PC好き、ガジェット好き、平凡な日常大好き

月: 2011年10月

  • ASUSもウルトラブックを発表、ZENBOOKブランドで価格は999ドルから

    ASUSもウルトラブックの価格などを発表しました。
    いち早くウルトラブックを出すと言いつつ、価格などは他社が先に出ていましたが、やっと本命がきたのかな?という感じです。
    11.6インチモデルがUX21、13.3インチがUX31と名付けられています。

    CPUははCore i5かCore i7を搭載。
    価格はUX21が999ドル~、13.3インチモデルが1099ドル~1449ドル。
    円高がもしも反映されるのであれば、最上位モデルで12万弱程度になります。
    バッテリーはUX21が5時間、UX31が7時間程度となっています。
    スリープ状態で最大10日間バッテリーが持ちます。
    SSDはUX21が128GB、UX31が256GBあるので、容量は十分でしょう。
    あと、UX31の方は解像度が高めに設定されています。
    1600×900とMBAよりもさらに横方向に広めになっています。
    16:9にしたかったのかもしれませんが、わかりやすいですね(笑)

    今まで発表されたウルトラブックの中では一番魅力があるようにみられます。
    しかし、本当に普及されるならば、やっぱりもう少し値段が下がらないとなあ、とも感じてしまうわけで、そこは今後変わってくるのかどうかが見物です。

    Acerのモデルなどと大きく違うのは

    • 1.画面の解像度
    • 2.USB3.0搭載
    • 3.上位モデルはSSDがちょっと大きい

    等があげられます。

    アメリカでは本日から販売開始だそうで、日本での価格はまだ未定。
    ホントに12万以下ならば「買い」の一品となるかもしれません。

  • tknriiiiの今日の気になったニュース@10/12版

    こんにちは、tknriiiiです。
    どうもご無沙汰しています。
    実は、目をいじってPCを長時間扱えない状態で、仕事が終わるとPCの前に来るのが面倒でサボってました。
    はい、完全ないいわけです。

    久しぶりに気になったニュースをお送りします。

    [+D Mobile] 「EMOBILE G4 データプラン」にねんLとにねんMAXの月額料金が1500円引きになるキャンペーン
    (via ITmedia 総合記事一覧)
    イー・アクセスは10月から、「EMOBILE G4 データプラン」の月額利用料金を1500円割り引く「高速モバイルキャンペーン(にねんL/にねんMAX)」を実施する。 …
    もうなんだかなりふり構わないって感じになってきてますが、既存ユーザーが不満を持って離れていくことは考えないのでしょうかね。

    さらば「ごろ寝マウス」 シグマA・P・Oが破産申し立て
    (via ASCII.jp - 自作PC)
    ごろ寝マウスでおなじみのPC周辺機器メーカー、シグマA・P・Oシステム販売が10月11日に破産の申し立てを行なった。 …
    ええええええええ シグマが…

    [ITmedia プロモバ] Androidを狙うマルウェア、9月は新種2件と亜種34件を確認――マカフィー調べ
    (via ITmedia 総合記事一覧)
    マカフィーが9月のサイバー脅威状況を発表。Androidを狙うマルウェアは2件の新種、34件の亜種が確認された。 …
    iOSではこういうのが起きていないのがいいね。 やっぱAndroidはあれかな。

    【価格調査】3.5インチHDDの2TBモデルがついに5000円割れ
    (via ASCII.jp - 自作PC)
    サハロフ佐藤さんが、毎週土曜日にアキバのPCショップ約60店を実際に回り、調査を行なった価格情報を毎週火曜日前後に掲載する【サハロフ佐藤のアキバ定点観測】。 …
    まあw HDDの下落はどこまで行くんざんしょ

    [+D Mobile] ヤフー、ストレージサービス「Yahoo!ボックス」の提供を開始
    (via ITmedia 総合記事一覧)
    ヤフーは、テキストや音声ファイル、写真画像や動画といったデータを、PCやスマートフォンで保存・閲覧できるストレージサービス「Yahoo!ボックス」の提供を開始した。 …
    ものすごく今更感があるんですけど・・・。

