセットだとスマートバリューと言って900円程度割引が受けられるサービスがKDDIにはある。これとdocomoのセット割りと何が違うんだろうか。独占的にCATV会社を持っており、セット割りをするKDDIと光を卸販売でNTTから払い出され、その分の金は払いつつ、自社のサービスを値引くdocomo。いったいどちらの方が脱法行為に近いのだろうか。よく考えてから発言した方がいいと思うんだがな…。

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