    CPU黒歴史 64bit CPU時代の主流になり損ねたMerced
    (via ASCII.jp - トップ)
    CPU黒歴史インテル編のトリを飾るのは、「Merced」こと初代「Itanium」である。ちなみに対象はあくまでもMercedのみで、Itaniumシリーズ全体を黒歴史扱いするつもりはないことを明 …
    確かに初代のItaniumはアレだったなw

    iPadがレトロアーケードゲームに! 風変わりなジョイステック
    (via ASCII.jp - トップ)
    スマホであろうとタブレットであろうと、どうせゲームするなら周辺機器としてのジョイスティックが欲しいところ。今回はオススメ(というか風変わりな)ゲーミングデバイス2製品を紹介しよう。 …
    これ、スペースインベーダーでもなかったっけ?

    気になったというか、シグマの倒産はものすごく残念です。
    いろいろと際物グッズを出していたので好きだったんですけどね。

    それではまた。

  • 再上陸は成功するか、MOTOROLA PHOTON(ISW11M)~その2

    こんにちは、tknriiiiです。
    実はレーシックなんてものをやって、目が安定していない中での更新です。
    偉いでしょ?(何が?)

    さて、イベントで触った結果、興味がわいて自分で買ってしまったPHOTON、贅沢を言えばきりがないのですが、いろいろと設定をいじってみました。
    今回は、そのあたりをメインにお話ししたいと思います。

    ガラケーから移った人に残念なお知らせ

     

    まず残念なお知らせから。
    ezwebメール(キャリアメール)の着信音は「プリセット以外選べません」
    アプリ側で制御しているので、PHOTONに限ったことではないのかもしれませんが、ガラケーで普通にできていたことなので、ここはものすごく残念なところです。
    いえ、その中の一人が自分なんですけどね…。
    着信音(メールでは無くて電話の着信)は変えられるので、それでご勘弁って所でしょうか。

    3つのネットワークを一手に引き受ける。

    10月現在の私の使い方としては、3G回線は何それ?おいしいの?状態として、WiMAX(どうせ無料期間あるし)とイーモバイルをベースに通信を行っています。
    11月以降はイーモバイルを塩漬けして3G回線とWiMAXで通信をする予定です。

    Wi-Fi、WiMAX、au3G回線と3つのネットワークを一手に引き受ける秋冬モデルの中でも、WiMAXのテザリング能力がhtcより高そうな気がした。
    春モデルの印象が悪い事もあるのですが、この機種でWiMAXテザリングで

    image

    いつもイーモバイルが繋がったり切れたりする居酒屋でこんな結果が出ています。
    元の回線も安定しているんでしょうが、それでも静止状態とは言え10Mbpsはとても良い結果です。
    春モデルのhtcではテザリングの性能が微妙と言われていたので、ここはPHOTONにして良かったかなと思うところです。

    もちろん、htc EVO 3Dのテザリング能力がわかってないので満足と言うところですけど。
    ただ、テザリングを利用したときのバッテリーの消費量は異常な気がします。
    あっという間に電池が無くなっていくので、外部バッテリーもしくはPCからの充電などが必須になりそうです。
    有線だと料金が変わると書きましたが、モデムとしての利用(ダイヤルアップみたいなの)としては利用できないようなので、USB接続でもUSBテザリングとしてのみ利用可能なようです。
    3G回線は、ハイスピードでは無く3.1Mbpsなので速いとは言えないでしょうが、鉄の着信800MHz帯なので、速度よりも安定性を求める場合には3G回線を使うのも良いでしょう。

    体感速度はさすがにデュアルコア

    スマートフォンをいじらせてもらったことや自分でもって居た(スマートフォンじゃないが)iPod touchなどと比べると処理速度では優位性があります。
    ここはさすがにデュアルコアという所かもしれません。
    特に一部のソフトでは顕著に出ていました。

    よく使うソフトの一つとして7notesと言うものがあります。
    このサイトでも何度かレビュー記事を書いていますが、この7notesの動作はiPod touchより遙かに速いです。
    もっとも、Android版はまだベータなので、これが製品版となってどう変わるのかは見物ですけど。
    また、デフォルトのIMEとしてMazecを登録できるので、別に7notesでなくてもメモアプリやメールでMazecが使えるのは良いです。
    製品版が楽しみですよ。
    iPad2使いに聞いてみたところ、それほどストレスがあったわけでは無いと言うことなので、デュアルコアCPUの恩恵を受けているのでしょうね。

    実感はない3Dのパフォーマンス

    ゲームまで手を出していないため、3Dパフォーマンスはまだ恩恵を受けていません。
    イベントの際には、フルHDTVへ出力してこんな感じでゲームをやってました。
    結構ぬるぬる動いてた印象です。
    image

    ウェブトップ経由で、PHOTON自身を手に持ってコントローラー代わりに使っていました。
    アピールとしては良いと思いますが、手軽に扱えてこそのケータイでのゲームなんで、実用性は不明では無いでしょうか。
    ただ、ガジェット好きにはたまらないかもしれません。
    ここら辺は、タブレット型でもよく使われるTegra2なので、今後も注目していきたいと思います。

    スマートフォンとしての性能は?

    私はどちらかというとスマートフォンには否定的でした。
    今でも、手軽なネット端末があれば別に電話と一緒で無くても良いんじゃ無いかな、一緒にすると電池がどー何だ。
    なんてことを考えている人間です。
    実際には、使ってみて1代で完結できるところや音楽プレイヤーの延長では無いスマートフォンは使いやすいと思っています。
    もちろん、テザリング+PC接続可能と言うところも大きな要素です。
    普段からAS3830Tを持ち歩いてるので。
    使っていくうちに不満は出てくるものです。
    買ってから1週間もたっていませんが、すでに不満はあります。
    前述の着信音の絡みもそうですし、何よりiOSよりわかりづらいところが多い。
    ディレクトリ管理などは、よく言えば自由度が高いが、悪く言えば乱雑でわかりづらいという事になる。
    また、どうしてもストレージの微妙な大きさはデメリットになりそうな予感がしています。
    そして、新800MHz帯は以前とは同じとはお世辞にも言えない。
    都心部であっても要所で【あれ?電波が無い】って事が発生することがまだあります。
    ここは、旧800MHzの返還が迫っているため、徐々に改善されていくのではと思います。
    それに電波があるところでは、普段通りの利用が可能です。
    そして、これはMOTOROLAの人が言っていたのですが、マイクを3カ所に搭載しており、音声とノイズ(外部の音)を識別して処理、クリアーな音声で通話が可能担っているとのこと。
    これは電話機という基本を考えれば、とても大切な機能だと思っています。

    なんだか設定をメインにお送りしますという割にはほとんど書いてません。
    と言うのも、私自身がまだAndroidになれてないのかもしれません。
    今後数回に渡って徐々に慣れていこうかと思っているので、おつきあいください。

  • 再上陸は成功するか、MOTOROLA PHOTON(ISW11M)

     

    こんにちは、tknriiiiです。
    先日、ITメディア様、モトローラ・モビリティ様主催のブロガーミーティングに参加して来ました。
    MOTOROLA PHOTONの実機を触ってみた感想をメインに書いてみたいと思います。
    メーカー主催の為、良い事を書くべきでしょうが、良くないところもわからないと偏ってしまうので、私は少々残念な所をメインに書いてみたいと思います。
    恐らく、ほかに参加された方は良いところをたくさん書くと思いますので。

    まずは基本スペック

    CPUnVIDIA Tegra2(GHz)
    デュアルコア ARM Cortex A9アーキテクチャ
    ストレージ16GB(イベントのテスト機は空き容量8GB)
    通信EVO-DO RevA(auの主力通信)、WiMAX、無線LAN(b/g/n対応)
    Bluetooth2.1
    サイズ幅67x長さ127x厚さ13mm
    厚さは最厚部
    外部
    メディア
    MicroSDカード、SDXC対応
    最大32GB
    重さ約158g
    連続
    通話時間
    530分
    カメラメインカメラ800万画素CMOS
    インカメラ30万画素
    ディスプレー解像度540x960px
    4.3インチ約1600万色
    その他MicroUSB端子、HDMIマイクロ端子、イヤホン端子

    スペックを見る限りでは、現時点でほぼフルスペックに近いもので、まさにハイエンドスマートフォンにふさわしいスペックです。
    ストレージがやや心ともない感じもありますが、MicroSDカードが使えるので、補完可能じゃないかなと思います。
    大きさや重さも一般的なスマートフォンとあまり変わりません。
    イベントで準備されていた個体は空き容量が8GBと半分になっていましたが、その分プリセットと思われるアプリが結構な量入ってました。
    この辺は後で画像で紹介します。

    いじってみてどうだったのか。

    私自身はiPhoneも持ってないし、スマートフォンも持っていません。
    現状使っているのはiPod touch(第四世代)をイーモバイルの回線で利用しています。
    iPod touch第四世代のCPUはApple A4なので、iPhone4と同じ。シングルコアのCortexA8ベースのものです。
    それでももっさりした感じはあまり無いのですが、このPHOTONはさらにひと味違ったパフォーマンスを持っています。
    ファイル操作やウェブの切り替え、アプリの切り替えなど、「引っかかる」という感じがほとんど感じられません。
    ここはデュアルコアの恩恵を受けていると言うことなのかもしれませんが、さすがハイスペック機と思わせる動きです。

    ここでちょっと画像を紹介

     

     

     

     

     

     

     

     

    ややピンぼけ気味ですけど、本体正面です。
    下の方に見えるのがAndroid特有のボタンたち、ハードウェアキーではなく、静電容量式パッドになってます。

     

     

     

     

     

     

     

    端子類。
    上からMicroUSB、その下がMicroHDMI端子です。
    実に小さいですね。これは正面からみて左側についています。

     

     

     

     

     

    続いて右側、こちらはいろいろとボタンがついています。
    といっても、音量の上下とカメラのシャッターの3つですけど。
    電源は上にあるので、ボタンは計4つ、ガラケー時代のようにいっぱいボタンがついているのはあまり見かけませんもんね。
    そのためのタッチパネルな訳ですし(笑)
    一番厚いところで13mmとありますが、カメラの出っ張りの部分でしょう。
    1mmに満たない出っ張りが一番厚いところですね。

    カメラはどんな感じ?

    ハイスペックです、終わり。
    というだけでは味気ないので少々…。
    ガラケー一辺倒だった私ですが、シャッターを半押ししてピントを合わせ、本押し(というとおかしいか)するとシャッターが切れる。
    これがケータイ以前から、オートフォーカス搭載のカメラからの伝統、そう思っていました。
    最近は半押ししなくてもいいんですね。

     

     

     

     

     

     

     

    ピント合わせはこんな感じの端っこにあるやつでやりました。
    もちろん、シャッターボタンでも半押しなしで撮れます。
    画質は800万画素なだけにまあまあよさげでした。

    Webtop機能については「おまけ」と考えるといいかも

    ウェブトップというOSがこの機種には搭載されており、専用ドッグを使ってTV出力などが可能となっています。
    メーカーの方の説明でも「ブラウザメインの利用になると思う」と言っていたように、スマートフォンの画面では小さいと感じる時に使うウェブクライアントという位置づけに近いようです。
    専用のアプリケーションについては「鋭気追加していく」と言うだけにとどまり、何となくですが、深く突っ込まないでくれという空気が見えました。
    まあ、この辺は仕方がないところかもしれませんね。
    専用のHDステーションは8000円程度の価格で量販店にて販売予定。
    auショップでの取り扱いは予定していないようです。

    それではお待ちかね、残念なところ

    まず、売りの一つになっているウェブトップ、はっきり言っておまけ程度です。
    SNSを一括管理できるというMOTOblur、電池くいになるようです。
    それに、画面の大きさの制限もあって、アイデアはものすごくいいんですが、使い勝手は微妙なところがあります。
    メディアリンクという動機ソフトもいざ使ってみると、それほど使いやすいとも思えない。
    動画や音楽の管理ならば、windowsメディアプレイヤー経由でさくさくいけてしまう機種なので、そちらで十分な気がします。
    ストレージ16GBという割に、ユーザーで使えるのが10GB程度、結構小さく感じられてしまいます。
    ここは、MicroSD必須と思っていく方がいいんでしょうね。
    どうしても音楽プレイヤーから派生したiPhoneとは設計思想が違うのかもしれません。
    個人的には、AndroidというLinuxから派生したOSを搭載しているのだから、どうせならウェブトップを前面に出して、ストレージももっと大きくしてしまえばよかったのに。
    という感覚はあります。
    せっかくの動作の機敏さがあるのだから残念ですね。
    あと、これは使っていて発生したのですが、たいしたことではないんですけど…

    [youtube http://www.youtube.com/watch?v=Vr2qiAOlDMU&hd=1]

    そうはいっても・・・

    なかなかいいように仕上がってるのも事実です。

    テザリング能力もかなり高いようですし。
    実際に3G回線でつながっていた現場で試した結果、スクリーンショットはなくしてしまったんですけど、手持ちのAS3830Tで試したら2Mbpsくらい出てました。
    自宅でWiMAX経由にしたところ、最大で14Mbpsと確かに自宅回線いらずで使えそうなところもあります。
    でも、WiMAXは場所によって使えるところと使えないところがあるので、あくまでも一例として考えてください。

    迷うところではあるが

    今回出た2機種のどちらがいいのかは好みもあると思う。
    htcのEVO 3Dはストレージが1GBでカメラも500万画素、昨日見た限りではPhotonもEVOも同じ価格なのが不思議。
    また、この後出てくる本命、富士通製ISW11Fも気になる。
    こちらは、Photonにおサイフケータイとワンセグと防水、SIMカード対応となっているので、さらにスペックは上といえます。
    液晶サイズも上ですし。
    ただ、まだ価格が見えていないので何ともいえませんが、少なくとも同じ価格ならばISW11Fを買った方がいいような気もします。
    ま、そんなことを言いつつ私は買っちゃったんですけどね(笑)

  • [インターネット昔話]第1回 インターネット前夜、パソコン通信

    今回から、不定期にインターネットの昔話をしていきたいと思います。
    そんなことは今更どうでもいいといわれるかもしれませんが、歴史を知っておくのもおもしろいかもしれませんよ。
    まず最初に、インターネット前夜としてまだインターネットが一般的では無い時代、パソコン通信の時代について特に日本の状況をお話したいと思います。
    なお、個人的に偏ったところがあるので、PC-VANの方が本当は上だ、とか、ASAHIネットは無視するのかこの野郎、なんて話はご容赦ください。

    大手企業によるパソコン通信サービス

    まだインターネットが利用される前の時代、ネットワークと言えばパソコン通信のことでした。
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    ダイヤルアップでホストコンピューターと接続し、掲示板やチャットを利用する。
    メールもそのときに利用できていましたが、あくまでも同じサービスを使っている人へのメールで、今のように誰にでも送れるような時代ではありませんでした。
    もちろん画面もテキストベースで、コマンドを打ちながら操作をするCUI(キャラクターユーザーインターフェイス)しかない時代でした。
    大手パソコンメーカーのうち富士通、NECは自社でパソコン通信を行なっており、NECはPC-VAN、そして富士通は日商岩井とともにニフティーサーブを立ち上げ、多くのユーザーを獲得していきました。
    また、草の根ネットと言われる個人営業のパソコン通信などもあり、人気のあるところでは、なかなかアクセスできないといったこともあった時代です。
    この時代は一部の企業以外では社内ネットワークなどもあまり整備されておらず、オンラインでダム端末などを使うような時代だったかもしれません。
    興味本位でパソコン通信へ入りのめり込む、そんな人々が多かった時代でもありました。
    1990年代初頭まではPC-VANが優勢でしたが、やがて商社が営業についているニフティーサーブが力を伸ばし、インターネットへの移行直前ではニフティーサーブの会員数が200万人を超えていた時代もありました。
    それでもまだまだネットを使う人は少ない時代、初心者お断り的なところがあった事も否めません。

    コマンドはやりづらい、ならばやりやすくすればいい

    私はニフティーサーブしか使ったことがないので、ほかのサービスについては余りよくわかっていませんが、CUIでの操作なので見た目はシンプルだが操作は大変だった時代、「素」の状態では使いづらいことが多かったのも事実でした。
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    メールを見るにも/go mail read 1などとコマンドで処理を行なうか、一つ一つ画面上で数字を選んでいく事で進む。
    コマンド選択方式の初期のアドベンチャーゲームの様なものだ。
    操作に慣れるまでに時間が掛かるが、当時はパソコンを使っている人であればコマンドラインは日常的に利用しているので、わからないから使えないと言うことは少なかった。とはいっても、めんどくさいものはめんどくさい。
    それに、つないでいる間は料金が掛かる従量課金、電話代だって馬鹿にならない。
    ならば、ログを残せるようにして、後から読めばいいじゃ無いか。と言うことで、自動でデータを取得するオートパイロットと言われるソフトが誕生していった。 image
    wtermなどマクロを組めるものもあったが、会員数が増えていき自分では対処できないいわゆる「ライトユーザー」が増えてくるとオートパイロットソフトはそういったライトユーザーに対応できるものへと進化していった。
    また、それとは全く別に「チャットアダプター」と言われるチャット専用のツールも用意されるようになっていった。

    こちらは、ログを取っておくこともできたことから、一部で重宝された。

    閉じられたネットワークの中で

    オフラインミーティングと言われる、早い話直接会って飯に行ったり遊びに行ったりという事も盛んに行なわれ、一つのコミュニティーとして形成されていった。
    中には事件なども発生し、問題となったこともありました。
    ユーザーが増えるにつれて知識がないまま使って問題に巻き込まれるという事も少なくありませんでした。
    1994年頃にはニフティーサーブが頭一つ抜け出して、200万人近いユーザー数を獲得していたようで、まさに絶頂期だったパソコン通信。
    しかし閉じられたネットワークからオープンなネットワークへと世界は流れ始めていきました。

    インターネットへの流れ

    まず最初にパソコン通信から離れていったのはグラフィカルな部分、つまり画像を扱うような分野でした。
    CUIで圧縮したファイルをアップロードし、各自がダウンロードして展開して中身を見る、そんな面倒なことが必要のないインターネット、GUIの世界へと移動していきました。
    htmlに画像を貼り付けて、WEBとして公開すれば難しいことは必要なく画像を見たり載せたりする事が可能となっていく。
    これは、パソコン通信では行えなかった新しいやり方です。
    一番ユーザー数が多かった1994年以降は、ほぼ横ばいのまま1997年頃にはインターネットへの流れに歯止めが掛からぬままパソコン通信は衰退していきます。
    コミュニティーに集まっていた情報はインターネット上で同じようにえられるようになり、インターネット上の方が早く正確な情報が掲載されるようになると、わざわざCUIのパソコン通信へ接続するメリットはなくなってしまいました。

    パソコン通信の終焉ともたらされたもの

    パソコン通信は2000年頃にはほとんどなくなっており、サービスもニフティーサーブが2006年まで続けたものの、最後には利用者はほとんど居なかったという。
    立ち上げ当時や新しいものに触れたときの楽しさ、情熱などはどの時代でもあるものだろうが、そんな中でもあの時代は見るもの、触れるものすべてが新しいものに見えていた時代。
    のめり込む度合いも半端ではなかっただろう。
    そして、ネットワーク上でのマナーを持った者としてインターネットの世界へと旅立っていった。
    今となってはすべてが懐かしい時代、インターネット前夜としてはふさわしいのではないでしょうか。

    なお、ニフティーサーブは、今では@niftyとなり、現在25周年記念としてhttp://www.nifty.com/25th/niftyserve/
    こんなサイトを作っている。
    なお、アプリ版では起動時にダイヤルアップのネゴシエーションの音までするものを作っている。
    別に何ができるというわけでもないが(フォーラムごとに掲示板があり、タグを付けてツイートする事が可能になっている)当時を懐かしむ、どんな者だったのかを見てみたいという人はぜひ一度見てみてください。

     

    次回のインターネット昔話は

    インターネットサービスプロバイダー、ベンチャーの夢を見た業者(予定)をお送りします。